エンジニアが無理なく続けられる5つの英語学習術

エンジニアが無理なく続けられる5つの英語学習術

ほりでー

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こんにちは。フロントエンドエンジニアのほりでーです。最近、LIGのフロントエンドチームでは、セブとの連携を強化するために英語を使用する機会が徐々に増えてきています。しかし、それよりも前から、なんとなく英語のことはいつかちゃんとできるようになりたいスキルの1つでした。

とはいえ、本業以上に努力したり、時間をかけたり、無駄にお金をかけたりして勉強するのは嫌です。特別な努力をすることなく、日々の業務の中で積み重ねられる小さなことだけで、自然に英語力を伸ばすことはできないものでしょうか……?

幸い、我々の主戦場であるパソコン・スマホ・インターネットといった世界は、英語ととても親和性の高い領域です。ちょっとした設定変更や簡単な習慣を身に付けるだけでも、自分が英語に触れる機会を格段に増やせるのです。

今回は、私が実践している負荷が小さくて継続しやすい英語学習法をいくつかご紹介しようと思います。

 

1. 英単語でググり、検索結果でも優先的に英語の記事を読む

Webエンジニアであれば1日に何度もGoogle検索をすることでしょう。このとき、できるだけ英単語だけで検索をかけるようにすると、その後の検索結果も当然英語サイト中心となるため、英語に触れる機会が増えます。

また、検索結果についても自分が知りたいことに関係のあるサイトであるため、内容を理解しようとするモチベーションも高まります。さらに、たいていのWeb技術は英語圏のサイトが本場となるため、ワンテンポ遅れる国内のサイトに比べて、より新しい情報を得られるかもしれません。

 

 

たったこれだけのことですが、単語を英語に置き換える練習にもなります。もし分からない単語があれば「(知りたい日本語) 英語」などのように検索して、どんな訳があるのかを確認してみると良いでしょう。案外自分が知らない訳が出てきたり、知っていると思っていた単語の綴りの間違いに気付くかもしれません。

なお、Googleの検索設定で日本語サイトしかヒットしないように設定している場合は、あらかじめGoogleの設定画面から対象となる言語に英語を追加しておきましょう。

読めない英文は片っぱしから辞書を呼び出す

英文を読み慣れないうちは、単語の意味が全然分からなかったり、最後まで読む気になれなかったりすることでしょう。そんなときは片っぱしから辞書をひくことに慣れると便利です。macOSでは単語を選択して右クリックiOSでは単語を選択して長押しすることで、その単語の意味を簡単に調べられます。

 

 

 

辞書をひくといっても、動作にしてほんの数秒。分からない単語はガンガン辞書を呼び出して、記事を読みすすめましょう。

ここでは、単語の意味を覚えることよりも検索で知りたかったことを理解するのが先決です。変に単語を覚えようとせず、意味を読んだらすぐに忘れてしまってもOKです。何度もこれを続けると、頻出の単語が何となく印象に残ったり、いつのまにか単語の意味を覚えていることもあります。

面倒になってきたら自動翻訳にかけちゃう

とはいえ、もう面倒くさい! ギブアップ! となってきたらGoogle翻訳でまるっと自動翻訳しちゃいます。英語と日本語を見比べるだけでも多少の勉強になりますし、英語へ苦痛を感じてしまうくらいならさっさと目的を果たして仕事に戻りましょう!

2. パソコン・スマホの言語設定を英語に変更する

普段使いのパソコン・スマホの言語設定を英語に変更してみましょう。OSやアプリのUIが全て英語表記に切り替わります。普段使っているアプリであれば、英語に変わってもボタンのアイコンや位置などは変わりがありません。そのため、設定が英語になっても大体問題なく使えます。むしろ、自分が日本語で把握していた機能がそのまま英語に置き換わっているため、スムーズにその意味が頭の中に入ってきます

たとえばLINEの「既読」表記は英語UIだと read と表記されています。ちょっとしたことですが「へ〜」って感じがしますよね。

※OSのデフォルト言語を変更すると、Webサイトや一部のアプリケーションがその言語地域向けの仕様に変更される場合があります。業務に支障が起きないように、まずは個人の環境で試してみることをおすすめします。

macOSでの言語設定の変更方法

システム環境設定の「言語と地域」にある「優先する言語」の順番を、Englishの方が上に来るように変更します。

変更してシステム環境設定を閉じようとすると再起動を促されるので、指示に従って再起動してください。再起動後はOSのUIが英語に変更されています。

元に戻したい場合は、Englishと日本語の順番を元に戻して再起動すればOKです。

iOSでの言語設定の変更方法

「設定」アプリを起動し「一般 > 言語と地域 > iPhoneの使用言語」とメニューを選択していきます。

「iPhoneの使用言語」は日本語が選択されている状態なので、Englishを選ぶとOSのデフォルト言語が英語に変更されます。 元に戻したい場合は、設定アプリを「General > Language & Region > iPhone Language」と辿り、日本語を選びなおせばOKです。

3. スマホやパソコンの英語読み上げ機能を使う

Webサイトの記事を読むとき、ついでにスマホやパソコンの音声読み上げ機能を使ってみるのもおすすめです。最近の英語の自動音声はとても完成度が高いため、簡易的に発音をチェックするにはとても便利です。

いざ英語を聞いたり話そうとすると、つづりと意味だけではなく、単語のアクセントを知っているかどうかがとても重要なポイントとなります。知らない言葉が出てきたら、意味と一緒に読み上げ時のアクセントもなんとなく聞いておくと良いですね。

macOSでの音声読み上げの使い方

macOSの場合は、システム環境設定の「音声入力と読み上げ」から読み上げ速度などを設定できます。

 

