こんにちは、肉体系科学ライター、メディア事業部の朽木@amanojerkです。
よく漫画とかアニメで、「遅刻遅刻」とか言いながらパンを咥えて走っていると、美少年とか美女とぶつかって、しかもそいつは転校生で、教室に入ったら「あ!お前はさっきの!」みたいな展開があるじゃないですか。
なんていうか、パンを咥えて走るだけで素敵な異性とぶつかれるなら、やってみない手はないですよね。
そこで、今回はこのシチュエーションが実際に起きる確率について実際に検証してみようと思います。
時刻は月曜日の早朝7時半。ちょうど、学生や社会人の通勤時間に重なる時間帯です。
僕のスペックについて
173cm、93kg。
高校、大学とずっと陸上競技(砲丸投)をやっており、大学では40人の部員をまとめる主将でした。
100m走の記録は全盛期で11秒台。専門の砲丸投では東日本で3位です。
ちなみに国立大学の医学部を卒業しており、数学における確率論についてもそれなりの知識があると自負しております。
美女とぶつかる確率について検証する
まず、美女とぶつかる確率ですが、時刻tのときに美女が位置xにいる確率密度ρ(x,t)が満たす拡散係数Dの人口密度μを用いた原子論的描像から、以下の確率微分方程式で表されます。
平均二乗変位はファントホッフの式、ストークスの式、フィックの法則、定常流であることを条件に求められるので、あとは実験結果により検証できます。
とてもわかりやすいですね!
検証例1
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結果:ぶつかれず。
数式は間違っていなかったと思うのですが、やはり直線からのスタートだったのが災いしたのでしょう。
美女どころか、まず人が誰もいませんでした。
検証例2
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結果:ぶつかれず
今回はコーナーを攻めてみました。参考文献によれば、やはり美女とぶつかる確率が高いのはコーナーだと思います。
人通りが皆無であるということを除けば、これ以上はない立地にも関わらず、やはり美女とは出会えませんでした。
検証例3
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結果:ぶつかれず
引き続きコーナーを攻めてみたのですが、どうしてもアウトに膨らんでしまって、ダメでした。
体も温まり、かなりスピードが上がってきたので、出会い頭にぶつかることさえできれば、どんな美女でも軽く10mくらいは吹っ飛ばせる自信があります。残念です。
検証例4
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結果:ぶつかれず
大通りに面した弾丸ストレート。十分に距離も取れたおかげで相当なスピードにまで乗せることができましたが、ぶつかるどころか何故か人が避けていきます。まったくと言っていいほどぶつかれません。皆、僕と出会う気がないのでしょうか。
あと、このあたりで、パンで口が塞がった状態のまま「遅刻遅刻」と叫ぶのは人体の構造上不可能であることに気がつきます。
検証例5
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結果:ぶつかれず
ぶっちぎってしまいました。
正直、朝の通勤時間のOL、サラリーマンで僕のスピードについてこれる人はいませんでした。
みんな遅すぎる。
そして遅いことに対しての危機感がなさ過ぎる。
検証例6
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結果:ぶつかれず
美女と出会えない、ぶつかれない、ということ以前に、早朝から全力ダッシュを何本も繰り返しているので目眩がしています。若干吐き気もあるので、食欲をそそるはずの食パンの匂いが気持ち悪くて仕方がありません。
早く美女に出会わないと、危険です。
検証例7
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結果:ぶつかれず
数学的には正しいことでも、実験をしてみるとうまくいかないこともあります。
「神はサイコロを振らない」と良く言いますが、もう僕にはそれがどういう意味なのか理解できなくなってきました。
まとめ
いかがでしたか?
パンを咥えて「遅刻遅刻」と叫びながら走ると美女と出会えるのかなと思って実験してみたのですが、どうやら今回は上手く証明できなかったようです。
数学的には正しいはずなので、もし、僕とぶつかってもいいよ、という美女がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。