4. 長すぎる文章は分ける!
これは心構えのひとつになりますが、長すぎる文章はできるだけ避けましょう。
文章が長くなるほど、主語や述語、修飾語や被修飾語が複雑に入れ込んでねじれやすくなるからです。
ということで、長い文章を分ける練習をします。
きもちよくない例文(Before)
ライターであるさんぺーのつぶやきから拝借した、こちらの一行。
一旦、内容については目をつむっていただき、その長さに注目いただければと思います。な、長い!
これはこれで個性があるのですが、練習なので3つに分けましょう。
そーめんみたいなものがでてきたから(お昼ごはんにお弁当食べたんだけど……まあいっか。麦茶はまだかな?)と思ってそーめんみたいなものを食べてたら、
それがひやむぎだった。
展開ごとに分けてみました。まだ細かく分けられますが、ひとまずこれぐらいで。
きもちよくない例文(After)
分けたものを整えた文章がこちらです。
そして、そーめんみたいなものがでてきたから(お昼ごはんにお弁当食べたんだけど……まあいっか。麦茶はまだかな?)と思ってそーめんみたいなものを食べてました。
それがひやむぎでした。
普通の文章になってきました。ただ分けるのではなく、文頭に接続詞を足すとよりスムーズになります。
- 長すぎる文章は分ける!ポイント
-
・内容がひと区切りしたら、文章を分ける
・分けた文章には、接続詞を足す
(だから、しかし、また、そして、つまり、などなど)
5. 語尾の種類を増やす!
わたしもそうなんですが、気を抜くと文末が「〜ました」「〜ました」で続いてしまうとき、ありませんか?
それも、ちょっと気をつけるだけできもちよくなります。
きもちよくない例文(Before)
そして、そーめんみたいなものがでてきたから(お昼ごはんにお弁当食べたんだけど……まあいっか。麦茶はまだかな?)と思ってそーめんみたいなものを食べてました。
それがひやむぎでした。
再び、こちらを!
「ました」「ました」「でした」で、ちょっと垢抜けないですね。
以下の語尾リストから、良さそうなものに差し替えたいと思います。
「〜でしょう」
「〜ですよね」
「〜とも言えます」
「〜ではないでしょうか?」
「〜かもしれません」
「〜という訳です」
「〜に違いありません」
「〜のようです」
「〜だそうです」
「〜らしいです」
「〜だと思います」
「〜と考えられます」
きもちよくない例文(After)
そして、そーめんみたいなものがでてきたから(お昼ごはんにお弁当食べたんだけど……まあいっか。麦茶はまだかな?)と思ってそーめんみたいなものを食べてたんです。
まさか、それがひやむぎだったとは……。
ついでに「まさか」をつけて、それっぽい感じにしてみました。
語尾が同じもので続いちゃうときって、堅く書こうとしてるときが多い気がします。語尾は遊べる部分なので、すこし気軽にするといいかもしれないぴょん。
- 語尾の種類を増やす!ポイント
-
・語尾リストをストックしておく(頭の中でもOK)
・「ました」「でした」などの過去形が続くときは、「します」「するんです」といった進行形を挟むとGood
6. ダブり表現は避ける!
状況を正確に伝えるために、同じ単語をくりかえし出してしまうこともありがちです。親切なのですが、それが逆にややこしくなる場合もあるのでご紹介します。
きもちよくない例文(Before)
例えばこちらの文章。
とってもオフィス! でも、ここで伝えたいのは家具のことなんです。
きもちよくない例文(After)
オフィスをひとつだけ残して、他を変えてみました。
「使っていた」ダブりもちょっと気になるので、
以前のオフィスでは、それ以前に使用していた家具を使っていました。
などにしても良さそうです。
- ダブり表現は避ける!ポイント
- 同じ単語が出てきたら、言い回しを変えたり消してみたりする
さいごに
以上の6ポイントを、勉強会では発表してみました。
きもちよくするポイントは挙げだしたらキリがないので、今回は特に効果がありそうなポイントに絞ってます。(次回があるかも……ないかも……)
「なんでこんな国語の授業のようなことを今さらやらにゃならんのや〜」と思われそうですが、なんでも基礎が大事だと感じておりまして。
きもちわるさがクセになったり、違和感が個性になったりすることもあるのですが、それはずば抜けた天才か基礎を押さえた努力家によるものだと思うんです。
キソ! ダイジ!
ということで、もっと日本語を勉強して精進します!