現状の国内バイラルメディア動向
国内バイラルメディアサイトの調査を行うにあたり、以下5つの視点で見ていきましょう。国内バイラルメディア同士の比較から、海外バイラルメディア「Buzzfeed」や国内のその他Webメディアとの比較で現状の様子を浮き彫りにしていきます。
- 月間訪問者数の推移
- ソーシャルメディアのファン数(Facebookいいね数とTwitterフォロワー数)
- 訪問者のモバイルとデスクトップのアクセス比率
- 海外バイラルメディア「Buzzfeed」との比較
- 国内のWebメディア業界でのバイラルメディアの位置
また、調査対象ウェブサイトは以下の10サイトです。
- 9ポスト(http://9post.jp/)
- BUZZmag(http://buzzmag.jp/)
- FEELY(http://feely.jp/)
- ViRATES(http://virates.com/)
- netgeek(http://netgeek.biz/)
- Whats(http://whats.be/)
- クレイジー(http://curazy.com/)
- grape(http://grapee.jp/)
- Spotlight(http://spotlight-media.jp/)
- TABI LABO(http://tabi-labo.com/)
それでは現状のバイラルメディアの動向を探ってみましょう!
(※本記事で扱っているデータはあくまでSimilarWeb独自に収集・処理したデータのため、実際の値とは多少ズレが生じている可能性がございます。あらかじめご了承ください。)
サイバーエージェントの「Spotlight」が順調に成長。その他のメディアは2極化。
まずはここ1年間の月間訪問者数の推移を見ていきましょう。
まず目を引くのがサイバーエージェントが運営している「Spotlight」がここ1年間で順調に訪問者数を伸ばしていることです。2015年の9月では少し下降傾向にあるものの、他のバイラルメディアとは頭1つ抜け出ているのがわかります。
その他のバイラルメディアは主に訪問者推移では「二極化」の傾向にあります。2015年9月時点で見ると、「TABILABO」「netgeek」「クレイジー」「grape」の4メディアが月間で400万〜500万の訪問者数であるのに対し、その他「BUZZmag」「Whats」「9ポスト」「ViRATES」「FEELY」の5メディアはすべて150万以下の訪問者数です。
2015年も急激な成長を果たしたメディアは「Spotlight」だけだったのを見ると、現状としてバイラルメディア全体がトラフィックが頭打ちになっている状態です。
「Spotlight」がfacebookいいね数80万超え。フォロワー数1位は「TABI LABO」の3万超え。
次に各バイラルメディアが持つfacebookページのいいね数とtwitterアカウントのフォロワー数を見ていきましょう。
月間訪問者数でもぶっちぎり1位だった「Spotlight」が80万を超えて、ここでも1位です。次いで2位が「grape」、3位が「BUZZmag」という結果です。
2位とはいえ「grape」は60万に迫るいいね数ですが、先ほどの月間訪問者数を見るとトラフィックがあまり伸びていません。おそらく「Spotlight」と比べてコンテンツの生産量で差をつけられているのではないかと考えられます。実際「Spotlight」は毎日50記事以上も更新しており、それが勝敗を分ける結果になったのでしょう。
バイラルメディアの記事は主にソーシャル上での拡散を狙った記事が多く、Twitterの運用も力を入れているのではないかと思われます。しかし、、Facebookと比べTwitterに関しては全体的にあまりフォロワー数が多くない印象です。
バイラルメディアの記事は、そのメディアをフォローしていなくてもソーシャル上での拡散により流れてくる可能性が高いので、ユーザーにとってあまりアカウントフォローへの動機付けが高くないのかもしれません。