メモ帳に書いたコードが、ブラウザで開いた。国家公務員16年からの転身

メモ帳に書いたコードが、ブラウザで開いた。国家公務員16年からの転身

Masaki Hirata

Masaki Hirata

こんにちは、Webデザインスクール「デジLIG」のまさきです!

デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(デジLIG)とは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・大宮・川崎・町田・柏にて受講生を募集していて、無料説明会は毎日開催中!

本連載では、キャリアチェンジに成功した方のインタビューを通して、未経験からの学習方法や就職活動のノウハウ、スクール生活についての情報をお届けしています!

Webデザイナー兼コーダーへ転身したHarukaさん▲Webデザイナー兼コーダーへ転身したHarukaさん

今回は、国家公務員として約16年勤めたのち、Webデザイナー兼コーダーへ転身したHarukaさんにインタビュー。コロナ禍にメモ帳でHTMLを書いてブラウザで開いたところから興味が広がり、卒業生作品を見てデジLIGへ。在学中に退職し、ポートフォリオを丁寧に組み立てたうえで、業務内容が合う職場を選びました。働きながら学び、キャリアを切り替えた過程とは?

本記事はこんな方におすすめです!

  • 働きながらWebデザインを学びたい
  • 公務員や異業種からWeb業界へ転職したい
  • 独学のコーディングから、デザインも身につけたい
ico 人物紹介:Harukaさん【STUDIO池袋 2024年7月生/Webデザイナー専攻】
国家公務員(一般職)として新卒から約16年勤務。コロナ禍にWebの仕組みを独学し始め、デザインの必要性を感じて2024年7月にデジLIGへ入学。在学中の2024年10月末に退職し、2025年4月に卒業。ポートフォリオ制作を経て2026年2月から転職活動を開始し、同年6月から企業のサイトの更新・運用を担うWebデザイナー兼コーダーとして勤務。

メモ帳に書いたコードが、ブラウザで開いた日

――Webデザインを学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

Harukaさん

前職は国家公務員で、新卒から約16年勤めていました。転機はコロナ禍でした。飲み会などが自粛になり、一人で過ごす時間が増えたんです。そのなかで「国家公務員以外の仕事も、選択肢としてあるのかもしれない」と視野が広がりました。最初は仕事を変えるつもりはなく、今の仕事を続けながら、今後必要になりそうなWebの知識を趣味の延長で学び始めた感じです。

――独学は、デザインからではなくコーディングから入られたのですね。

ブラウザでWebサイトが公開される仕組みを本で読んだとき、「自分でもできるかもしれない」と思いました。知識はほとんどなかったので調べると、メモ帳にコードを書いてブラウザで開けば、それっぽいものが表示されるとわかる。やってみたら、確かに開くのが面白かったんです。

ただ、世の中に出回っているようなきれいなサイトにはなりませんでした。コーディングしてアップすればWebサイトのようなものはできる。でもデザインの知識がないから、見た目がまったく違う。調べて「Webデザインという知識があればいいんだ」と気づき、興味を持ったのがきっかけです。

デザインは正解がなくて、最初はふわっとしてよくわからなかった。一方、コーディングはエラーが出て、原因を特定しやすい。私にとっては、正解のあるほうから入ったほうがとっつきやすかったんです。仕組みがわかってからデザインに進めたのは、自分には合っていました。

卒業生作品でエンジンがかかった。会って学ぶ環境を選びたい

――独学ではなく、スクールで学ぼうと思った理由は?

勉強してみたい気持ちが湧いたとき、比較サイトなどを検索していろいろ見ました。そのなかでデジLIGの情報に出会い、LPで卒業生の作品を見たんです。素人ながら「レベルが高い」と思いました。ここまで行けるなら面白そうだ。ここがいいかもしれない。それが選んだきっかけです。

すごいものを見ると、自分でもやってみようと前向きになる性格が昔からあるのかもしれません。卒業制作のサイトを見たときも、同じようにエンジンがかかりました。

――入学前のイメージと、実際のギャップはありましたか?

校舎の雰囲気については、あまりギャップはなかったです。できれば通いたいと思っていたので、説明会も池袋校へ来校して受けました。運営の方との距離が近いなと感じましたし、サポートスタッフさん(受講をサポートしてくれる先輩在校生)とも気軽に話せる雰囲気があって、イメージどおりでした。

――対面での学習にこだわった理由はありますか?

リモートでも質問できる環境はとてもいいと思います。ただ私は、実際に行って、対面で会話できたほうがいいと思っていました。

同じ場所にいるからこそ伝わることがある。画面一枚だと、自分の番以外はマイクが切れていて、話していいタイミングがわかりにくいこともあります。対面ならバッティングしても気になりにくい。トレーナーさんから直接指導をもらえるのは、ありがたかったです。校舎があることは、比較の時点でも前提に近い条件でした。

――デジLIGに通ってよかったポイントはありますか?

