こんにちは。
野田クラクションべべーです。
前回に引き続き、青森県三戸(さんのへ)町にきています。
お腹もココロも満たしてくれる。青森県三戸町で食べた「豚汁定食」が絶品だった。
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いきなりですが、「南部せんべい」って知っていますか?
- 南部せんべい
- 青森県や岩手県でよく食べられている小麦粉から作られているせんべいのこと。他のせんべいと比べて「みみ」があるのが特徴的。
この、さやえんどう豆みたいな見た目をしているのが「みみ」の部分。
おせんべいなのにモチモチしていて、不思議な食感を楽しめます。
今回、お伺いさせていただいたのは「小山田煎餅店」。
来年で、創業100周年になるという老舗です。
笑顔で迎えてくれたのは、店主の小山田さん。
中々見ることのできない、作業風景を見学させていただきました。
「南部せんべい」ができるまで。
店内の雰囲気はこんな感じ。
南部せんべいの中身は至ってシンプル。
塩、水、小麦粉、重曹(ふくらし粉)を混ぜ合わせて作ります。ちなみに、小山田煎餅店ではふくらし粉の分量が少なくしているため、パリッとした焼き上がりになるそうです。
均等に切り分けたら……
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「小野寺式 羽型」という渋い名前の釜で焼いていきます。
全自動式のタイプとは違い、手作業で“釜の温度”や“焼き時間”を調整しながらやるため、プロにしか扱えません。
焼きあがったら、「みみ」を取る作業に入ります。(みみを取らない種類もあります)
ミシン台のような不思議な形をした機械。
「みみ」がキレイにとれ、おせんべいの美しいフォルムに進化を遂げます。
この取れた「みみ」は……
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袋詰され「南部せんべいのみみ」(250円)として販売されてます。これが、モチモチしてて美味しいんです……
最後は手作業で仕分けをしていきます。
欠けていないか、ちゃんと焼けているかなどをチェックするそうです。
この一連の流れを動画にしてみました。
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いかがでしょうか?
1日辺り約6000枚から8000枚近くを焼き上げるんだとか。中々ハードワークですよね。
小山田さんオススメの食べ方だという、水飴で挟んだ「南部せんべい(黒ゴマ味)」をいただきました。
サクッ
フォォォ……うまぁ……
せんべいの塩っけと黒ごまの風味に、水飴の素直な甘さが加わり最高な味わいです。しかも添加物はゼロ。
他にもジャムを挟んだり、せんべい汁として楽しんだりと、いろいろとアレンジして食べることができるんだとか。
せっかくなので、お店のことや三戸町のことを店主の小山田さんに聴いてみました。
大切にしていることは「お客様を裏切らない」という気持ち。
多いときには96店舗ほどあったという「南部せんべい屋」。
戦後に女の人が副業をするのに、簡単に始められる仕事だったため、多く点在していたんだとか。
現在、「小山田煎餅店」のせんべいが食べれるのは、三戸町の商店やコンビニエンスストア、マックスバリューなど。
週末には、隣の岩手県や青森市からくるお客様もいるそうです。
仕事をしていて嬉しかった瞬間は、電話で「自分が食べたいせんべいに出会えた」と言われたときや、
「後継者がいるのか?」と聞かれて、
「いる」と答えると
「死ぬまで食べれて嬉しい……」と言ってもらえるときなどに喜びを感じるそうです。
小山田さんが1番大事にしていることは「お客様を裏切らないこと、買いに商品がなくてがっかりさせないこと」だそう。
町の人の声が励みになるし、少しでも喜んで貰えたら三戸町の活性化に繋がると話してくれました。
素朴な味の中にも、いろいろな想いが込められている「小山田煎餅」。
前回訪れた「豊誠園食堂」のお母さんもそうでしたが、三戸町には“相手を思いやる優しさ”が溢れていると感じました。
いつまでも素朴で優しい「おせんべい」を作ってくださいね!
ぜひ、皆さんも三戸町を訪れたら立ち寄って欲しいお店のひとつです。
- 小山田煎餅店
- 住所:039-0134 青森県三戸郡三戸町同心町古間木平38−2
電話番号: 0179-23-3779
営業時間:電話で確認してみてください
休業日:電話で確認してみてください
駐車場:無し
以上、三戸町のグルメを堪能した野田クラクションべべーでした!