すべてを捨てて旅に出たいアナタへ。日常に旅を取り入れるための8つのアイデア

すべてを捨てて旅に出たいアナタへ。日常に旅を取り入れるための8つのアイデア

鼈宮谷 千尋

鼈宮谷 千尋

毎日朝早く起きて、満員電車に乗って出社し、夜遅くまで働き詰め。

「ああもう、すべてを捨てて旅に出たい……」

そう思ったこと、アナタもありませんか?
だからといって「明日から1ヶ月、旅に出ます!」というわけにはいかないのが、社会人の悲しい宿命。旅欲を発散できずに、日々悶々と過ごしている方も多いことでしょう。

社会人になりたての頃、私も連休のたびにどこかへ出かけては、帰ってきて悶々とした日々を過ごす……という時間を繰り返していました。

でもある日、仕事で初めての土地を訪れたとき、まるで旅先の空港に降り立ったかのような新鮮さを感じたのです。それをきっかけに、「日常はいくらでも旅になり得るのではないか?」と考えるようになりました。

航空券を買って異国の地へ行くことだけが旅ではありません。
日々のルーティーンに少し違う視点を加えてみると、見慣れた日常に旅先のような新鮮さを取り戻すことができます。

そこで今回は、日々に旅を取り入れるちょっとしたアイデアをご紹介します。

今日から旅するように暮らしてみよう

1. 毎日1泊分の荷物を持って出社する

一日分の着替え、化粧品、コンタクトレンズなどをかばんに入れて出社してみましょう。
いつでもどこにでも行けるんだ、と思って過ごすだけで、なんだか身軽な気持ちになります。思い立ったらいつでも、会社帰りにゲストハウスに宿泊したり、金曜日の夜であれば夜行バスに飛び乗ったりできます。

旅に出るときに一番わくわくするのは、いつもより重い荷物を背負って家を飛び出すあの瞬間。あの胸の高鳴りを、ぜひ日常にも取り入れてしまいましょう。

2. 平日にゲストハウスに泊まってみる

馬喰町にオープンしたゲストハウス『IRORI』 △ 馬喰町にオープンしたゲストハウス『IRORI』[/caption]

いつもと違う場所に帰り、いつもと違う場所で目覚める。これだけでも十分に非日常感が味わえます。

特にゲストハウスは、国内外の旅行者と交流ができ、より旅気分に浸ることができるのでオススメです。ホテルとは違って、3,000円程度〜とリーズナブルな価格帯で泊まれるのも嬉しいところ。

最近は都内にも、素敵なゲストハウスが続々オープンしています。
私も平日にゲストハウスに泊まることがありますが、ゲストハウスの方曰く、「近所に住んでいるけど泊まりに来る、という方は意外と多いですよ」とのことです。

都内のおすすめゲストハウス

3. 「旅」をテーマにしたカフェやバーに遊びに行く

『地球を旅するCAFÉ』(高田馬場) △ ご夫婦で営む『地球を旅するCAFÉ』(高田馬場)[/caption]

日本にいながら異国感を感じられるおすすめスポットは、「旅」をテーマにしたカフェやバー。世界を一周した夫婦が運営するカフェや、世界各国のお酒を取り揃えたバーなど、いるだけでわくわくするスポットが都内にもあるんです!

他にも、上記のような外国人旅行者向けのゲストハウスのほとんどは、旅人同士の情報交換に役立つカフェやバーが併設されています。宿泊客以外でも利用できるので、会社帰りに立ち寄って、旅行者と一緒にお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

旅をテーマにしたカフェ & バー

4. 通い慣れた道の途中で、1日1つ新しい発見をする

日常の中に隠れた非日常を見つけることも、ひとつの旅の形です。
たとえば、家から最寄り駅までの、距離にして十数分の道のり。その短い間だけでも、知らないことがきっとたくさんあります。

「この花の名前はなんだろう?」「あの喫茶店のマスターはどんな人だろう?」「このあたりには、何という苗字の人が多いんだろう?」

「何か新しいことを見つけよう」と思って歩いてみると、普段見落としているものがたくさんあることに気づきます。

さらに時間がある日は、電車を3駅くらい手前で降りて歩いてみたり、会社から家まで歩いて帰ってみたり……。駅によってがらりと変わる街の雰囲気や、その場所で営まれる暮らしの雰囲気を体感することは、まさに旅!

