こんにちは。ユリナーシュカです。
少し前に『テレクラキャノンボール』というアダルトビデオが流行りましたね。お正月の特番でも『芸人キャノンボール』という番組が放送されて、最後のスペシャルサンクスでは業界で名高いAV監督であるカンパニー松尾さんの名前が出ていました。
少し前まではアダルトビデオといえば、危ない印象もあったのかもしれませんが最近ではすっかりサブカルチャーの一端を担っている印象です。ですが、まだまだ偏見も多いエロ業界。
そこで今回は、AV業界の雄ソフト・オン・デマンドに所属する女性監督である山本わかめさんに取材してみました。
人物紹介:山本わかめ ソフト・オン・デマンド(SOD)新進気鋭の女性AV監督。26歳。山本わかめ式『射精コントロール~勃起した男子は‘射精の快楽’を味わうためなら、女子の言いなりになってしまうのか?~』がアダルトビデオ日本一決定戦『AV OPEN 2015』のSODエントリー作品に選ばれた。 |
AV監督になったきっかけ
ー 女性でAV監督になるって、すごく珍しいと思うのですがきっかけを教えてください。
大学時代に心理学を勉強していて、その中で人間の行動学について研究していました。その時から、人間と性について興味がありました。当時、SODで日本人のセックスの平均をデータ化する事業をやっていて。それが業界に興味を持った最初でした。SODに入って、実際関わってみると作り手になってみたいと思って。それからADからスタートして監督を目指して、今ですね。
ー 女の人はセックスの時に自分が何をしたいか、されたいかがわからない人が多いですよね。自称Mの人とかすごく多い気がするけど、本当なのかなって思う。だから女性がエロ業界で活躍して、新しいエロの切り口をどんどん世に出していってほしいです。
「エロいんでしょ?」と言われるのが嫌だ。社会への怒り。
ー AVを制作しているということで、不本意な見方をされることもありませんか? 社会に対して怒りみたいなものってありますか?
エロいんでしょ? すぐやらせてくれるんでしょ?的なニュアンスのことを合コンで必ず言われるし、たぶんそう思われてる。ロケは肉体労働でろくに寝れないしまじでドカタ仕事。女子力の低下はんぱないし、ぶっちゃけそこらの大学生より体力も根性もある。ロケから帰ったらオナニーする気力もないんですよ。
そんな中でたまに気合いを入れて合コンへ行ってもSOD女子社員への偏見にウンザリする。歯がゆい。
メンヘラがエロいって、本当なの?
ー 二村ヒトシさんと湯山玲子さんの新刊『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』が発売されましたが、その中で“メンヘラのセックスはエロい”と書かれていました。これについて、どう思いますか?
メンヘラって承認欲求が半端ではない人のことを指すとわたしは思っていて、それを簡単に満たせる方法がセックスなのかもしれないね。メンヘラがエロいというよりは
メンヘラはすぐセックスさせてくれる可能性が高いってことだと思う!
セックス好き=メンヘラとは限らない!と思ってるよ。
女性でセックスの時に「首を絞めて」という人が増えているらしい。それってどうなの?
ー ロケの中でアブノーマルなプレイなどもあると思いますが、現実では「首絞めセックス」がちょっとした流行りらしいですよ。でも、それって女から「首絞めて」って言ってドン引きされる可能性もあるし、パートナーからいきなり絞められても少し怖いですよね。
首絞めは、友だちにも好きな子多いけど、わたしは全然わからなくて。わたしは絞める方が好きかな。ただ、「首絞めるなんてできないよ…」って言ってる男の子に無理やり首絞めさせるのはイイナって思う。
誰でも愛することができる魔法の考え方
ー 最近、恋愛をめんどくさがる人が多い気がします。どうしたら億劫にならずに済むのでしょうね。
私、誰でも好きになれるよ。どんなに気持ちの悪いなって人でも、その人の良いところをひとつ見つけてあげるの。そしたら、どんな人のことも好きになれる。
ー ??!!
例えばすごく太った人を好きになったとするよね。最初は全然良い! って思わなくても、接しているうちに「あ!この人、マキシマム・ザ・ホルモンのダイスケはんに似てる!」って思えたら、だんだん素敵に見えてくる。前に好きだった人は顔以外全然だった。学歴もないし、自立していない。でも顔がすごく整っているから好きだと思えた。だから相手に期待しすぎると、どこを好きになったか忘れちゃうんだと思う。好きになるポイントなんて一つでいい。
これから作っていきたい作品について
ー 山本わかめ監督といえば綺麗な女の子が男性を襲う「逆レイプもの」が業界の中だと有名だと思うのですが、今後どのような作品を作っていきたいですか?
これからは、女性も男性も素人の方で、何か撮れないかなと考えています。難しいとは思いますが、時代に逆行していきたいです。