こんにちは。フロントエンドエンジニアのほりでーです。
以前公開した記事で、目覚まし代わりのスマート家電リモコンを導入して以来、自宅(賃貸)を自動化できる家電にかなり興味がありました。
Webエンジニアが考えた絶対に寝坊しない4つの対策。信頼性設計を身近な課題に応用しよう
お金を好きに使えることは単身者の特権です。お盆休みの間に興味のあったスマートな家電を一挙に導入してみたので、ご紹介したいと思います。
- 注意
- 本記事はいわゆるPR記事ではありません。あくまでも一個人の感想を紹介するものです。また、紹介されている例は執筆者の環境における一例です。製品があらゆる環境でこの記事と同じ動作をすることを保証するものではありません。
目次
玄関をキーレス化するQrioとQrioHub
画像引用元:https://qrio.me/
まず最初に紹介するのは、一般的なサムターン錠を後付けでスマホ対応にできる『Qrio』です。 Qrio Smart Lock(キュリオスマートロック)
これを導入すると、
- Bluetooth通信によるスマートフォンからの鍵の開け閉め
- 鍵のオートロック
- 友人や家族へ、一定期間だけ有効な一時鍵の発行
- 帰宅時にドアの前で自動的に鍵開けする「手ぶらで解錠機能β」
などの未来的な機能が実現されます。 さらに、WiFi機能を持ったQrioHubを追加で導入すると、
- インターネット経由での鍵の開け閉め
- 鍵の開閉履歴の管理
といったことまで可能になります。
設置は跡が残りにくい特殊な両面粘着テープで行うため、工事は不要。賃貸でも導入に支障がなさそうなのが嬉しいですね。ただし、ドアによっては高さの調整時にプラスドライバーが必要となります。
鍵を忘れやすい・なくしやすい人におすすめ
私はよく鍵を会社に置き忘れてしまう悪癖があるので、スマホがあれば開錠できるスマートロックの導入は忘れものの軽減に役立ちました。
朝の出社時はオートロック、夜の帰宅時は手ぶら開錠機能で、鍵をカバンから出すことなく家に出入りできます。ちょっとした外出時もスマホだけ持って家の外に出られるのでかなり便利です。
(スマホの電池切れ/持ち出し忘れにはくれぐれも注意しましょう……)
反応速度は遅めだけどギリギリ及第点
ハンズフリーで鍵が開く魅力的な「手ぶらで解錠機能β」ですが、ベータ版のためか開錠の反応は少々鈍めでした。ドアの前で5〜40秒ほど待っていればほぼ確実に動作しますが、手動で操作するか、物理鍵を出した方が早いのも事実です。
Webエンジニアとしては、位置情報の判定〜スマホとサーバの通信〜サーバからQrioHubへの通信〜QrioHubからBluetoothでのQrio本体への通信……などのタイムラグを考慮するとこんなものなのでは……という気持ちになりますが……。
わたしの場合は物理鍵をカバンから出さずに生活したいのでこれでもOKですが、人によっては遅くて使いものにならないと感じるかもしれません。購入を検討されている方は参考にしてみてください(今後のアップデートで改善される可能性もあります)。
WiFi学習リモコンの新モデルを導入
画像引用元:http://www.ratocsystems.com/products/subpage/wfirex2.html
以前の記事ではラトック社製のWiFi学習リモコンWFIREX1を紹介しましたが、今夏新製品のWFIREX2が発売されたため、さっそく導入してみました。
スマート家電コントローラ REX-WFIREX2[RATOC]
最大の違いは赤外線の到達距離
基本的な機能は、機種も新機種も特に違いなく、
- 赤外線を使う家電であれば、なんでもスマホ経由で操作が可能
- 家電の操作をタイマーによって管理可能
- クラウドサーバ経由で外出先からも家電の操作が可能
- 複数の家電を一度に操作するマクロコマンドの作成が可能
といったことが可能です。メーカーのサイトを見ても改善箇所がイマイチ分かりにくかったのですが、赤外線の到達距離が改善されていました。