途中で気になる場所を見つけたら、勢いにまかせて思う存分寄り道しましょう。そこには、会社と家の往復だけでは出会えない、素敵な何かが待っているはずです。

5. 携帯の電源を切って出かける

週末にまるっと1日、携帯の電源を切り、乗り換え案内もGoogleマップも使わずに小旅行に出かけます。検索に頼らず、街の人にオススメのレストランや道を聞いたり、行き先のわからないバスに乗ってみたりすると、ちょっとした冒険を体験できるはず。

私も以前、突然海が見たくなり、海が近そうな駅で降りて赴くままに歩いたことがあります。川の流れを頼りに進み、ちょうど夕陽が沈むときに海岸にたどり着いたあの瞬間は、景色の美しさも伴って大切な旅の思い出としてくっきりと残っています。

6. Airbnbのホストになってみる

△ 『Airbnb』で世界中から家族を招いている梅村さんご夫妻 △ 『Airbnb』で世界中から家族を招いている友人の梅村さん一家[/caption]

自分の家を旅行者に貸し出せるサービス、『Airbnb』。登録して、世界中の旅行者を受け入れるホストになってみてはいかがでしょうか?

自分が旅に出られなくても、世界を周ってきた旅人たちと話すことは、一緒に旅をしているかのような刺激的な体験になるはず。

私の周りにもAirbnbのホストをやっている友人が何人かいますが、ゲストの旅の話を聞きながら一緒にお酒を飲むのは、とっても楽しいとみな口々に言います。中には、子連れで泊まりに来る旅人もいるそうです。

家に他人を泊めるのはちょっと……という人は、旅行者の1日観光ガイドになれたり、日本にいながら外国の家庭の味を楽しめたりするサービスを利用してみるのも楽しいかもしれません。

外国人と交流ができるオススメのサービス

  • 日本に住む外国人の自宅で、本場の手料理を食べられる
    『KitchHike』
  • ガイドになって、外国人旅行者をもてなしてみよう
    『Voyagin』

7. 世界の料理を食べに行く

タイ料理・フレンチ・イタリアン・韓国料理・中華・ベトナム料理・メキシカン・スペイン料理……その気になれば日本にいながらにして世界中の料理が食べられます。

筆者のオススメは、世界の朝ごはんが楽しめる『WORLD BREAKFAST ALLDAY』(外苑前)。「朝ごはんを通して世界を知る」というコンセプト通り、料理にとどまらない各国の文化や慣習を知ることができます。

他には、アルゼンチン料理・カンボジア料理・グルジア料理など、一風変わった料理のレストランも。料理で191ヶ国制覇も夢じゃないかもしれません。

都内で楽しめるちょっと変わった各国料理

8. とりあえずバックパックを背負って空港へ行ってみる

旅が始まる場所、空港。そこに身を置くだけで、なんとも言えない高揚感に包まれます。

「あの人はどこへ行くのかな」「あの人はどこから来たのかな」「このまま自分が海外に行ったらどうなるんだろう」……などと妄想しながら、旅欲を満たしましょう。
次の日が休みなら、その場で航空券を買ってどこかへ飛んでしまうのもアリかもしれません(!?)

さいごに

以上、日常に旅を取り入れるための8つのアイデアでした。
遠くへ出かけるのはもちろん楽しいのですが、日々の暮らしにどうやって「旅」を取り入れようかと考えるのも、同じくらいわくわくするものです。

リフレッシュしたいとき、仕事につかれたときには、ぜひ試してみてくださいね!

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大学卒業後4年間勤めたPR会社を退職し、日本語学校新規立ち上げのためベトナムへ移住。Webマガジン「Travelers Box」エディター/ライター、リトルプレス「WORLD YOUTH PRODUCTS」エディター。旅するように身軽に生きていきたい。

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