こんにちは、デザイナーの佐藤タカアキ(@sato_tkaaki)です。
突然ですが、みなさんは「フェス」に行ったことはありますか?
僕は生まれが福岡県うきは市というなかなかの田舎でして、上京するまではフェスには一切行ったこともないですし、そもそも「フェスってなに?」という状態でした。
それが上京してみると、いたるところから聞こえてくる「フェス」「フェス」「フェス」。それからはというものの、アートやデザイン、音楽フェスというものにちょこちょこ足を運ぶようになりました。
とはいえ僕もデザイナーの端くれでもあるわけで、そのフェスの情報を扱ったWebサイトのデザインも気になったりしちゃうわけです。そこで今回は、個人的にいいなと思ったWebデザインの参考になるフェスサイトを7つほどご紹介させていただきます。
それではいってみましょう。
Webデザインの参考になるフェスサイト7選
TURN|アートプロジェクト
ここ最近一番気になったサイト。普通Webサイトにアクセスすると、メインビジュアルでまず始めに一番大事な情報を収集することができますよね。でもこのサイトはあえて「見やすさ」だったり「情報の探しやすさ」を取り除いてるんです。
“普通” というものを当たり前と思ってはいけない、見えていないものに人が持つ想像力を存分に膨らませてはどうかというメッセージが伺えます。
ここではあえて何のサイトか細かくは言いません。実際にサイトを見て情報を掴み、その目と耳と肌でTURNの世界観を感じてみてください。
HandMade In Japan Fes
今年も行きたい! ハンドメイドフェス!
サイト全体はレスポンシブ設計でシンプルなのに、背景や細かい部分のあしらいでイベントの雰囲気が表現されています。
個人的にはWeb×イラストのデザインというものをほとんどやったことがないので、すごく勉強になるなあと思う一方、「この手のデザイン手法も練習しないとな」と危機感に駆られている次第であります。(イラストと写真の組み合わせって難しいんす)
ヨコハマハンドメイドマルシェ2016
こちらは、ヨコハマハンドメイドイベントの告知ページ。ファーストビューの背景で実際のイベント会場の様子を動画で流し、イベントをイメージしやすく、一目で世界観に浸れるデザインとなっています。
またサイトの各セクション背景の質感と優しい色遣い、要所要所にイラストを盛り込むことで、イベントの手作り感と温かさが垣間見えます。ファーストビューで動画を使用するサイト本当に増えましたね。
JOIN ALIVE 2014
こちらのイベントは、あえて2014年版を紹介させていただいております。
サイト右にツイート一覧を表示させる大胆なデザインは、なかなか思い切った見せ方だなと思いました。「他年度と比べて、Twitterの優先度が変わったのかな?」「なんでだろう?」と想像が膨らみます。
2010年から2016年までのサイトもアーカイブされてるので、ぜひ見てみてください。その年々によってデザインの違いがあり、見ているだけで楽しめます。
テン展|10年間で生まれた10の物語
こちらは1年ちょっと前のイベントページになってしまうのですが、その名の通り「10」がコンセプトとなっているプロジェクトのWebサイトです。「点」であり「展」であり「店」でもあるプロダクトを、「10」話構成の物語として紹介されています。
余白を大胆に活用したシンプルなサイトデザインと、ロゴのバランスが降雪の様子を象徴しているようですごく綺麗です。また、カラー数を抑えることで、本物の展示場のように静かに鑑賞しているような気分に浸れます。
SNOW MONKEY BEER LIVE 2016
こちらはサイト全体のデザインというより、メインビジュアルのグラフィックに心を打たれたのでご紹介させていただきます。
タイポグラフィを表現のメインとしているデザインで、一瞬海外イベントのサイトかと間違うほど。
この1つのビール箱のデザインだけで、通常のビールを飲めるフェスとはなんか違うんじゃないかと、ただならぬ雰囲気を感じちゃいますよね、うん、感じます。ビール飲みたい。
TAICOCLUB
最後に紹介させていただくのが、年々デザインが一新されてるTAICOCLUBのサイト。ロゴデザインを中心に、サイト全体とディティールへのこだわりから柔らかい印象を感じさせられます。
最近は減ってきた気もするパララックスを利用したファーストビューも、フェスのサイトデザインとしては珍しいパターンだなと感じました。
おわりに
割りと違うジャンル、違うタイプのサイトを紹介させていただきましたが、印象に残ったサイトはありましたか? それぞれのデザインの魅せ方から、多々学ぶことがあったかなと思います。
そのフェスは何のイベントなのか、ターゲットは誰なのか、そのターゲットに何を伝えたいのか、何を伝えるべきなのか、といった情報を整理して設計された上でのサイトデザイン。フェスによって伝えたいメッセージが異なるので、一言に「フェス」と言ってもこうしてまったく違うWebサイトができあがるんだなと、あらためて気づかされました。
毎年おこなわれているフェスであれば前回のコンセプトを引き継ぎつつ、より洗練されたデザインに仕上げていくのは結構難しそうな案件ですが、こういったフェスサイトを題材に仮想でデザイン練習するのは、すごくよいスキルアップに繋がるのかもしれませんね。
それではまた。
【株式会社LIGについて】
わたしたちは年間150を超えるWebサイトをリリースしている、東京上野のWeb制作会社です。フェスやイベントサイトの制作実績も!Webサイト制作のご相談はこちらより、お気軽にお問い合わせください。
LIGはWebサイト制作を支援しています。ご興味のある方は事業ぺージをぜひご覧ください。