業界に精通した現役のトレーナーさん、スタッフさんに直接アドバイスをいただけたこと。同じ志を持つ方々と交流できたことです。制作に没頭しているときは時間を忘れましたし、トレーナーさんや受講生さんから新しい気づきを得たとき、「そういう見方もあるんだ」と視野が広がるのも楽しかったです。

隙間時間を積み、睡眠は削らない。16年の仕事を手放した決断

――働きながら学習するうえで、大変だったことはなんですか?

仕事が忙しく、学習に十分な時間を割けない時期がありました。計画どおりに進めたかったので、時間を捻出するのがいちばん大変でした。入学前に想像していた以上に、カリキュラムを計画どおり進めるのは難しいとも感じました。

ただ、そうしたなかでも隙間時間を活用して学習をしていました。昼休みや通勤(片道30分ほど)に動画を視聴したり、デジLIGでも勧められるデザインの本を読んだりです。何もしていない時間をできるだけ減らし、やることがなければデザインのほうに時間を使う。まとめて大きな時間を取ろうとすると、フルタイム勤務では難しい。だからこそ、短い時間を積み上げるほうが続きました。

Harukaさんの在学中の1日のスケジュール

ある平日のスケジュール
6:30 起床
7:00
8:00 通勤
(通勤中に教材視聴)
9:00 勤務
10:00
11:00
12:00
13:00
14:00
15:00
16:00
17:00
18:00
19:00 STUDIOで学習
20:00
21:00 帰宅
22:00
23:00 就寝
ある休日のスケジュール
6:30 起床
7:00
8:00
9:00
10:00 STUDIOで学習
11:00
12:00 休憩
13:00
14:00 STUDIOで学習
15:00
16:00
17:00
18:00 帰宅
19:00
20:00
21:00
22:00
23:00 就寝

※平日は通勤中(8:00〜9:00ごろ)に動画視聴。起床は平日・休日とも6:30ごろ。

――モチベーションを保つための工夫などはありましたか?

「勉強しなければ」と構えすぎないことが大きかったです。興味関心の範囲だったので、前向きに取り組めた。義務感だと腰が重くなるので、好き・面白い側に寄せられたのはよかったと思います。

平日と休日で起床・就寝の時間をそろえていたのも、意識していた点です。休日のほうが使える時間は多いので、そのぶんを学習に充てていました。ただ私は睡眠をしっかり取らないとだめなタイプなので、睡眠を確保したうえで、残りの時間を組むようにしていました。

休む日は休む、やるときはやる。マルチに抱え込むと「やらなきゃ」が頭をよぎって休まりません。緊張感を張り詰めたまま続けるより、発散できるところは発散して、フラットを保つイメージです。

――在学中の10月末に退職されています。決断の背景を教えてください。

仕事と学習が重なっていたのは入学から約4ヶ月ほどです。入学のタイミングで人事異動があって仕事が忙しくなり、両立が厳しくなってきました。年末に向けてさらに山場が来る前に、Webデザインのスキルアップに集中するため退職を決めました。

デザイナーの方面へ進むことは、通ってすぐの7月末ごろには決めていたと思います。自分が作ったものが世に出て、いいなと思ってもらえる喜びは公務員とはまた違う。退職の意思を周囲に告げたとき、とても驚かれましたが、自分なりにやりきった感覚もあり、16年続けた仕事でも執着はありませんでした。

転職までのロードマップ

正社員にこだわらず、「何をするか」で選んだ転職活動

――卒業後、ポートフォリオはどのように準備しましたか?

ポートフォリオに載せた作品は最終的に8点です。慎重なタイプなので、いきなりサイト制作に入らず、バナーのトレースやWebサイトの分析など、復習とアップデートの時間を先に取りました。そのあとポートフォリオ制作に入り、作品制作も含めると約5ヶ月。

ポートフォリオで工夫したのは、情報設計の経緯と、デザインの意図や根拠を明確に説明することです。コーディングもスキルとして見せたかったので、チームでの運用を想定し、命名規則やルールに沿った記述を心がけました。

未経験に加えて、年齢面で「受け入れてくれる企業はあるのか」と不安になることもありました。デジLIGに通い始めたころのLIVE授業で、講師の方が「まずはポートフォリオがしっかりできていることが大事。年齢は関係ない」と話していて。そこまでやってきた自分を信じて、乗り越えました。

――転職活動は、どのように進めましたか?

