こんにちは、デジLIGの天(@10TEN10TAN10)です!
- デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(デジLIG)とは
- 株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・大宮・川崎・町田・柏にて受講生を募集していて、無料説明会は毎日開催中!
本連載では、キャリアチェンジに成功した方のインタビューを通して、未経験からの学習方法や就職活動のノウハウ、スクール生活についての情報をお届けしています!
ある日、7年前にデジLIGで学んでいた伊織さんから、突然のご連絡がありました。
卒業後、日本でCMや映画の編集に携わってきた彼が、今はバンクーバーのVFX会社で、大手動画配信サービスやハリウッド映画の仕事に携わっているというのです……!
かつての受講生が、まさかバンクーバーで大手動画配信サービスやハリウッド作品に関わる仕事をしているとは、正直驚きと嬉しさでいっぱいになりました。7年の時を経て、ここまで来ているなんて、すごくないですか?
そこで今回は、当時からデジLIGの運営に関わっていた私が、あらためて伊織さんにインタビュー!
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人物紹介:岩淵 伊織さん【STUDIO上野 2019年8月生/動画ディレクター専攻】 新卒で就職した公務員から一歩を踏み出し、「海外VFX業界への挑戦」を胸にデジLIGへステップイン。卒業後は国内でTVCMやMV、映画などのフィニッシングを手がけるオンラインエディター・コンポジターとして成長を重ねる。現在はカナダ・バンクーバーに拠点を移し、現地のVFXスタジオで夢を形にし続けている。 |
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公務員からデジLIGへ、そして日本での経験を経てカナダへとキャリアを重ねてきた7年間の軌跡を、じっくり伺いました!
- 本記事はこんな方におすすめです!
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- 未経験から映像業界への転職を考えている
- 海外就職に興味がある
- デジLIG卒業生が、その後どんなキャリアを歩んでいるのか知りたい
公務員から一転。「アベンジャーズ」がくれたきっかけ
――伊織さんって、もともと公務員でしたよね? そこから動画を学ぼうと思ったきっかけは何だったんですか?
※本記事の撮影は、バンクーバー現地でおこないました!
よく覚えていますね! はい、もともとは公務員として働いていました。動画を学ぼうと思ったきっかけは、当時上映していた『アベンジャーズ:エンドゲーム』を観たことです。
仕事で精神的にかなり参ってしまっていた時期で、作中で描かれるキャラクターたちの生き様に感動し、涙が止まらなくなってしまったんです。
――辛い時期に、キャラクターたちの生き様が心の支えだったんですね。
そうですね。それと同時に、「自分も人の心に残る仕事をしたい」と気づき、ハリウッド映画に携わることが目標になったんです。その直後から、独学でAfter Effectsに触れ始めました。
――公務員を辞めることに、周囲は反対しなかったんですか?
両親も背中を押してくれました。倍率の高い試験を経て苦労して入った職場だったので、自分自身もう少し迷ってもよかったのかもしれません。でも、映像制作に未来がある気がして。決断してからは迷いがありませんでした。
――数あるスクールの中で、デジLIGを選んだ理由は?
一度独学をしてみて、「誰かと一緒に、教わりながら学びたい」と思ったタイミングで、3~4ヶ月で学べるデジLIGの講座がちょうどよかったんです。
もともとWeb系の職種で働いている友人から、運営母体であるLIGには実績のあるクリエイターが多いと聞いていたことと、STUDIOが上野にあるという立地の良さも決め手になりました。直感で決めたので、他のスクールとの比較はほとんどしていません。
完璧を目指さず、好きなことを見つける。デジLIGで過ごした4ヶ月間
――学び始めてみて、どうでしたか?

