【実例を用いて】Webサイト制作を失敗させないコツは「関係性」と「理解」だった

【実例を用いて】Webサイト制作を失敗させないコツは「関係性」と「理解」だった

Masashi Naito

Masashi Naito

こんにちは、ディレクターのまさし(@nightoooon)です。
長野サテライトオフィスよりお届けします♪

「Webサイト制作」って、周りを見渡すと、個人で作れる人も多いし、知識のある会社も多いし、いったい誰にお願いしたらいいのか判断が難しいですよね!
客観的に見てみると、Webサイトの制作は「金額も品質もフタを開けてみるまでわからない」そんな印象がある業界なのかなと思っています。

では、Web制作を依頼する決め手は、なんでしょうか。

今日はそんな疑問に答えるべくWebサイト制作を失敗しないために、公開ホヤホヤの株式会社オーリーズ様のコーポレートサイトリニューアルのプロジェクトを実例に、制作の過程を振り返りながらご紹介いたします。

\読んでいただきたい方/
●これからWebサイト制作を実施・検討している担当者
●お仕事でWeb制作に携わっている方

それでは、いってみましょう!

コーポレートサイトリニューアルプロジェクト

プロジェクト概要

クライアント:株式会社オーリーズ
対象期間:2016年5月〜7月
対象URL:http://allis-co.com
要望1:ブランドイメージをもっと浸透させたい
要望2:サービスをもっとわかりやすく伝えたい
要望3:情報発信にもっとチカラを入れたい

オーリーズ様の課題

リニューアル前は、代表の多聞(たもん)さんが、WordPressのテンプレートをもとに手作りしたサイト。

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【発信したいイメージはあるのに、うまく表現できていない】というのが一番の課題でした。

サイトに手をかける時間もなかなか取れずにいたが、この夏に移転をすることが決まり、採用やマーケティングの強化を機に、リニューアルをすることになりました。

【失敗しない方法その1】
制作者に、深く、正しく、理解してもらう

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まず、何よりも大切なのは、クライアントのサービスを正しく理解することです。
当たり前のことですが、Web制作会社の本業はWebサイト制作です。

どこの会社も、ヒアリングシートなどを使って、お決まりの質問をするでしょう。
しかし、決まったフォーマットの質問で、クライアントを深く理解することは、非常に難しいことです。小一時間の質問で理解できることは、ほんの表面的な部分だけです。

あるブランディング会社はクライアントを理解するために数ヶ月もかけるそうです。

<LIGとオーリーズ様の場合>

初回の打ち合わせから制作を開始するまでに3回の打ち合わせを重ねました。

\MTGの内容・テーマ/
1回目:「オーリーズ様はサイトで何を発信したいか。LIGはどんな制作ができるか」
まずは顔合わせですね。
2回目:「オーリーズ様はどんな課題を抱えていて、何を解決したいのか」
プロジェクトメンバーでヒアリング。
3回目:「課題をどう解決していくかのご提案」
コンテンツ、デザイン、運用面を踏まえたLIGからのご提案。

毎回打ち合わせを終える度に、社内のプロジェクトメンバーでディスカッションをし、「オーリーズ様らしさ」や「オーリーズ様の目指していること」について、認識のすり合わせをしました。それを繰り返すことでオーリーズ様への理解を深めていきました。

【失敗しない方法その2】
デザインについて、とことん話す

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提出したデザインに対して、修正依頼をいただくときに、「なぜデザインを変えたいのか」の話し合いをもたせていただく必要があります。
「ここをこのように変更してください」で済む話ではありますが、デザイナーとって、その意図を理解することで、その先に提出させていただくデザインの精度はどんどん高まります。

提出させていただいたデザインに対して、本当に表現したいことが反映されているかをよく考え、その考えたことを制作者にしっかり伝えていただく。そのキャッチボールがあるかないかで、デザインの質は大きく左右されます。

