CMの制約をなくしてみたら、すごい広告表現が生まれてしまいました。

CMの制約をなくしてみたら、すごい広告表現が生まれてしまいました。

ひゃくいち

ひゃくいち

「プライスロック 父と子の6ヵ月の物語」からのお願い

宮部一通 宮部一通(HIROBA)

日本大学芸術学部映画学科卒業後、フリーの映像ディレクターとしてファッション関連の映像を中心に活動。2011年HIROBAを設立し、CM・MV・VPなど多岐にわたる映像の監督・撮影・編集まですべておこなう。2015年CITIZEN「LIGHT is TIME」の映像にてONE SHOWゴールドペンシル受賞。現在、短編映画「帰ろう」を製作中。

監督の宮部です。
この企画の話を聞いたときから、一抹の不安を覚えていました。

動画の再生回数で一番が決まると聞いた際には「ボク、友達少ない」と書いたメモをアシスタントにそっと見せたのを覚えています。そのアシスタントも友達が少ないそうです。

再生回数なんて気にせず、自分が良いと思うものを作れば良いのさ!と思っていたのですが、やっぱり1番になりたいよ!

お父さん、お母さん、お姉ちゃん、使えるものはすべて使い果たしましたネットで再生回数を上げる方法も調べました。はっきりとした答えは出ませんでした。

あとはあなたがこの動画の再生回数を増やす番です。
ぜひ、「HIROBA」と一緒に動画の再生回数を増やしましょう。

あなたのクリック待ってます。

西友_サムネイル4

ひゃくいち 僭越ながらコメント
「友達少ない」「使えるものはすべて使い果たした」「ネットで再生回数を上げる方法も調べた」とすべてを赤裸々にさらけ出してしまう懐の深さ。そして「あなたのクリック待ってます」という貪欲な姿勢。これはもうすごいどころじゃないすごさ!

プライスロックは動かない

bait bait

2011年発足。ディレクターを中心にスタイリスト、ヘアメイクなどのスタッフとともに映像制作を行う。

「もし、制作上の制約(リクエスト)をゼロにした場合、クリエイターはどんなものを作るのか」という趣旨を念頭に置き、一見ではSEIYUのCMとは思えないような作品に仕上げました。

プライスロックが値段の「動かないもの」なので、あえて作品中の彼女が目的も分からないまま脈絡なく動くことで、「動かないもの」を強調しています。キャストにモデルの方を迎え、衣装やヘアメイクも凝ったものにすることで、現実感のない画を目指しました。

普通の流れを感じる作品にはせず、あえて意味の分からない気持ち悪さを感じさせたいと考えて編集。スーパーで撮影する機会自体が珍しかったので楽しかったですね。

僕らなりのアプローチで自由に製作できた作品になったと思います。

スクリーンショット 2015-10-13 17.06.24

スクリーンショット 2015-10-13 17.07.32

ひゃくいち 僭越ながらコメント
動かないものを強調するために、あえて脈絡なく動いていく。そのままどこかの企業理念にできそうな強固なコンセプト。すごい、すごい、すごい……!

すごかったですね・・・

なんだか「すごい」ばかりを連発してしまって、いざというときの自分の語彙力の薄さに愕然としていますが、肝心のすごい!動画作品たちは「9月29日(火)~11月25日(水)」まで「ゼロ動」のサイトやYouTubeの「西友オフィシャルチャンネル」で公開されるそうです。

そして、「10月1日(木)~21日(水)」のYouTube再生数が最も多かった作品は、11月26日(木)以降の1年間、西友ホームページで掲載される予定とのこと。

みなさんも気になる作品があれば、ぜひご覧になってみてくださいね。
未来の巨匠を自分の投票で決められるなんて、すごい!!

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