Webサイトの写真撮影時にディレクターが準備すること・気をつけること

ちゃんれみ


Webサイトの写真撮影時にディレクターが準備すること・気をつけること

こんにちは! ディレクターのちゃんれみです。

最近Webサイト制作で、動画やスチール(静止画)の撮影も一緒にご依頼をいただくことが増えてきました。
今回はスチール撮影の時にディレクターが事前に準備しておくこと・当日気をつけることなど、経験を通して学んだことをご紹介します!

▼目次

1. 契約:はじめにやること

撮影費の確保

制作費・人件費

フォトグラファーやモデルだけでなく、スタイリストやヘアメイクのアサインをするかどうかで費用が大きく変動するため、クライアントの予算や要望によって調整をする必要があります。

忘れがちなのが、同日のディレクターやデザイナーなど「社内リソースの人件費」です。自分たちも終日〜数日間拘束されることや、香盤表やカット表の作成など、事前準備の時間も考慮した上で費用を算出します。

諸経費

スタジオ代、機材代、小道具代など撮影に必要な経費を確保します。これらは撮影内容によって変動しますが、あらかじめ確保した費用の中で抑えるのがディレクターの腕の見せどころでもあります。

雑費

当日のお弁当代や駐車場代など、撮影に使うもの以外にも費用が必要になります。

納品物の定義

カット数・レタッチ数の定義

詳細なカット数や内容は、のちに作成する香盤表やカット表によって変動しますが、カット数の上限をあらかじめ設けておく必要があります。

撮影データをすべて納品することは少なく、Webサイトで採用された(カット表に明記された)カットのみをレタッチし、納品物とする場合が多いです。

撮影当日の急なカット追加や、納品時の「あの時撮影したはずの写真がないけど…?」「撮影データを全てください!」などのトラブルを防ぐために、事前に納品範囲の定義をしておきます。

納品データの定義

Webサイトに掲載するJPEGなどの画像データのみか、RAWなどの生データも必要かによって、フォトグラファーに支払う費用が変動する場合があります。
事前に必要な納品データの確認をしておきます。

二次使用料について

Webサイト用に撮影した写真を印刷物など他の媒体で使用することを、二次使用と言い、別途費用がかかることがあります。

また、あらかじめ複数媒体での使用を考慮し、媒体を限定せず、買い切りで契約する場合もあります。これらは事前に使用用途などをフォトグラファー・クライアント両者に確認をしておく必要があります。

2. 事前準備:撮影の前日までにやっておくこと

撮影日を決める

とにもかくにも、まずは撮影に必要な人・場所・モノすべての予定が合う撮影日を決める必要があります。野外撮影では、悪天候の場合の対処方法(決行する or 予備日を設けるなど)も事前に決めておきます。

ここで忘れがちなのが「制作スケジュールへの影響」です。撮影スケジュールを考慮するあまり、Webサイトのデザインフェーズに撮影日がかぶっていて、制作スケジュールに影響を及ぼす…なんてことが起きないよう、全体を通して調整するようにします。

人の準備

フォトグラファー

実績や得意分野、費用、スケジュールなどを考慮して、フォトグラファーのアサインをします。当日撮影をしてもらうだけでなく、クリエイティブ面ではフォトグラファーとデザイナーが先陣を切って進めていくことが多く、撮影において最も重要なパートナーの一人です。

アシスタントの有無などもフォトグラファーによって異なるので、事前確認が必要です。

モデル

キャスティング会社に依頼をする・知り合いに頼む・クライアントの社員にお願いをするなど、いくつかの方法があります。

いずれの場合も、サイトのコンセプトや費用に合わせて検討します。キャスティング会社や事務所を通す場合は、モデルの使用期限や媒体に制限がある場合が多いので、そのあたりも明確にしておく必要があります。

ヘアメイク・スタイリスト

コンセプトや費用に合わせてヘアメイクやスタイリストのアサインも検討が必要になります。

スタイリストやヘアメイクをアサインしない場合は、モデルの手持ちの服や化粧品から持参してもらえるようお願いすることが多いです。その際に「無地のシャツ・膝丈のスカート・ピンヒール以外の靴」など、できるだけ具体的に服装の指定をし、何着か用意してもらいます(事前に写真を送ってもらい、確認できるとなおよし)。

