道産子にとって雪かきのスキルは通常スペック。幼少の頃から「ママさんダンプ」を使いこなす札幌のフリーライター孫田です。
さて、フリーになって15年、プロとして積んできたキャリアのなかで、何かみなさんのお役に立てることはできないか。そんな風に考えて、Webサイトやプレスリリースなどを作るときに使えそうな「魅力的なコピーのつくり方」をまとめてみようと思いました。
プロのライターではなく、仕事で書くことになったけどライターではない、という方に向けた内容です。少しでも参考になれば幸いです。では、いってみましょう!
コピーはとにかくわかりやすく
WebサイトやLP、リリースやパンフレット、チラシなどのコピーで大切なのは、PRしたいものの魅力や内容を「わかりやすく伝える」ということです。
言いたいことはたくさんあるでしょうけれども、それをグッとこらえて端的にまとめ、読み手が考えなくてすむような単語や表現を使うことです。
小学校4年生くらいの子どもが読んでもわかるかな、という視点を持つといいかも知れません。
また、もう少し頑張れる場合は「今」を感じられる時代に合った単語や表現を選ぶと、勢いや新しさが感じられてベターです。
注意点としては、ネガティブにならないこと、そして抽象的にならないこと。
ネガティブな単語はひとから好かれませんので、言葉の選び方に気をつけてください。
また、抽象的な表現については、PRしたいものの魅力もなにも伝わらないので、コピーとしての役割を果たしているといえません。
かっこつけたり、なんとなく雰囲気で書いたりはしないようにしましょう。
相手の知りたいことに応える
コピーを作っていくなかで、いらない情報を削ったり、必要な情報を残したりするための判断の基準はどこにあるのか。
それは読み手の立場という視点です。
自分が何を言いたいかではなく、何が読み手の興味を引くか。この視点を持つと、なにが必要でなにが不要かを判断できます。
自社の商品には愛着がある分、いろいろなことを言いたくなるものですが、それは往々にして読み手にとってどうでもいい情報であったりします。
読み手が知りたいのは、それを買ったらどうなるか、使ったらなにか問題が解決するのか、どんないいことがあるのか、というあたりだったりするので、そこに応えられる内容を意識するといいでしょう。
「なりきり」もひとつの手段
そのためにも、普段からPRしたいものの魅力を消費者の立場でよく咀嚼(そしゃく)しておくことが必要です。
そうすることで、魅力が伝わって、なおかつ、読み手の心に響くコピーがつくれると思います。
もし自社の商品への愛着が強すぎて客観視が難しければ、誰かPRの上手なひとがこの商品を説明してくれたら…という第三者の視点を想定してみてください。
そのひとになりきってみると、「あのひとはこういうことは言わないだろう」など自分の視点じゃない部分での判断がかかり、いつもとは違った視点で書くことができると思います。
コピーの技術を磨くにはインプットが重要
コピーの技術を磨くには、とにかく読むこと、インプットです。いいな、と感じたWebサイトやLPのコピーは、すべてメモしておきましょう。
あとは、売れている雑誌(とくに女性誌)の見出しも秀逸で、とても勉強になります。全く違う業種や分野の表現も、使ったことのない言葉や言い回しが多くて参考になります。
とにかくいろいろ見て、メモをしてください。そうしたストックがたまっていくと、アウトプットができるようになります。
誰も待っていないことを肝に銘じる
最後に、とくにPRのためのコピーを書く前提として、PRというものはそもそも誰かに待たれているものではないという事実を知っておきましょう。
それを楽しみにしている人は、まずいません。味方も知り合いもいない場所に出て行って語りかけ、振り向かせるのがコピーの仕事です。
「みんな背中を向けている」と思えばこそ、いいコピーが生まれるものです。
まとめ
参考になりましたでしょうか? ここに書いてあることがすべてではありませんが、なんらかの参考になればうれしいです。
きっとみなさんも、取り組んでいるうちに独自のつくり方を身に付けられると思います。それがまた仕事の醍醐味。どんどんチャレンジして、多くのひとをその気にさせる、すてきなコピーを作ってください。