大阪出身セブ在住のレッドです。朝ごはんはマンゴーです。
今一緒に働いているiiofficeセブのエンジニアたちはすごく陽気で、わたしが険しい顔をしていると「Are you OK??」って聞いてくれます。
いかんいかん、パーフェクトに眉間にしわ寄ってたな……。と思いながら “Fine!!” って精一杯こたえます。そんな僕のことを気にかけてくれたエンジニアは以前、こんなことを言っていました。
“僕はチームメンバー全員の表情が見える席に座ることにしている。半日過ぎたあたりで、全員の顔色をチェックしてるんだ”
当時、「こいつめちゃくちゃいいリーダーになるな」って感じました。ちなみに彼はまだ20歳のインターン。ホスピタリティ=おもいやりにあふれています。今日はそんな “ホスピタリティ” のお話です。
ここ最近、僕自身が担当したプロジェクトのスケジュールは、とてもタイトで大変でした。だけど、プロジェクトに関わっているLIGメンバーがとてもホスピタリティ溢れる人たちだったのでなんとか乗り越えられました。フロントエンドのわたしが考えるチームメンバーへのホスピタリティを、これからの自分への戒めを込めてまとめます。
目次
ディレクターを幸せにしたい
同じチームのメンバーの体調やムードに気を配る
プロジェクトが山場を迎えると、体調を崩すメンバーが出ることがあります。ディレクターは社外に出ていることが多いので、なかなかチームメンバーの体調の変化まで気づけないと思います。
体調管理も仕事のうちですが、いつも社内に自分のことを気にかけてくれる人がいるとやはり気分が違います。殺伐としたピンチのときこそ冗談の一つや二つ飛ばせるホスピタリティって素敵だと思います。
ディレクターに送るメールの文面に気を配る
上流工程にいるディレクターが、技術系のソースコードレベルの知識を持っていることは少ないでしょう。専門知識を裏付けにした説明をするときは、必ず小学生でもわかるような文章・説明を心がけます。これは私が社会人一年目の時に上司に注意されたことです。
あらかじめディレクターへのメールの文章は、クライアントに直接メールを送ることを想定して作ります。文面や説明に気を配っていれば、受け取ったディレクターはそのままクライアントにメールを転送することができるからです。
チェックしやすいようにグローバルナビにリンクを設定しておく
新規ページのURLは、あとから決まることも多いです。その場合は a href=”#” のようにダミーリンクを設定しておくケースが多いですね
。ですが、プロジェクトの進捗や表示のチェックをしやすいように、制作初期段階からグローバルナビやフッターにはリンクを入れておきましょう。実際にページ遷移をしながら進捗を確認できリンクチェックも同時にできます。チェックする人のことを考えたホスピタリティです。
デザイナーを幸せにしたい
SVGくらいは自分で作る
ここだけは絶対高解像度で作りたいってパーツありますよね。コーディング段階で、わざわざデザイナーさんにお願いするのも申し訳ないので自分で作ります。ロゴなんかがその代表ですが、他にもSVGで書き出せそうな共通パーツなんかはSVGにしてしまうのがいいですね。SVGのHTMLコードはとても長いので、.phpや.svgにしてインクルードして使用しています。
WordPressのログイン画面はオリジナルにする
制作側からすると見慣れたログイン画面。改めて見るとなかなか殺風景ではありませんか? とはいえ、わざわざWordPressのログイン画面のデザインを作るデザイナーは滅多にいないでしょう。わたしは未だかつて出会ったことがありません。それにデザイナーからすれば、どこまでが実現可能か想像もつかないはずです。
でも背景色や文字色だけならcssでサイトのトンマナに合わせて変更しておくだけならかんたん。オリジナリティもあるし、みんな笑顔になります。
OGP画像やファビコンを催促する
わりと忘れがちなOGP画像やファビコン。デザイナーにもあらかじめ作っておいてねって言っておいた方が、公開前にバタバタしなくて親切です。でも、デザイナーに聞いてから、用意してなさそうならサクッと作ってしまってもいいですね。
バックエンドエンジニアを幸せにしたい
コメントアウトは丁寧にかつ必要最小限に