適当な設定を選んだら、Webブラウザなどで読み上げてほしい範囲の文字を選択し、右クリックのメニューの「スピーチ > 読み上げを開始」を選択してください。

iOSでの音声読み上げの使い方

「設定」アプリを起動し「一般 > アクセシビリティ > スピーチ」とメニューを選択していきます。こちらの画面で「選択項目の読み上げ」をONにしておくと、テキスト選択時に「読み上げ」ボタンが表示されるようになります。

あとはSafariなどで読み上げたい文章を選択・長押しして、読み上げを開始してください。

4. 英語のニュースサイトをチェックする

見出しをちょっとだけ読んでみる程度でも構わないので、毎日チェックするサイトに1つくらいは英語のサイトを加えてみても良いでしょう。興味がある記事があれば、辞書や読み上げ機能を使って読むことにも挑戦してみましょう。ここでは私がチェックしているおすすめのサイトをいくつか列挙します。

Mashable(マッシャブル)

定番のバイラルメディアで、幅広いジャンルの記事を配信しています。国内のメディアサイトの翻訳元になるような記事も多いので、ここをチェックしていればネットの話題の一足先を行くことができるでしょう。「ああ、この記事Mashableで読んだやつの翻訳じゃん」という情強感に浸りたい人におすすめです!

Mashable

Euronews(ユーロニュース)

EU各国の報道機関が運営している国際的な報道メディアです。東欧、中東、アフリカといったあまり日本では報道されない地域のニュースが活発に報道されているので、今世界で何が注目されているのかを国内メディアとは違った視点で感じとることができます。最新の世界情勢をウォッチしてビジネスに活かしたいという、意識の高い人におすすめです!

Latest breaking news available as free video on demand | Euronews

The Japan News(ザ・ジャパン・ニュース)

読売新聞社の英字媒体で、日本語記事を元に英訳されているものも多く配信されています。日本語の報道と併せて読むと、あのニュースはこんな風に英語になるのか、というちょっと面白い感覚が得られます。とくにEditorial(社説)の記事は、日本語版へのリンクも同じ記事内に設置されているため、両方読みくらべしてみるのも面白いかもしれません。

The Japan News – Breaking News from Japan by The Yomiuri Shimbun

Frontend Weekly(フロントエンド・ウィークリィ)

こちらはニュースサイトではなくメールマガジンのサービスです。登録すると週に一度、CSSやJavaScriptなど、Webフロントエンドの話題を中心に海外ブログを解説付きで紹介してくます。

フロントエンドエンジニア中〜上級者者向けのかなり有益な内容となっているため、変化の早いWebフロントエンドの動向をチェックしたい人には必須とも言えるメールマガジンです!

5. 無料の国際放送を観る

一部の報道機関では、ニュース映像のインターネット配信を無料で公開しているものがあります。文章で読むのに比べ映像が付いている方が内容のイメージがしやすく、飽きにくいのが映像の強みです。スマホアプリやWebサイトで手軽にチェックできるため、毎日少しづつ観て英語に慣れていきましょう。

Euronews(ユーロニュース)

先程も紹介したEuronewsですが、Webサイトやモバイルアプリを通じて無料のライブ配信が閲覧できます。また、オンデマンド配信専用ですがAmazonFireTV用のアプリも提供されています。後述のAljazeeraに比べると、発音がはっきりしていて私には聞き取りやすく感じられます。

番組としてとても興味深いのが、時折ニュースの合間に挿入される”no comment”というコーナーです。このコーナーでは、事件やイベントの様子を最小限のテロップとカット割りだけで放送し、ナレーションすら排除されたリアルな報道を観ることができます。

No Comment – Video news without commentary | Euronews

ナレーションがないので語学としてはアレなのですが、観ていてとても神妙な気持ちになる優れた報道コンテンツです。

Aljazeera English(アルジャジーラ・イングリッシュ)

Aljazeeraはカタールの衛星テレビ局で、欧米ではなく中東の目線で世界へ発信していることが特長の報道機関です。Aljazeera Englishは英語による国際放送版になります。Euronewsと比べるとナレーターの発音に大きな違いがあり、私には全体的にリスニングの難易度が高く感じられました。

人によって聞こえ方には違いがあると思うので、Euronewsと聞き比べて自分に合う方を選んでみるのも良いでしょう。

NHK WORLD(エヌエイチケー・ワールド)

日本のNHKが海外向けに発信している英語の国際放送です。内容はNHK総合に似ていて、ニュースのほかに国内向けの放送を翻訳したドキュメンタリー作品も放映しています。ほとんどのナレーターが日本人なので、今回紹介している国際放送の中では最も日本人にとって聞きとりやすく、内容も理解しやすいものとなっています。

多方面から英語に触れる機会を増やそう

紹介した方法はどれも、気合いを入れて勉強をするというよりは、日々英語に触れる機会を自然に増やしていくことを目的としています。英語に触れる機会を細かく増やしていくことで「この技術記事ではどういうことを言っているんだろう?」「ニュースで映っていた人は何を訴えているんだろう?」「何度も目にする/耳にしているあの単語はどういう意味なんだろう?」といった風に、英語に対する興味が深まっていくはずです。

がんばって勉強するのは面倒くさいですし、それなりの時間や金額の投資が必要です。やらないよりはやっておいた方がいいことを地道に重ねてみてはいかがでしょうか!

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ほりでー フロントエンドエンジニア / 堀 祐磨

デザイナーから転職してきました。毎日がホリデーです。

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