<LIGとオーリーズ様の場合>

デザインの方向性の基となるものは、代表の多聞さんの頭の中にありました。

プロジェクトの最初から、最後まで何度も出てきた言葉は、
「抜け感」「イケてるもの」でした。

多聞さんのおっしゃるそのキーワードが、多聞さんにとってどんなイメージなのかを理解するために、キーワードに対して「例えばこういうことですか」という質問を何度も重ね、オーリーズ様の目指しているデザインの方向性の理解度を深めていきました。

トップ.001

初回のデザイン提出から、最終的な形になるまでに、とことん話し合いました。

\デザインの出し戻し/
メインビジュアル:初稿から最終案までに、3回大きく変更
トップページデザイン:初稿から最終案までに、2回大きく変更

しっかり話し合いながら進めさせていただいたおかげで、最終的にでき上がったものは、お互いの納得のいくもので、まったく妥協なきものに仕上がりました。

【失敗しない方法その3】
コスト対パフォーマンスのバランスを見る

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サイト制作を依頼する側としては「安く作りたい」、制作者側としては「値段をさげたくない(値引き)」が正直なところでしょう。
その両者の思いの中で、ちょうどいいバランスのところに、失敗しないサイト制作が生まれます。

\とても単純な話です/
依頼する側:事業の売上の中から予算を捻出し、制作費用を支払う
制作者側:技術者をアサインし人件費を支払いながら利益を出す

両者がお互いのビジネスへの理解があれば、丁度いいバランスを見極められます。この理解のないままで制作を進めると、どこかで疲弊することになり品質や進行に影響してきます。

両者の満足できる取引があって、初めてベストなものができ上がります。逆に言うと、そうでない場合は確実に満足のいくものはでき上がりません。

依頼する側も、制作者側もお互いに腹を割って、両者がwin-winとなるバランスを見出し制作を進めることが大切です。

<LIGとオーリーズ様の場合>

最初の打ち合わせで予算のお話をしていたので、「どう予算内で最高のものを作るか」という共通目的を持って制作を進めていましたが、デザインの改変、プロジェクト期間の延長により、追加予算をご用意いただきました。

オーリーズ様側のスタンスとしては、
かかるコストは遠慮なく言ってください」と言い続けてくれていたので、逆に僕らが「ここは追加にならないように、こうしよう」とチーム内にたくさんの工夫が生まれたくらいです(笑)

お互いの歩み寄りによって、ストレスなく制作が進められたため、その分、デザインのブラッシュアップやサイトの動きの部分に集中することができました。

【失敗しない方法その4】
良好な関係を築く以上に効く施策はない

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恋愛もビジネスも、最終的には人と人との関係になってきます。
「良好な関係であること」は、制作をスムーズに進める上で、非常に重要です。

これは、すべてのクオリティにも納期にも影響してきます。
良好な関係であるほど、全員のモチベーションも高まり、パフォーマンスも上がります。

両者とも、お互いの会社とプロジェクトに関わるメンバーを好きになることから始めてみると、良い効果が生まれてくるかもしれません。

<LIGとオーリーズ様の場合>

LIG側は、初回のヒアリングにプロジェクトメンバー全員で参加しました。
制作の要件を各メンバーが理解するという目的もありましたが、「誰がつくっているのか」をオーリーズ様に知っていただく機会としての目的もありました。

すべてディレクターが対応するというのも状況に応じて最善策ではあるのですが、今回のプロジェクトでは、オーリーズ様の「スピードよりも納得したものをつくりたい」という想いが強かったため、制作の各フェーズで、担当者と顔を合わせながら話し合いをする機会をつくり、より理想に近いWebサイトを実現できる制作体制を組ませていただきました。

おかげで、メンバーが「オーリーズが好き」という感情が生まれ、「こうしたい」「こうしたらどうか」というアイデアが出てくるようになりました。
オーリーズ様の看板猫の「まる美ちゃん」をどのようにサイトに活かすか、という議題のMTGが社内で組まれたくらいです(笑)

404

> 404ページに登場してもらいました

クライアントに寄り添うことで、ヒアリングでは語られなかったホンネを理解し、解決できるように提案・制作をすることができたなと思います。

LIGの制作メンバーの想い

ディレクター:まさし

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オーリーズさんは、昔いいオフィスを手伝ってくれていたロックオンのの子の紹介で知り合いました。
メンバーの皆さんが、本当に「Theいい人」でして、目指していることが「正義すぎる」というのが、制作前のオーリーズさんの印象でしたね。

