妻あり恋人ありのポリアモリー男性に聞く「なぜパートナーを大切にできるの?」

エリー


妻あり恋人ありのポリアモリー男性に聞く「なぜパートナーを大切にできるの?」

パートナーを雑に扱いがちな、エリー(@__erI_)です。

みなさんはパートナーを大切にしていますか? 「どうせ私に興味ないんでしょ」なんて言われていませんか? 

最近「ポリアモリー」という概念を知りました。全員合意の上で複数人と同時にお付き合いするライフスタイルを指します。

モノアモリー いわば一夫一婦制。
ポリアモリー 一夫一婦にこだわらない。

ひとりの人と関係を築くだけでも大変なのに、同時にたくさんの人を愛すなんて超大変そう。ポリアモリーの人って愛情のキャパがめちゃくちゃ広いんじゃない?

そんな仮説のもと、ポリアモリー的な生活を実践している「文月 煉(ふづき れん)さん」にパートナーを大切にする秘訣を伺いました。

「文月 煉さん」ってどんな人?

文月さん顔アップ

— まず最初に、最近の恋愛事情を聞いてもいいですか? 文月さんってご結婚されているんですよね。

そうですね、学生時代から友人だった女性と結婚して3年目になります。奥さん以外だと、最近は恋人がけっこう増えていて……4人ですね。少なくとも4人には「僕らは恋人だね」と言っている状態で、お互いに好意を確認している人や「好きだよ」と言っている人はもっといます。

数をかぞえることに意味はないかもしれないですが、いまはそんな状態ですね。

 
— 昔から恋愛スタイルは変わらないんですか?

自分がポリアモリーだと自覚して、複数の恋人ができたりしたのは結婚したあとなんですが、わりと小さいころから好きな子は常に何人かいて、「パートナーは一人じゃなきゃいけない」っていう世の中の常識が不思議でした。どう考えても不自然だろって。

 
— 奥さんも同じ価値観だったんですか?

奥さんとは何でも話す関係だったので、自分のそんな恋愛観についても「僕はこう思うんだよね〜君はどう思う?」って話していて、たくさん話すうちにわかりあえるようになっていった、という感じですね。

相手の価値観や行動を「許す」「許さない」みたいな言い方を世の中はしますけど、僕は奥さんの行動に対してなにかを「許す」権限を持っているとはあまり思っていないし、奥さんもそんなに思っていなかったんです。

 
— ちなみに恋人たちはみんなポリアモリーなんですか?

はっきりとそうだというわけではないですね。ポリアモリーを自覚して公言しているのは2人ぐらいかなあ。実はあんまりポリアモリーって公言する人は多くなくて、僕は公言したほうが楽だからそうしているんです。価値観は移り変わるものですし、必ずしも言葉や属性に囚われる必要はないですから。

ただ僕に奥さんや恋人が複数いることはみんな知っていますし、恋人と恋人で横のつながりもあったり、妻は僕の恋人をみんな知っているので、3人で遊んだりもしますよ。

▲奥さんと恋人と囲む食卓。楽しそう。

もともと奥さんと話していたのは「恋人ができたから、結婚したからってできなくなることが増えるのは嫌だよね」「ひとりで生きていたほうがマシだっていう付き合い方はしたくないよね」ってことで。

ひとりで生きても楽しいけど、ふたりで生きたらもっと楽しいっていうのが理想なのに、付き合うためになにかを捨てて諦める必要あるのかなって。だから僕は、奥さんが僕といることでできなくなることが増えるというのもすごく嫌なんです。

「パートナーを大切にする秘訣」を聞いてみた

文月さんの恋愛事情がわかったところで、 パートナーを大切にする秘訣を聞いてみました。

1. 「もっとかまってよ」問題はどうしてる?

— 具体的な恋愛の問題に入るんですけど、恋人に「もっとかまってよ」って言われたりしないんですか? ポリアモリーの男性は特に、いろんな恋人を大事にしなきゃいけないじゃないですか。

結局のところは「恋人に対する働きかけが少ないから愛が足りない」と思われてしまうんだったら、もっと愛を伝えなきゃいけないですよね。濃くするというか。

 
— どう伝えるんですか?