無我夢中で学んでいました。教材やチュートリアルは、実写に関わる部分だけをかいつまんで進めていて、カリキュラムを全部終わらせる完璧主義よりも「作る」ことに集中していました。
自分で見つけたチュートリアルをやりながらトレーナーさんに教えてもらったり、同級生に被写体になってもらって撮影したりと、かなり我が道を行っていました(笑)。
――入学した当初は、どんな分野を目指していたんですか?
最初はAfter Effectsを極めたいと思って入学したんです。でもいろいろ試すうちに「自分がやりたいのは合成なんだ」と気づいて。モーショングラフィックスは見るのは好きでも、実際に手を動かすとアイデアが浮かばず、「これがやりたい」とは思えなかったんです。
実写にありえないものを混ぜる表現のほうが、自分には合っていると気づきました。
――早い段階でやりたいことを絞れたんですね。それには、どんなメリットがあったんですか?
トレーナーごとに得意なジャンルがあるので、自分が何をやりたいのかがはっきりしているほど、的確なアドバイスをもらいやすくなると思います。
エフェクト系ならこの人、Vlog系ならこの人というように、現場経験のあるプロのトレーナーがジャンルごとにいるのは、デジLIGの大きな強みです。やりたいことが明確なほど的確なアドバイスをもらいやすくなるので、学費を払っている以上、絞って有効活用しない手はないと思います。
自分の場合も、やりたいこととマッチするトレーナーを見つけられたので、教わりながら吸収できたのはよかったです。
伊織さんの学習期間中の1日のスケジュール
当時は休職中だったので、平日も休日も同じスケジュールで学習していました。

――卒業制作は、どんな思い出がありますか?
今製作中のショートムービーのワンシーンです。 pic.twitter.com/8XDjFrxTyH
— IOR (@ROI_1500) November 29, 2019
▲ 当時、伊織さんが手がけた卒業制作。
トレーナーや同期のみんなと一緒に作り上げた卒業制作は、今でも大切な思い出になっています。動画インプット会でも、それぞれが好きな映像について語り合った時間も、いい思い出です。
トレーナーにも個性豊かな人が揃っていて、その発想のユニークさに「大人ってこれでいいんだ」と気づかされたことも印象に残っています。
――他にもデジLIGに通ってよかったと思うポイントはありますか?
年齢もキャリアもさまざまな同級生たちと出会えたことです。普段の生活では出会えなかったタイプの人たちと、同じ目標に向かって学べたのはいい経験でした。
未経験からの転職。「情熱」を伝えて掴んだキャリア
――デジLIG卒業後、転職活動はどのように進めたんですか?

映像系の求人サイトに登録したんですが、実はそこが映像クリエイター向けの転職エージェントも運営していて。後日、エージェントの方から連絡があり、直接会って「やりたいこと」をヒアリングしてもらえたんです。
そこで初めて業界の仕組みを知ることができ、そこから会社を絞っていきました。
――当時は未経験からの転職活動だったと思いますが、選考ではどんなことをアピールしていましたか?
当時はプロの方々に比べて、技術レベルは決して高くありませんでした。ただ、自主制作のためにグリーンバックを自分で購入して自宅で撮影していたというエピソードを話したら、面接官の方たちが笑ってくれて、「面白いやつだ」と言ってもらえた記憶があります。
――技術より、熱意が伝わったんですね。
そうですね。技術はもちろん大事ですが、それよりも「映像が好き」という気持ちや、やる気を素直に伝えることが決め手になったのだと思っています。
実際、チュートリアルの集合体だったポートフォリオよりも、卒業制作の作品のほうがずっと反応がよかったです。
――1社目では、どんなお仕事をしていたんですか?
テレビCMを中心に手がけるポストプロダクション(映像の編集・仕上げを専門に行う会社)で、オンラインエディターとして約3年働きました。最初の2年ほどはアシスタントとして下積みをしながら、徐々に自分がメインで手がける仕事も増えていって。
自分が担当したCMがテレビで実際に放送されるのを見たときは、本当に嬉しかったですね。
――そこから2社目に移ったのは、どういう経緯だったんですか?
もともとハリウッド映画にクレジットを残すことが自分の中でのゴールだったので、このままでは海外につながらないと感じていたんです。
ちょうどそんな頃、本社がLAにある外資系の会社の方とプロジェクトでご一緒することになって。そのままアシスタントとして引き抜いていただき、2社目に移ることになりました。
――2社目では、どんなお仕事を?
TVCMやMVに加えて、いくつかの映画プロジェクトにも携わらせてもらいました。英語がネイティブの社員も多い環境だったので、日々の業務のなかで自然と英語に触れる機会も増えていって。そこで約3年ほど経験を積みました。
仕事と書いて「好きなこと」と読める世界。内定ゼロから掴んだ、バンクーバーでの夢
――そんな伊織さんですが、今はバンクーバーで働いているんですよね! そもそもカナダに渡ることになった経緯を教えてください。

