やばいバイトの話

やばいバイトの話

エリー

エリー

エリー(@__erI_)です。

「就職したら決まった仕事しかできなくなる」
と思っていたわたしは、学生時代にいろいろなバイトを試していました。
その中で、「あ……これはやばい」と思ったバイトの話をさせてください。

 
時給

事業内容はよくわからなかったのですが、「世界に羽ばたく」とか「革新的な」とかグローバルな社風をアピールしていました。

よくわからないのに行くなよ、といまなら思いますが、当時は生き急いでいたのかもしれません。すぐさま面接の約束を取り付けました。

ダンボール

着いたのは、都内某所の小さな事務所。
あたりには大きなダンボールがいくつも積まれています。

やがて、恰幅のいいギラギラしたおじさんが出てきて、
「どこに住んでいるのか」「どれぐらいシフトに入れるのか」
といった、ごく普通の面接が始まりました。
この時点で、結局どんな仕事をするのかは1ミリもわかっていません。

もう面接も終わりかと思ったころ、

バイトだい

と誘われました。

 
殺風景な別室に通され、渡されたのはセサミストリートのキーホルダー。

せさみ

つづいて、黄色のヒモとハサミを渡されました。

そのひも

目の前にドンと置かれたダンボールの中には、たくさんのキーホルダーが入っています。

なんだろう、これ。
見ると、部屋のすみで20代ぐらいのまじめそうな女性が、こちらには見向きもせずもくもくとキーホルダーにヒモを通しています。
あのおじさんの言いなりなんだろうか……。

用途もわからないまま、チェーンにヒモを通しつづけることおよそ1時間。部屋を出ていたおじさんが戻ってきました。

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