興味を持った企業へ自主応募しました。最初は正社員に限定していましたが、自分にしっくりくる職種や業務になかなか出会えず、派遣会社にも登録して応募しました。

面接は初めての転職活動だったので、最初はとても緊張しました。ただ話し始めると普通に話せるほうで、中盤からは意見交換をする感覚で臨めました。結果として正社員から1社と、いま働いている派遣先から1社内定をいただきました。

――正社員の内定を辞退されたのは、どうしてだったんでしょうか。

通勤しやすい場所にあり、せっかくいただいたご縁ではあったんです。ただ面接を重ねて業務内容を聞くうちに、募集はWebデザイナーでも、実際はECサイト運営の事務寄りの比重が大きいと感じました。ここまで勉強してきた内容を活かすポジションとしては、デザインの割合が少ない。ミスマッチを自覚したまま入っても、お互いによくないと思い、泣く泣く辞退しました。

「なんでこれをやっているんだろう」と思いながら毎日働くのは、続かない。そのうえで、いまの職場のほうが業務内容が噛み合っていました。派遣会社の営業さんにポートフォリオを見ていただいた反応がよく、そこから面接につながった形です。

公務員で培った「伝える力」は、デザインでも生きている

――いまの仕事内容を教えてください。

Webデザイナー兼コーダーとして、企業サイトの更新・運用に携わっています。バナーなどのデザイン制作から、HTML/CSS・JavaScriptによる修正、CMSを利用したコンテンツ更新まで、Webサイトの運用に幅広く関わっています。

入社当初は自分の作業しか見えませんでしたが、最近では周りの動きやディレクターの仕事の仕方が見えてきて、提案も少しずつできるようになってきました。

毎日学びがあり、制作に集中できる環境です。大規模サイトの構造や運用、どんなテイストのバナーやキービジュアルが多いかを観察して、自分の制作に活かしています。自主制作では得られない経験だと感じています。

――前職での経験は、いまの仕事にどうつながっていますか?

係長として後輩育成をしたり、複雑な業務をわかりやすくするマニュアル改善や情報整理をしたりするのが好きでした。誰に何をどう伝えるか、どこが一番大事かを精査する感覚は、Webデザインと広くつながっていたのだと思います。

行政とWeb運用では、内容は大きく違います。ただ、正確性が求められること、なぜそうしたのか根拠を説明できること、チームや他部署の動向・ワークフローを理解したうえで動くこと。仕事が変わっても、そこは同じだと感じています。

――さいごに、これからWebデザインを学ぶ方へアドバイスをお願いします。

いまは副業として始める道もありますし、今の仕事にデザインを活かすこともできます。「自分はWebデザインを通して、どう働いていきたいか」を考えて、そこに必要なアクションを取っていくといいと思います。まずはいろいろな人の話を聞いてみるのも、一つのスタートです。

私のように大きくキャリアチェンジしたいなら、覚悟を決めることも大切だと思います。前職が長いと、経験や人間関係、信頼が大きく育っている。そこから外に出る勇気と、それらを手放しても夢を叶えたいと思えるかどうか。

入学前の自分に言うなら、ビジョンを持つこと、です。Webデザインを学んだら必ず転職しなければ、というわけではない。趣味の範囲でもいい。学んでみてわかったのは、デザインの汎用性の高さです。誰向けに作るか、どうレイアウトすれば伝わるか。公務員時代の資料作りやマニュアル整備でも使える知識だと、今なら思います。

最初は「この業界でしか使えない点のスキル」だと思っていたのが、領域が重なるベン図のようなものだと気づきました。情報をわかりやすく伝える力は、どの分野でも生きます。

――ありがとうございました!

さいごに

今回は、国家公務員からWebデザイナー兼コーダーへ転身した、Harukaさんのお話を伺いました。

メモ帳のコードがブラウザで開いた面白さから始まり、卒業生作品でエンジンをかけて入学。隙間時間と生活リズムを守りながら学び、業務内容が合うかどうかを軸に転職先を選ばれた姿勢が印象的でした。前職で培った「誰に、何を、どう伝えるか」は、いまの制作と運用にもつながっています。

今後のご活躍を、スタッフ一同心より応援しております。この記事が、働きながらWebデザインを学びたい方、異業種からの転職を考える方の参考になれば幸いです。

デジLIGでは、Webクリエイター・動画クリエイターを目指す方々を応援しています。スクールでの学習をご検討の方は、ぜひお気軽に無料個別説明会へお越しください!

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大学では社会学部で福祉を専攻しつつ、制作活動にも取り組み即売会に積極的に参加。2026年にLIGに入社し、自身の体験を踏まえてクリエイティブ制作者の気持ちに寄り添ったサポートを心掛けている。

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