第44話

「俺が信じるお前を信じろ」と不安な背中を押せる人になりたい!『市場クロガネは稼ぎたい』

三沢 文也


「俺が信じるお前を信じろ」と不安な背中を押せる人になりたい!『市場クロガネは稼ぎたい』

こんにちは、漫画やゲームの「ジャケ買い」が好きな外部ライター、三沢文也です。

大学時代から続けたジャケ買いは、漫画で70%、ゲームで62.5%の確率でアタリを引けるようになりました。ちなみにアタリの基準は、マンガなら「後にアニメ化される」「賞をとる」こと、ゲームなら「ゲーム投稿サイトで賞をとる」ことです。

オタクの遊びとはいえ、真剣に判断力も鍛えました。それでも、70%が限界です。それだけに、僕は今回紹介するマンガの主人公には憧れました。なぜなら彼は、「100%の良い人材を当てる人」ですからね……。

というわけで、今回紹介する漫画は『市場クロガネは稼ぎたい』です。

本日紹介する漫画:『市場クロガネは稼ぎたい』

51mZoK6fhmL._SX317_BO1,204,203,200_ 市場クロガネは稼ぎたい 9 (少年サンデーコミックス)

作中で生徒会長・ハガネが語る言葉が、この作品の基本線です。

しかし、学円園での評価基準はただ1つ。「いくら稼いだか」です。そして、私が生徒会長になれたのは誰よりも稼いできたからです。稼ぐ学校(学校)は私が整えます。ですから、皆さん稼いで下さい。
(生徒会長 朝政ハガネ)

市場財閥の御曹司として生まれた主人公・市場クロガネは「自分自身には実績や稼いだ収入がない」ことに我慢できず、資本主義の原理で運営されている孤島の学校・学円園学園に入学します。

クロガネは好奇心と努力で培った洞察力による「一流の人材を見抜く能力」を活かし、お店を儲けさせたり、仕事に合う人材を探したり、人探しを手伝ったりしながら、学校の中で徐々に成り上がっていく……というのが主なあらすじです。

なお、「資本主義で運営されている学校」を題材とした作品なので、商売や経済の内容を読みながら学ぶことができます。たとえば、新聞部にいるときは新聞の収益モデルに、金融や買収に関わるときは金融用語にふれる、といった具合です。
特に単行本では詳しい解説ページも入るため、手軽に政治・経済・商売について知りたい中高生や、その辺の分野にゆるく興味のある大人にもおすすめです。

「俺が信じるお前を信じろ」な主人公

僕がこの作品を読み続ける理由は、重い話や自身も日常で感じているような不安に効く「言葉」があるからだと思っています。たとえば主人公・クロガネのセリフで以下のようなものがあります。

欠点や不得手など数えても懐が暖まらん。欠点やできないことをその道のプロに任せる。そうやって世の金は回ってるんだ!
(市場クロガネ)

作品全般で共通するのは、お金を稼ぐにしても他人を評価するにしても「悪い面や経験ばかりを見てしまう人」が多いこと。

しかしクロガネは、お金や人間同士のドロドロした部分はスルーします。なぜなら、彼にとって美しいのは「稼ぐこと」そしてマッチングすれば稼ぐことができる「プロ」の存在であり、それ以外のことには興味はないのです。

無関係の人にとっては変人でしかない彼の性格ですが、当事者にとっては「自信を持たせて気持ちよく仕事をさせてくれる人」として魅力と痛快さとを感じさせるものであり、読んでいてスカッとします。

主人公と似つつも真逆の信念を持つ「覇我カズト」というキャラの魅力

そしてもう一人。他人に一目惚れするクロガネとは正反対。「お前らは俺に選ばれた支配者なんだ」と、あくまでも信じているのは相手ではなく自分というキャラクターが、覇我カズトです。

しかし、本質的な部分は彼もクロガネも同じであり、これはこれで「人を安心させ、結果に対する不安や否定的な他人を一蹴する強さ」のある痛快なダークヒーローとして描かれています。

テーマ自体が難しく、現実の嫌な部分に囚われやすい内容でありながらも気持ちよく読ませてくれるのは、クロガネにも覇我にも「揺るぎないもの」があり、そこに素直に憧れることができるからなのです!

まとめ

冒頭で「マンガなら70%、ゲームなら62%の確率で当たりを引く」と述べましたが、それは自慢ではなく完璧でないことを謙遜しながら発した言葉です。

他人に強気で選んだマンガをすすめたり、自分の選球眼について語ったりすると、ほとんどの場合はバカにされます。確率100%のクロガネすらバカにされますし、覇我もまたバカにされています。

ただし彼らと僕が違うのは、自分にも他人にも選択した行動にも、常に「揺るぎない自信があって、それがより強く結果を引き寄せる」というカリスマ性です。

ブログを書くときや人前で話すとき、自分に自信が持てなければ、他人を不安にさせることになります。だからこそ、僕はブレないヒーローたちに憧れ、安心を与えられるのです。

P.S.
この作品は「マンガワン」というスマホアプリで連載されています。最新話はもちろん、1話から全て読むことが可能です。
「じゃあ、スマホで見ればいいじゃない」と思うでしょうが、単行本はカバーを剥がした後ろで小ネタをやっていたり、細かい登場人物紹介・設定の解説などが見られるので、やっぱり購入をおすすめします!

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.comic.mangaone&hl=ja

 

misawa_profile ライター紹介:三沢文也
1989年生まれのブロガー。はてなブログにて「かくいう私も青二才でね」を運営中。ブログのタイトルから“青二才”と呼ばれることも多い。トレードマークの金髪の少女はぱらがすさんのイラストを許可を頂いて使用中。イラストと個性的な“キャラ”から、一部では「はてなアイドル」と呼ばれることも……。
三沢 文也
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