コメントアウトを残しておくことはとても重要です。本番公開までは、エンジニアたちはそのプロジェクトに張り付いて実装しているので、どこのソースコードが何を意味しているのかを覚えていますが、運用時点になると細かいところまで覚えていなかったり、担当者が既に退職したりしていることがよくあります。
LIGではエンジニアそれぞれが使いやすいエディターを使用していますが、phpstormにはTODOをコメントアウトとして残す機能があります。バックエンドの人が、この機能を利用していて真似ようと思いました。
Dockerを使って制作環境を合わせる
LIGではDockerを使って開発環境を統一しています。わたし自身これまで開発段階でWordPressを動かすときはMAMPを使用していましたが、バックエンドの組み込み時点になってから、違う挙動がトラブルがありました。
そういったトラブルも解消されるので大変ありがたいです。ただ、導入までに少しハードルが高いので、ヤスタカさんのこちらの記事を参考にしてください。
絶対に挫折しない!オープンソースソフトウェア「Docker」入門編
プラグイン使った方が捗るよ?って提案
わたし自身、バックエンドの知識は皆無なので、一番迷惑をかけてしまう領域がバックエンド。バックエンドの作業効率はフロントエンドがキーを握っていると言ってもいいでしょう。
デザインが上がってきた時点で、ここはプラグイン使ったら、フロントエンドもバックエンドもみんな幸せじゃない? って思うことは多々あります。そこで作業効率化できそうなプラグインを提案するというのどうでしょうか。プラグインを使わない制作会社もありますが、僕個人としては早く作れることは、安く作れるということだと思います。なのでできるだけ使用したいところです。個人的にWordpress案件で必ず使うのはこの3つ。
shareholic:SNSボタンを簡単に記事周りに入れれるプラグイン
Shareaholicで無料登録すると、機能を追加できるみたいなので確認してみた
instagram feed:インスタグラムを簡単に組み込めるプラグイン
たった5分でInstagram画像ギャラリーを作成! WordPressプラグイン「Instagramフィード」
WP Fastest Cache:サイトスピードを爆速化させるキャッシュ系プラグイン
WordPressのプラグインひとつで表示スピードが爆速化した「WP Fastest Cache」の使い方
関わるみんなを幸せにしたい
バグにはニックネームをつける
原因不明のわからないバグにはニックネームをつけます。わたしが担当した案件では「ニンジャ」って呼んでました。これはフィリピンで漫画の “ナルト” が大人気だから。
”写輪眼でニンジャ見つけてしまったよ”
なんてゆう意味不明な会話が飛び交うことで、その場の雰囲気が和みます。
修正依頼をまとめたファイルの名前をI_love_〇〇.zipにする
バグ修正の依頼は、する側もされる側も気持ちいいものではありませんよね。なので私の場合はフォルダ名をI_love_patrick_ver2.zipのようにします。
これは大げさではなく、
“いつも本当にありがとう。そしてまじでゴメン修正して欲しいんだ
愛してるから”
って意味です。たとえ相手が35歳のフィリピンエンジニア(男性)の場合でもです。ありがとうの気持ちは伝えなければなりません。
ファイル名を少しユニークにすれば、何のファイルかドキドキしますね。他の案件で忙しくても、苦笑いしながら対応してくれています。
まとめ
やはりどんな仕事をするにあたっても、ホスピタリティって大事ですね。Web制作でもページ数の多いサイトを作ろうと思えば、複数人がプロジェクトごとにチームを組んで案件をまわします。
わたし自身これまでLIG以外にも何社かWeb制作会社で働きました。どれだけ腕のいいコードを書く人がいようと、どれだけ美しいデザインをつくるデザイナーがいても、どれだけ理想を掲げるリーダーがいようと、もう一緒に仕事をしたくないなって思う人もなかにはいます。
それは現在わたしが共に働くフィリピン人エンジニアたちも同じはずです。きっといつも眉間にシワを寄せいているメンバーとは働きたくないと思います。他にもこちらでは海外で働くときに気付いたことを紹介しています。
海外移住で気づいた。仕事を続けるために大切な、たった5つの心の準備
だからわたしはスキルが足りなかったとしても、人格者になりたいと思う今日この頃です。
ほなね。