また、ヘアメイクをアサインする場合は、すっぴん・整髪料をつけないなどを当日のモデルの身だしなみを事前に確認し、モデル本人に伝えておく必要があります。

クライアント側の責任者

撮影にはたくさんの人・モノが動くため、万が一でも撮り直しが起きた場合に膨大なコストがかかります。それらのリスクを最小限にするため、かならず撮影当日にはクライアント側の責任者に同席してもらい、その場で確認・了承を得られるようにします。

場所の準備

撮影場所

ハウススタジオやフォトスタジオ、クライアントの社内など撮影内容や費用に合わせて最適な場所を選定します。事前にフォトグラファーと一緒にロケハン(ロケーション・ハンティング)を行い、空間や設備だけでなく、空き状況や使用料も含めて確認をする必要があります。

撮影許可取り

公道や公共の施設で撮影を行う場合、撮影許可をとる必要があります。撮影許可については所轄の警察署や、敷地を管理する役所などに必ず許可申請を出すようにしましょう。

設備の確認

当日使用する場所は、撮影場所のみではありません。スタッフの荷物や機材の保管や、ヘアメイク用の控え室や鏡などの設備も必要になります。

たくさんの人が長時間現場にいることが多いので、お手洗いや喫煙所の場所や数などもあらかじめ確認しておきます。

駐車場の確認

特に都心部での撮影時に気をつける必要があるのが、駐車場の確認です。

当日はたくさんの機材・小道具などを持参する必要があるため、車での移動が多くなります。スタジオだけでなく、最寄りの駐車場の場所や料金も事前に確認しておく必要があります。

モノの準備

香盤表

香盤表とは、撮影当日のスケジュール表のことです。

撮影がスムーズに進行できるよう、日の入りなどの時間帯や、設営時間、休憩時間などを考慮して香盤表を作成します。

カット表

撮影するカットの一覧です。

Webサイトでの使用箇所や、構成など撮影に必要な情報が書き込まれた資料です。トリミングや文字をかぶせる場合など、デザインと合わせて考える必要があるため、デザイナーと一緒に作成することが多いです。

このカット表をもとに、撮影内容に抜け漏れがないかしっかりと確認をします。

小道具

スタイリストをアサインする場合は、おまかせをすることが多いですが、商品などクライアント側に用意してもらう必要があるモノもあります。小道具リストを作成し、用意をする担当者・予算などをあらかじめ決めておきます。

お弁当・お菓子

個人的にこだわりたいのが、当日の食事です。

撮影に参加する人数を事前に確認し、お弁当や差し入れを準備します。どなたにも失礼がないよう、お弁当の予算は最低でも1人1,000円は確保したいところです。

早朝からの撮影は朝ごはんの準備も忘れずに。

3. 撮影当日:現場でディレクターが気をつけること

時間

決められたスケジュールの中できっちりと撮影を終わらせるよう、香盤表に沿ったタイムキーピングを徹底します。

時間が押すとスタジオ代など追加費用がかかる場合もあります。フォトグラファーさんやデザイナーさんにはクリエイティブに集中してもらい、ディレクターはしっかり時間とお金の管理をします。

撮影内容の確認

冒頭から何度も言っている通り、再撮影には膨大なコストがかかります。当日はカット表にチェックを入れながら、カットに抜け漏れがないか、撮影内容に問題はないかクライアントも含めて確認しながら進めていきます。

原状復帰

撮影終了後は、撮影前の状態に戻しておくことがマナーです。インテリアの配置などを忘れないように、最初の状態を写真に残しておくと原状復帰がスムーズです。

さいごに

ディレクターは、実は撮影当日よりも事前準備の方がやることがたくさんあります。準備不足などで再撮影…なんてことになってしまうと、費用にもスケジュールにも多大な影響を与えます。それらのリスクを最小限におさえるため、しっかりと事前準備をして、撮影当日を迎えるようにしましょう!

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