ラズパイを買ったらそのあとは?地獄の初期設定をしよう【OSインストール・日本語設定編】

かとえみ


ラズパイを買ったらそのあとは?地獄の初期設定をしよう【OSインストール・日本語設定編】

こんにちは。DevRelライターの加藤恵美(かとえみ)です。先日、同じ会社の人に「ツイートを大声で勝手に読み上げる悪魔のロボット」を作られてしまいました。

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「ぐへへへ かとえみさんが、ツイートしたよ。『きのうふぐおいしかった……』」

将来、もしかしたらこのロボットが、勝手にいろんなところへ行ってしまうかもしれませんし、あなたの会社に訪問してくるかもしれません。今の世の中、誰でも手に入る部品でこんなものが作れてしまうようです。

これは、止めなければいけない。

まったく仕組みがわからないのですが、自分の身を自分で守るためにも、基幹として使われている「Raspberry Pi(以下:ラズベリーパイ、ラズパイ)」というマイコンボードをいじり、「ラズパイ」でロボットを作る仕組みを勉強をしていきます! 

連載4回目の今回は、いよいよラズパイを起動して、初期設定をしてみます。これまでは、「ツイートを大声で勝手に読み上げる悪魔のロボット」を作った張本人の「今井先生」に教わっていましたが、前回の記事で購入したラズパイグッズをいじって起動するくらい、自分でできるはず。がさごそと準備をはじめました。

sensei ん? ラズパイやろうとしてる?
ktem はい! もうグッズも買ったので、電源を入れてできるところまで開発してみますね!
sensei 電源をいれるだけじゃ、ラズパイは使えないよ。ラズパイのOSをダウンロードして、インストールしてからでないと使えないけれど、それは終わった? あと、英語で表記されるけれど、日本語の表示にした方がいいと思うなあ。それのやり方もわかる?

……やっぱり今回も今井先生のつきっきり指導になりそうです。今井先生、教えてください……。

1. まずは公式HPからOSをダウンロード

ラズベリーパイにはストレージがないので、MicroSDにOSをインストールして使います。今回は、もっとも標準的なOS「Raspbian」を使用します。

OSダウンロードページでは、Raspbian(ラズビアン)とNOOBS(ヌーブス)の2つが選べるようになっています。「Raspbian」はラズベリーパイのOSで、「NOOBS」は「Raspbian」を含めた必要なファイルを一気にダウンロードできるものです。今回は、NOOBSをダウンロードしていきます。

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NOOBS」にも2種類ありますが、「NOOBS Lite」には「Raspbian」が入っていないので、「NOOBS」をダウンロードしましょう。

このOSファイルですが、1,000MB以上ある非常に重いファイルで、ダウンロードに10分以上時間がかかりました……。ダウンロードが終わったら、このZIPファイルを展開して、中身のデータをMicroSDにうつしておきます。

eyecatch842-1 【ラズパイ入門19】
ラズパイを始める前に、NOOBSをダウンロードし、解凍したデータをMicroSDに入れておく。

2. グッズをラズパイにつなごう!

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必要なものはこちら!

  • Raspberry Pi 2B(写真のラズパイにはケースを付けています)
  • USB電源アダプタとマイクロUSBケーブル
  • ディスプレイとHDMIケーブル
  • 有線キーボード
  • 有線マウス
  • Wi-Fiドングル
  • NOOBSファイルが入っているMicroSD

ラズパイ2Bをケースに入れて、有線キーボード、有線マウス、ディスプレイ、電源、Wi-Fiドングルをつなげました。ディスプレイにはHDMIケーブル、USB電源アダプタにはマイクロUSBケーブルをつなぎます。

3. いよいよOSインストール

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ラズパイを接続し電源をいれると、こんな画面が出ます。画面下部の言語設定で「日本語」を選択して、真ん中のウィンドウではRaspbianにチェックをいれて、いよいよインストールします!

 
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すごく「いいえ」を選択したくなる怖い表示ですが、「はい(Y)」を選択します。

 
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Welcome to Raspberry Pi !!

ラズパイワールドへ入っていきます!!

と思いましたが、データが3,000MB以上ありなかなかインストールが進みません。ここでもまた待ちます。この間、いろいろとラズベリーパイの機能説明の資料がスライドショー的に出てきます。とりあえず休憩です。

そして15分後、無事にOSインストールが終わり、ラズベリーパイが起動しはじめました!

 
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▲花粉症で苦しんでいる今井先生がディスプレイに映っています

ラズパイ2Bは、コンピューターの頭脳といえるCPUの「コア」が4つあり、コアを表したラズベリーが4つ表示されています。

 
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起動完了! これでおしまい!