旧機種では、どうしても床からの赤外線がシーリングライトまでは届きませんでした。しかし、新機種では同じ位置からシーリングライトまで赤外線が届くようになりました。これで目覚まし代わりにシーリングライトをタイマー動作できるようになったため、遅刻防止にも一役買いそうです。
タイマーのメモリーの少なさが欠点
新機種・旧機種ともに、タイマーに設定できるメモリーは最大で28件までとなっています。件数は曜日ベースで管理されているようで、毎日朝8時に機器をONにするタイマーを設定すると、それだけで7件分のメモリーを消費します。しかも、現在のアプリの仕様では1つの機器ごとに1件分のメモリを使うため、毎日朝8時にONにしたい機器が2台あるとすると、合計で14件分のメモリを消費してしまいます。この仕様だと、28件分のメモリーはすぐに一杯になってしまいます。
実際、シーリングライトとエアコンの両方を平日/土日の2パターンのスケジュールでタイマー運用させようとすると、メモリーの量は全く足りませんでした。
幸い以前導入した旧機種とタイマーを分担することでなんとかなりましたが、機器の同時操作を自由自在にタイマーで設定したい! というニーズがある方にとっては何とも残念な仕様かもしれません(今後のアップデートで改善される可能性もあります)。
iRobotなのに意外と安価な床拭きロボット・ブラーバジェット
画像引用元:https://store.irobot-jp.com/item/240.html
最後は今回導入した製品の中でも一番満足度が高かった製品、ブラーバジェットを紹介します!
床拭きロボット ブラーバ ジェット | アイロボット公式サイト
ロボット掃除機といえば、もちろんiRobot社のルンバが有名です。ただ、ルンバは新品で買えば最低でも4〜5万円はするであろう高額商品で、スペック的にも給料が安い独身男性が一人で住むような家に導入するにはやや性能過大な感があります。
実は、iRobot社はルンバのほかにブラーバというフローリングの床拭き専用モデルもラインナップしています。このブラーバシリーズの最新機種であるブラーバジェットを今回導入しました。
導入の決め手となったのは、あのiRobot社の製品がわずか2万円台(実勢価格)で入手できるコストパフォーマンスの高さです。小型な筐体で日本の住宅事情にもマッチしている上、ルンバの上位機種と同じナビゲーション技術を使って部屋をくまなく水拭きしてくれます。
ルンバと違って充電は手動となりますが、その分小型で収納に困らず、価格の安さにも貢献しているので大きなデメリットとはなっていません。
自分の雑な掃除よりも遥かに丁寧で徹底した掃除っぷり
このブラーバジェットのもうひとつの特長は、掃除をするときに内蔵のタンクからプシュッと水を噴出して床を拭いてくれるところにあります。動作を見ていると水の噴出は常に後退してから行っているため、水が家具や壁にかかるようなことはなさそうです。
約10畳程度の自宅の床を掃除しおわるまでにおよそ40分ほどかかりますが、高さと幅が許す限りはどんどん奥まで潜り込んで念入りに掃除してくれます。週末、わたしが究極の面倒くささで掃除機をかける雑さに比べると、段違いの丁寧さで床を綺麗にしてくれます。
ドライモードにすると髪の毛やほこりもとれるため、掃除機を自分でかける機会が圧倒的に少なくなりました。
唯一の欠点は専用シートの価格
非常に満足度の高いブラーバジェットですが、欠点もあります。掃除の度に使い捨てのクリーニングクロスを交換するのがベストなのですが、この消耗品の価格が10枚1000円程度と少々高額なのです。幸い、メーカーからは洗って何度も使えるクリーニングクロスも用意されており、現在はそちらを主に使っています。大きな不満はないのですが、使い勝手としてはワンタッチで破棄できる使い捨てのクロスの方が上なのが歯痒いところです。
スマートホームは実現できる!
3つの家電製品を紹介しましたが、それぞれ少々の難点はあれど、かなりいい感じに自宅環境を未来的にしてくれる製品ばかりでした。 少々コストはかかりますが、興味のある方は是非導入してみてください!