はじめまして、ライターのえいちです。大阪生まれの大阪育ちですが、放浪旅ばかりしています。これまで訪問したのは35カ国!
さて、Facebookが日本でもおなじみになってしばらく経ちます。ちまたでは「SNS疲れ」などという言葉ももてはやされるほど、SNS(ソーシャルネットワークサービス)の浸透した世の中になりました。
日本では、使うに至らないまでも、名前は知っているSNSとして、Facebook、Twitter、mixi、 Google+、LinkedInが挙げられるでしょう。Tumblrなどある分野に特化したSNSも多くありますね。
しかし、ふと世界に目を向ければ、私たちの聞いた事がないSNSが存在するのです。今回はその中でも、特定の国で圧倒的な利用者数を誇る「ご当地SNS」を紹介します。興味深いだけでなく、視野も広がると思うので、チェックしてみましょう。
世界にはどんなSNSが存在するのか
こちらの『World map of social network』によると、日本を含め世界中の大体でFacebookの利用者数が他を圧倒しているようです。
http://vincos.it/world-map-of-social-networks
しかし、ところどころに見慣れない名前のSNSがありますね。ひとつひとつ紹介していきます。
V Kontakte(ロシア)
『V Kontakte』、略してVKは、主にロシアや旧ソ連国で人気のあるソーシャルネットワークサービスです。「V Kontakte」とは、ロシア語で「連絡をとりあう」という意味だとか。ロシア国内では2番目に多く見られているサイトです。(2013年12月時点。1位はロシア版の検索サーチエンジンYandex。)
こちらはパーヴェル・ドゥーロフがサンクトペテルブルク大学を卒業直後に創業したサービスで、そのあたりの経歴はマーク・ザッカーバーグを思わせます。使える言語は英語、ロシア語、ウクライナ語のみとなっていますが、翻訳ツールをつかって他言語での使用の可能なようです。
使ってみたいと思った人のために、「日本語が好きで、この言語の美しさを感嘆する人のため」に設立されたVKユーザーの日本語クラブを見つけたので、リンクをご紹介しておきます。
参考:VK日本語クラブ
Odnoklassniki(ロシア)
『Odnoklassniki』というのもロシアのSNS。長らくVKとシェア争いを続けており、現在はVKがSNSとしては勝利を収めているようですが、ロシア国内で今なお7番目(2014年3月時点)に見られているウェブサイトです。
その人気は根強く、なんと『Odnoklassniki.ru: CLICK a luck』という映画まで制作されるほどです。そのストーリーとは、なにもかも上手くいかなくなった男性が、Odnoklassnikiをクリックした結果、コネクションが生まれ、高賃金の仕事、高級車、スタイリッシュなワードローブ、そして完璧な女性を手に入れる、というもの。
ちょっと興味が湧いてきた、なんて男性もいらっしゃるのではないでしょうか。
Draugiem(ラトビア)
『Draugiem』はラトビアの国民的SNS。登録ユーザーは260万人で、ラトビア国内最大のシェアを誇ります。ユーザーは他のバルト3国(リトアニア・エストニア)などにも存在しますが、ラトビアの人口が200万人ですから、その影響力の強さがわかるでしょう。
特筆すべきは、SNS文化の衰退が叫ばれる昨今でも、アクティブユーザー数が多いことです。ラトビア語、ロシア語、英語、ハンガリー語などが使用でき、近隣諸国ではメールの代わりになっているようです。
Q Zone(中国)
『Q Zone』は中国で2位(1位はBaidu、やはりサーチエンジン)、世界で7位の訪問者数を誇るサイト。登録者数も8億人超(2013年11月時点)と、Facebookの10億人に迫る勢いです。
こちらは中国の通信大手『Tencent』が運営しており、中国国内で絶大な人気である『QQ』という無償のインスタントメッセンジャーと連続しています。LINEがSNS機能を併せ持ったイメージでしょうか。
ちなみにこのTencent、2014年2月28日に日本のmixiと業務提携をしたことでもちょっとした話題になりました。世界のご当地SNS同士でつながることができれば、無限の可能性がありそうです。
参考:ミクシィ、中国大手インターネットサービス企業Tencentと、モンスターストライクの中国・香港・マカオ展開において基本合意
http://mixi.co.jp/press/2014/0228/12150/
Cloob(イラン)
『Cloob』はペルシャ語で利用できるSNS。おもにイランで使われています。サービスにCloob内のみで利用できる仮想通貨を消費することが特徴的です。
それにしても、何が書いてあるのかちんぷんかんぷん…とくに今年は1393年であるというのが衝撃的ですね。もちろん、イスラム暦での話ですが。
まとめ
いかがでしたでしょうか。QzoneやCloobは、イランや中国など、国際的なSNS(Facebook、Twitterなど)がフィルタリングされ、使えない国で代替として栄えているようですね。
個人的な経験から言うと、これらの国出身の人は一応Facebookにアカウントを持っていても、ほとんどタイムラインに現れない傾向にあり、Facebookではずっと連絡を取り続けるということが難しいな、といった印象があります。
それにしても、世界の様々な地域に固有のSNSがあるのですね。あなたにも使ってみたくなるSNSはありましたか?