 
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と思いきや、表示が全部英語です。うーん……。

4. ラズベリーパイで日本語表示・日本語入力しよう

表示が英語になっていますが、できることなら日本語にしたいですよね……。

今井先生に聞いたところ、日本語のフォントと、日本語入力のためのプログラム「iBus-mozc」というのをダウンロードすれば日本語表示と入力ができるそうなので、設定にチャレンジしてみます。

……そして、ここからが地獄の始まりでした。

1.パスワード変更

まず、Menu>Preferences>Raspberry Pi Configurationからパスワードを変更します。これからの設定でパスワードを求められることがあるため、先に設定しておきます。

ちなみに、初期設定のパスワードは「raspberry」です。

「Menu>Preferences>Raspberry Pi Configuration」の「system」タブから、パスワードを任意のものに変更します。

2.インターネットに接続

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必要なプログラムをインターネットからダウンロードするために、インターネットへの接続が必要です。右上の、PCが2つ重なったアイコンから、無線LANを探してインターネットに接続します。

3.ソフトウェアの更新

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インターネットに接続できたら、まずはソフトウェアを更新します。
「Menu>Preferences>Add / Remove Software 」を開きます。

そして「Option」メニューから、「Refresh Package Lists 」を実行し、次に、「Check for Updates」を開きます。

 
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更新がたくさん現れるので、パスワードを入れて実行します。

4.フォントのダウンロード

更新が終わったら、日本語フォント「fonts-takao」をインストールします。一般的にはIPAフォントやVLGothicが使用されることが多いですが、今回はUbuntuの日本語版標準フォントであるTakaoを使用します。

 
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検索窓から「fonts-takao」を検索して、「Japanese TrueType font set, Takao Fonts」のチェックボックスにチェックをつけて、Applyします。Applyすると、パスワードを要求されるので入力します。

5.地域設定(ローカライゼーション)

「Menu>Preferences>Raspberry Pi Configuration」から、ローカライゼーションをおこないます。「Localization」タブを選択し、「Locale」「Timezone」「Keyboard」の3つを下記のとおり設定します。

  • Localeは、「ja(Japanese)」「JP(Japan)」「UTF-8」に設定
  • Timezoneは、「Asia」「Tokyo」に設定
  • Keyboardは「Japan」「Japanese」を選択。

「Wifi Country」の設定は、ラズパイ3では必要らしいですが、ラズパイ2Bでは不要です。

 
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しかし、まだ日本語表記や日本語入力はできません。

6.再起動

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設定を反映するため、再起動します。

 
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再起動すると、日本語表記になっています! しかし、まだ日本語入力はできません。

7.日本語入力のためのプログラムのダウンロード

次に、日本語入力のためのプログラムをインストールします。「4.フォントのダウンロード」と同様に、検索をして、必要なプログラムのチェックボックスにチェックをつけて、Applyして、パスワードを入力します。

「iBus-anthy」というプログラムが一般的だそうですが、今回は、WindowsやMac
で使える「Google日本語入力」のオープンソース版である「iBus-mozc」を使用します。必要なプログラムは以下の6つです。(「ibus」の検索ワードで検索すると出てきます!)

  • Intelligent Input Bus – GTK+3 support
  • Intelligent Input Bus- GTK+2 support
  • Mozc engine for iBus – Client of the Mozc input method
  • qt-immodule for ibus (QT4)(plugin)
  • Intelligent Input Bus – core
  • Input method configuration framework

ちなみに、ラズパイの日本語設定のためのプログラムは、ラズパイのソフトウェアの更新に伴って必要なものが変わってきます。

 
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Applyが終わると、右上に「JP」の表示が出るようになります。しかし、これでもまだ日本語入力はできません。

8.iBusの設定

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「Menu>設定>iBusの設定」から、いらないプログラム「日本語 – Japanese」を削除します。

 
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削除すると、やっと右上に「あ」マークが表示され、日本語入力ができるようになりました!

 
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ちなみに、日本語設定がうまくいかないと、こんな感じに文字化けします。文字化けしたまま適当にいろんなところを触ってしまうと地獄を見ます。私は見ました。初心者の方は、地獄をみないためにも、誰かラズパイが得意なお友達を見つけておくのをおすすめします。

eyecatch842-1 【ラズパイ入門20】
ラズパイ初期設定は、詳しい人と一緒にやると地獄を見ない。

4時間が経過し、初期設定完了

さて、やっと日本語入力ができるようになったので、 Webブラウザーでインターネットしてみます!

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見られました! これでラズパイワールドの住人です!!

eyecatch842-1 【ラズパイ入門21】
ラズパイ初期設定は、だいたい3~4時間は覚悟しよう

おわりに

公式OS「Raspbian」をインストールして、日本語のフォントとプログラムも設定しました。なんとか無事終えられましたが、初期設定、大変でした! 一人だったら確実に挫折していましたよ……。みなさんも今回の記事を参考にして、ラズパイワールドの住人になってください!

次回は、ラズベリーパイでできることを知って、いよいよラズベリーパイでどんなロボットを作るか設計していこうと思います。お楽しみに!

かとえみ
この記事を書いた人
かとえみ

外部ライター 東京

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