おつかれさまです。みやっちです。
日常生活ではさまざまな場面でデザインに触れる機会がありますよね。なんてことない風景でも、意識を向けてみれば計算されたデザインがそこにあることが分かります。今回は普段の生活の中で出会うことができる、デザインについてのお話をしていきたいと思います。
通勤・通学
PCの前にいるとき以外で、最も多くのデザインに触れることができる機会ではないでしょうか。ゆっくりと周りを見渡してみると、よく考えられた意匠を見つけることができます。
電車内の広告
出典:広告紹介| 金の麦が、うまさを磨く。 サントリー 金麦
電車での移動というのは、ある程度の時間「その場に立ち止まっている」ことと同じです。なので電車内の広告は、情報量が結構多めになっている傾向にあります。
ちょっと大きさが分かりにくいかと思いますが、5人分ぐらいのシート長さでどーんと貼られています。文字を主体に構成されていますが、圧倒的な存在感を持っていて思わず読んでしまいます。こういった広告で文字組みやカーニングも学べますし、言い回しの妙も感じられ、ビジュアルだけではなくライティングの重要さにも気付けるのではないでしょうか。
駅の広告
出典:http://www.iichiko.co.jp/design/graphic/17/17_feb.html
駅の広告は車内の広告とは反対に、ビジュアルを強く、コピーも端的にデザインされています。電車を待っているときは、みな自然と線路に向かって待っているものです。必然的に向かいのホームに視線が向くわけですが、そんな距離でも目に止まりやすいようにデザインされています。
駅の通路
出典:BEAMS 35th「恋をしましょう BEAMS」Winter – Neandertal
改札から出口までの通路などにある広告やデジタルサイネージにも、強いビジュアルと端的なコピーが用いられています。足早に歩いていても目に止まり、読み切れる程度の情報量に抑えられています。これは何だろうと思わせて検索させる、スマートフォンが普及して手軽に検索ができるようになったおかげで、さまざまな手法が取れるようになってきました。
運転中
運転中はさまざまな色を感じることができます。視野のに飛び込んでくる標識や信号機といったシンボルには、ただ設定された色というわけではなく明確にデザインされた配色が使用されています。
標識・信号機
主に青は許可を表し、黄色は注意、赤は警告・禁止を表しています。これは寒色は奥側に感じ、暖色は手前に感じる錯覚を利用した配色デザインになっています。より危険なものほど早く認識できるようになっているということですね。
踏切
同様に踏切の配色、黄色と黒は視認性が高く、警告を表す配色になっています。暗くても眩しくても認識しやすということは、危険を表す配色としてはこれ以上無いものではないでしょうか。おかげで蜂に襲われても反射的に逃げられるようになりました。
スーパー
スーパーなどのお店はデザインの宝庫です。商品ひとつひとつにパッケージがデザインされ、購買意欲を高める工夫をしています。
お菓子
出典:meiji THE Chocolate(明治 ザ・チョコレート) | 株式会社 明治
パッケージデザインで大切なのは、手に取ってもらい、選んでもらえるデザインであることだと思います。先進的・前衛的過ぎるデザインは、そもそもその商品だと気付いてもらえない可能性が高くなるため、受け入れられません。悪目立ちをしている状態ですね。
重要なのは新しさと親しみ・懐かしさが共存していることだと思います。チョコレートだと王道をいく、誰もがひと目でそれだと分かるパッケージがすでにあります。なので、それらとは一線を画しつつも、違和感の無いデザインをするということが大切になってきます。
本屋
本屋もスーパーと同様、装丁というデザインの宝庫です。目につく装丁と、そうではない装丁には明確に差があると思っています。
装丁
本のタイトルも目を引く重要な要素ですが、絵や配色・フォントの選び方も重要になってきます。世界観を表現しつつも、気にならせるには計算され尽くしたデザインがあります。いわゆるジャケ買いをしてもらったら、それはデザインの勝利といえるのではないでしょうか。
まとめ
なんとなく見ているデザインでも、気にして見てみれば、なぜそのデザインなのかが見えてくるようになります。配色でターゲットを絞ったり、ライティングで心を掴んだり、ビジュアルで目を奪ったり……。
多くのデザインは理由があってそのカタチになっています。普段の生活の中でも意識して見るようにして、普段のデザインにも反映できるようにしてみるのも良いかと思います。
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