もともと「20代のうちに一度は海外で働きたい」という思いがあって、その手段としてワーキングホリデービザを使うつもりでいたんです。
そんなとき、カナダでコンポジターとして活躍している日本人のアカウントをXで見つけて、思い切ってDMを送りました。その方からいろいろアドバイスをもらったことで、その思いがさらに強くなったんです。
――渡航先としてバンクーバーを選んだのには何か理由があったんですか?
実はカナダ、特にバンクーバーには映像・VFX関連の会社がすごく多いんです。
税制優遇もあって、ハリウッドの映画会社やVFXスタジオが数多く進出していて、「ハリウッド・ノース」と呼ばれるくらいの一大拠点になっているんですよ。だからこそ、チャンスが多いと思ったんです。
――迷いはなかったんですか?
正直、当時はストライキなどもあって業界全体の景気が良くない時期で、不安がなかったわけではありません。でも、ワーホリビザを使える年齢的にギリギリだったので、迷っている余裕はなかったんです。このタイミングを逃したら、もう挑戦できない気がしていました。
2025年12月に退職し、フィリピンへ3ヶ月間語学留学。その後、ワーホリビザの手続きなどで一度日本に戻り、2026年6月にバンクーバーへ渡航しました。まだ来て2ヶ月ほどなんです。
――海外での就職活動って、やっぱり大変そうですよね……! 実際はどうでしたか?
実は、内定ゼロの状態で渡航したんです。狙っていた会社はあったものの、保証は何もなくて。もちろん不安はありましたが、20代のうちに挑戦してダメだったとしても、やらずに後悔するよりはいいと思っていました。
――そこからどうやって、今の職場に採用されたんですか?
渡航してすぐ、たまたま人手が不足していたタイミングと重なって、今働いている会社に採用してもらえたんです。入国から2週間後にはもう働き始めていて、住む家を決めるのもそこからだったので、かなりバタバタでしたね(笑)。
――すごいですね! 今はどんな仕事をされているんですか?
バンクーバーのVFXスタジオで、コンポジターとして働いています。企画・撮影・編集・CGなど多くの人が関わる映像制作のなかで、いわば最後のアンカーのような、仕上げのポジションですね。
――具体的には、どんな作品を手がけているんですか?
大手ストリーミングサービスで配信される映画やドラマの仕上げを担当しています。今もちょうど5本ほどの大型プロジェクトに携わらせてもらっていて、本当にありがたい毎日です。
――この仕事のどんなところにやりがいを感じますか?
撮影だけでは表現できない世界観を、細かい作業を重ねながらひとつずつ組み上げていく仕事なので、地道ですが完成した瞬間はやっぱり気持ちがいいですね。今携わっている作品も、いつか公開されるのを想像すると、それだけで誇らしい気持ちになります。
――実際に動画クリエイターになってみて、感想はいかがですか?
新しいことを学んだり、映像が好きな人にはたまらない仕事だと思います。技術だけでなく画作りのセンスも求められるので、技術とアートの両方が必要なところも、自分でつくり上げている感覚があって楽しいですね。
大変なことも多いですが、自分が携わった作品がテレビやYouTubeで流れているのを見ると、とても嬉しくて、もっと頑張ろうと思えるんです。仕事と書いて「好きなこと」と読める世界だと感じています。
――素敵です! センスや感覚を磨くために、日常で意識していることはありますか?

特別なことをしているわけではないんですが、バンクーバーの街を歩いているときに、書店でアート系の本をふらっと眺めることが多いですね。いろんなビジュアルに触れておくと、自然と仕事のインスピレーションにつながる気がしていて。
――なるほど、日々の観察がインプットになっているんですね。
そうですね。実際、日本にいた頃から現実世界で起きている自然現象をよく観察するようにしていました。
コンポジターは、後から合成した素材を、その場で実際に起きたことのように見せる仕事なので、日中の影のつきかたや夜の街の看板の光り方、ホットコーヒーから昇る湯気など、身の回りにある現象を観察して再現できるようになることが大切だと思っています。
――そうした時間も、楽しんでいらっしゃるんですね。
はい。今の仕事に携われていること自体が、自分にとってすごく誇らしいことなので、そういう時間も含めて楽しめているんだと思います。