ど、どう伝える!?(笑) あの僕、昔から恋愛が得意なわけでは全然ないんですよ。だからうまい方法なんてわからなくて、いつも手探りです。ただ「直接コトバにするのがかっこ悪い」とは思わないので、「愛してる」とか「いま幸せだよ」とか全部コトバで伝えますね。不安に思われないためには、飽きるほど態度とコトバで伝えるのが一番なんじゃないかなあ。

それでも寂しいって言われたら……一緒に考えます!

▲Twitterでラブツイートを振りまく文月さん。

2. 嫉妬問題はどうしてる?

— 嫉妬されたときはどうしてますか?

まず「嫉妬」という言葉にはいろんな意味が含まれているので、一括りには考えられないと思いますね。
例えば「あなたを鳥カゴに閉じ込めておきたい」っていう嫉妬だったら「それは嫌だよ」って言うし、そうじゃなくて「自分が見捨てられるんじゃないか」っていう不安からくる嫉妬だったら「見捨てないよ」って言うし。それぞれの嫉妬によって解決法が違うと思います。

 
— 嫉妬することはありますか?

さっき言った「見捨てられるかも」っていう不安はいつもありますね。でも束縛したい系の嫉妬はないです。僕は恋人には楽しく過ごしてほしいし、「あなたしか楽しみがない」ってひとりで待たれているほうがツライので(笑)

恋人が「趣味がたくさんある」とか「友達がたくさんいる」とか言うのはいいのに、「好きな人がたくさんいる」って言うのはなんでダメなんだろう?って思いますね。

▲奥さんと恋人に囲まれて誕生日を迎えた文月さん。愛されている……。

3. なんでずっとパートナーを大事にできるの?

— 奥さんと学生時代からの付き合いってことは相当長いですよね。なんでずっと大事にできるんですか?

関係が悪くなったら、結局のところ自分も嫌になるじゃないですか。「実は奥さんはずっと不満でした」とか熟年離婚なんかもあるけど、僕はそんな人生は送りたくない。
だから、相手が不満を持たないように心がけようというのは、自分のためなんです。奥さんは顔に出るので、なにか不満そうだったら「どうした?」って声をかけますね。

 
— なんでそんなに気を使えるんですか?

だって自分と自分のまわりは幸せでいたいじゃないですか。逆にどうして見て見ぬふりできるのかなって(笑)

 
— 付き合ったり結婚したりしたら、契約みたいなものだから、すこしぐらい好き勝手やっても離れないだろうと思っちゃうんですよ!

えぇ〜(笑)
僕はそういう「契約」が心を縛るのは嫌なんです。奥さんと結婚したときに話したのは「結婚しても、やめたくなったらいつでもやめられるようにしようね」ってことで。惰性でつづけてお互い我慢するようなのは嫌だし、常に「いまも結婚していたい」と思えないと意味がないかなと。

過去の自分が約束してしまったからいまの自分が縛られるというのは嫌だし、それは本当の幸せじゃないんじゃないのって思う。世の中の人は見ないふりをするけど、僕は耐えられないなって。

だから毎年プロポーズしようと思ってます。「今年も結婚してください」って。

▲幸せか!

さいごに

結局ポリアモリーだからキャパが広いとかじゃなくて、いい意味で「“ずっと”がない」と考えているからこそできる愛し方でした。

ちなみに愛情のキャパについては、

キャパとかじゃないんじゃないかなあ。
僕は「ひとりでも楽しいけどふたりでいたらもっと楽しい」っていう生き方がしたい。愛を奪い合うんじゃなく与え合うというか……だからキャパで言ったら、いろんな人から愛をもらったら溢れるじゃんっていう(笑)

とのこと。「溢れてえええ」と心の底から思いつつ、わたしも考えを改めようと反省しました。

文月さん横顔

インタビューに答えながら「やばいなこれ……愛の伝道師みたいだな僕」と苦笑いしていた文月さん、ご協力ありがとうございます。

(もっと文月さんを知りたい方はブログもどうぞ)

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