そして、オフィスには「まる美ちゃん」という美人な猫がいて、毎回オフィスに訪問するのが楽しみでした。

オーリーズさんを見ていると「正しい視点を持って誠実にビジネスをしていけば、会社も人も正しく成長をしていけるんだな」と感じることができました。オーリーズさんは、これから伸びますよ!!
そう信じきれる程にオーリーズさんを理解し、オーリーズさんのファンになっていました。こういう関係で制作を進めることができて、本当に幸せでした!

デザイナー:ずんこ

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初回のヒアリングに伺ったとき、緊張しすぎて心臓が口から出そうでしたが、まる美ちゃんが時折横を通り抜けてくれたおかげで、とても気持ちが和みました。

それからはもう、訪問させていただくことが楽しみになりました。

自分自身が内容を理解できないと手を動かせない性分なので、とにかくオーリーズさんのことを知ろう知ろうとしました。
そうしたらどんどんオーリーズさんの魅力を感じることができて、今やオーリーズさんのいちファンです。

デザイン制作中は、とにかく「伝わるか?」を終始考えていました。
言い回しがわかりにくいなと感じれば、ディレクターのまさしさんと違う言葉を探したり。
メインビジュアルでの表現は、先輩デザイナーに相談してアドバイスをもらったり。
ちょっとでも「あれ?」と思ったらきちんと解決する。これを徹底した結果、悔いのない制作ができました。

名刺やハンドアウトのテンプレートデザインもさせていただき、本当にいい経験をさせていただきました。
私たちが作った、というよりも、「オーリーズさんと私たちで作ったサイト」です。
すべてを任せてくださって、本当にありがとうございました!!

エンジニア:マロC

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「想い」ファースト。
忘れかけていた僕自身の制作への想いが蘇りました。
こういうアニメーションにしたいという自分の想い。自分だけのかっこいい。それが表現できれば満足。
それでいいはずだったけれど、オーリーズさんの熱い想い思いは誰のためのサイトか、そのサイトがどんな意味をもつのか。
自分のなかで考え、その思いを一緒に表現できればいいと改めて考えされられました。

ローディングの波うつアニメーション、全体的に大きなグループを動かす。
このアニメーションはオーリーズさんのもつアイデンティティを表現したものです。
それが何かを具体的には言いませんが、オーリーズという会社を、想いを感じていただけたら幸いです。

制作を終えて…

プロジェクトがひと段落し、ささやかながら打ち上げを開かせていただきました。
パートナーであるカメラマンのりゅうせいにお願いをし、オーリーズ様をイメージしたカクテルをつくってみました。

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長野県産の夏野菜を使ったずんこの手料理を味わいながら、オーリーズ様と関わったメンバーみんなで楽しい夜を過ごしました♪

 

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後日、こんな嬉しい記事を書いていただきました。
「コーポレートサイト、ブランドリニューアルにご協力頂いたLIGさんに敬意と感謝を込めて」
Webサイト制作の醍醐味って、これだなー!
次も頑張ろう!

Thanks !! All’s & Company また一緒にお仕事しましょう!

最後に

LIGでは、コーポレートサイトからキャンペーンサイト、メディアサイト、ランディングページなど、あらゆるWebサイト制作のご相談を承っております。

新しくサイト制作をしたい方や、今あるサイトに課題を感じている方は、お気軽にご相談ください♪

Webサイト制作のご相談お待ちしております。

 

クライアントに寄り添って、課題解決を支援します

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Masashi Naito
Masashi Naito Agency / Web Director / Manager / 内藤 昌史

LIG入社後、観光CtoCサービスの立ち上げから事業譲渡、コワーキングスペース事業の立ち上げからグロース、地方創生事業の立ち上げ、サテライトオフィス立ち上げなど、様々な事業をゼロから立ち上げて成長させるまでのプロセスを経験。現在は、いいオフィス広島 by LIG の運営をしながらWebディレクターを担当。

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