――ここまで話を聞いてきて、本当にすごい人生の変化だと思います。今振り返ってみて、ここまでの道のりをどう思いますか?
今となっては、本当に行動してよかったと思っています。公務員を辞めてデジLIGに入ったところから始まって、フィリピンでの語学留学、そして仕事が見つかるかもわからないままのカナダ渡航まで、正直どの局面も先が見えていたわけではなかったんですが(笑)。
まさか本当に目指していたゴールに近づける場所まで来られるとは思っていなかったので。運にも恵まれたと思っていますし、感謝しかないですね。
――今後の目標はありますか?
もともとの目標は「ハリウッド映画のエンドロールに自分の名前を載せる」ことだったので、その夢に少しずつ近づいてきている実感があります。これからも一本一本の作品にしっかり向き合いながら、いつか誰もが知っているような大作にクレジットされることを目指していきたいですね。
――その夢も、もうすぐ叶えられそうですね!
そうだと嬉しいです。まだバンクーバーで働き始めたばかりなので、まずは今の仕事を頑張りつつ、かつての自分のように海外を目指す人のサポートも、今後できたらいいなと思っています。
これから海外挑戦を目指すクリエイターへ
――これから動画クリエイターを目指す方へアドバイスをお願いします。
何をやりたいかは、学習初期のうちに絞っておいたほうがいいと思います。映像編集と一言で言っても、業界や職種によって求められるスキルは変わってきますし、すべてのソフトを完璧に使えるようになろうとすると、機能の多さに挫折しやすくなります。
自分の作品づくりに必要なものだけに集中するほうが、結果的に長く続けられるはずです。
――早いうちにやりたいことを絞ったほうがいいんですね。ほかに大切にしていることはありますか?
自発性ですね。誰かに教えてもらうのを待つのではなく、自分で情報を取りに行って技術をアップデートできる人でないと、この業界では伸び悩んでしまいます。
これからますます進化していくAIも、脅威ではなく道具として仕事に取り込めるかどうかが問われる時代になってくるはずです。
――海外での就職を目指す方には、何かアドバイスはありますか?
現地で働くアーティストとのコネクションが大切だということを、伝えておきたいです。実力は当然あるに越したことはありませんが、社内に推薦人がいるというだけでかなり有利になるという話はよく聞きます。
数ある応募の中で、全く知らない外国人より社内のアーティストからのお墨付きがある人の方が、採用側も安心できるのだと思います。
――たしかに、伊織さんもそのつながりで、今の会社に入られましたもんね!
そうですね。まさに自分も、Xで知り合った日本人の先輩の助けがあって今の会社に就職することができました。
そういった意味でも技術面だけではなく、SNSや映像系のプラットフォームをとおして業界の動向や、現地の日本人アーティストの情報を積極的にチェックして、勇気を振り絞って連絡を取ってみると良いかなと思います。
――最後に、これから挑戦するすべての人へ、一言お願いします!
運も大事ですが、動かなければ何も始まりません。動かなければ、成功する可能性はゼロのままです。後悔したくないなら、いつかは思い切って「腹をくくる」タイミングが必要だと思います。
――ありがとうございました!
さいごに

今回は、公務員からキャリアを大きく転換し、カナダのVFXスタジオでコンポジターとして活躍する伊織さんのお話を伺いました。
内定が決まっていない状態でも、「やらずに後悔したくない」という強い意志を持って一歩を踏み出した伊織さんの行動力は、これから未経験の分野に挑戦しようとしている方にとって、大きな勇気になるはずです。技術だけでなく、映像への情熱や自発的に動く姿勢が、キャリアを切り開く力になることを教えてくれました。
一人のコンポジターとしての今後の活躍を、スタッフ一同心より応援しております。この記事が動画クリエイターを目指す方々の参考になれば幸いです。
デジLIGでは、Webクリエイター・動画クリエイターを目指す方々を応援しています。スクールでの学習をご検討の方は、ぜひお気軽に無料個別説明会へお越しください!
天でした◎
