こんにちは。永遠の五月病患者・文系人間ヨシキです。
さて、超高度情報化社会の現代において厳しい競争を勝ち抜くには「ビッグデータ分析」が不可欠といわれるようになりました。ビッグデータとは、従来のデータベースなどでは保管や分析が困難とされるほどの膨大な情報データ群のことを指します。
そしてビッグデータは、ただ保有するだけでなく『分析・活用』することで初めて大きな力を発揮するものとなります。すなわち“敵を知り、己を知れば百戦危うからず”と、古くは「孫子の兵法」でも語られているように、相手(顧客・ライバル)や自分のタイプをビッグデータから類推し、正しくセグメンテーションすることで、常に相手より有利な立場で物事を進めることができるようになるのです。
一方いくらビッグデータを分析しセグメントしたからといって、そのパターンが何十種類にもおよんでしまうようでは、実務面で手間がかかるだけで全く活用ができません。人間のパターンは、血液型占いのようにシンプルに4つ程度にセグメントできればそれで十分なのです。
それを証明するのが、今から紹介する『四天王セグメント』という魔法のメソッドです。
週刊少年ジャンプから読み解く『四天王セグメント』とは?
四天王 してんのう
もともとは、仏教の護法神である持国天・増長天・広目天・多聞天を指す。バラモン教の神が仏教に恭順し、帝釈天の部下として須弥山の四つの門を守っているとされる。
転じて、ある道・部門に最も秀でた四人の称。ベスト4。
(出典:はてなキーワード)
上記のように四天王とは、ある一つの集団や組織の中で特に優秀な四人組を指す言葉として位置づけられています。特に週刊少年ジャンプに連載される漫画の中では、主人公にとっての敵団体の幹部集団、という使い方になります。もちろん漫画によっては、『王下七武海』や『十本刀』など幹部の数は4人より多くなるのですが、基本的なセグメントとしては四天王の分類パターンのいずれかに当て嵌められることになります。
今回紹介するこのメソッドは、筆者が四半世紀近く週刊少年ジャンプを読み込んだ末に導き出された、全ての人間に共通するセグメントおよびその対応に関する必勝法です。活用方法はいたってシンプルで、相手や自分を「四天王でいえば何番目に登場する奴だろうか?」と直感的に振り分けていくだけ。たった4つの、しかも単純なこの分類が、きっと驚くほどのメリットをあなたにもたらすことでしょう。
そう、世の中の大切なことは、全て週刊少年ジャンプが教えてくれるのです。“強敵”と書いて“とも”と読むような真の漢になるため、一子相伝の暗殺拳を伝承する覚悟で以下お読みください。
四天王の一番目に登場するタイプ:正義感の強い直感的なパワー型
特徴
四天王として一番最初に登場するのは、基本的にパワーのみでゴリ押ししてくる筋肉質なタイプです。『当たればどんな硬い物質でも砕け散る』的なメガトンパンチなどを武器としますが、明らかにスピードに難があるので慌てる必要はありません。
味方にするメリット
忠実な兵隊役となり、(普段の戦闘ではほとんど役に立たなくても)大ピンチのときは身代わりに撃たれてくれたりするので便利です。体育会系特有の熱血が少し気に障ることもありますが、基本的にはナイスガイです。きっと冒険の旅を盛り上げてくれるでしょう。
取扱いの注意
主人公が何らかの理由で必殺技や能力を使えないというハンデのある状況で出会いやすいタイプであるにも関わらず、なぜか全く勝てません。チャンスには滅法弱いです。あわせて、「ククク・・・。奴は四天王の中でも最弱・・・。」など同僚(他の四天王)に陰口を叩かれているように、実力以上に肩書きが先行している場合が多いです。あまり大きな仕事は任せないほうがいいかもしれません。
そして、所属組織への忠誠心が強い反面、主人公のちょっとした揺さぶり(実はお前のボスは悪なんだ!的な、本人以外は全員知ってるような情報の開示)で、すぐに主人公側の味方になってしまう傾向があります。部下や後輩がこのタイプの場合、マインドコントロールを怠らないように注意してください。
あなたがこのタイプだった場合に気をつけること
相手に攻撃を避けられた場合でも、後ろにあった大きな岩を粉々にして得意気になったりしがちです。それは目的と手段を履き違えている、という自覚を持ってください。まずは冷静に現状を把握するスキルを身に付けましょう。また、新しい敵が出現した場合、相手の実力を見誤って真っ先に倒されてしまうという悪い癖も散見されます。最初は皆に心配されても、そのうち倒されること自体がお約束のように扱われてしまうのでご注意ください。
四天王の二番目に登場するタイプ:目標達成最優先のプロフェッショナル型
特徴
四天王の二番目として登場するタイプは、魔法や毒、あるいは科学など、ある一定分野の経験・知識のみをフルに活用するタイプです。ハマれば大きな力を発揮する反面、コミュニケーション含めたその他の基本能力が一般よりも極端に低い場合が多く、付き合いや使いどころが非常に難しいタイプでもあります。
味方にするメリット
新しい敵との戦闘中、そのワザや能力をこれ以上ないぐらい的確に解説してくれることでしょう。「そ、そんなバカな!理論上有り得ない!」「ま、まさかアレは伝説の○○!?」という合いの手も、最高のタイミングで提供してくれます。戦闘の気分がグッと盛り上がること間違い無しです。(※単純に「な、なにぃ!?」と驚くだけであれば、一番目に登場するタイプのほうが適切です)
実力以上の相手を倒すことは苦手ですが、自分より弱い相手なら確実に倒してくれるという強みもあります。
取扱いの注意
四天王の中でも一番残忍で、大量虐殺や人質作戦などの卑怯な作戦を一切厭わないため、組織の中でも浮いた存在になってしまいがちです。しかしそれは「人類を恐怖のどん底に!」や「目指せ世界征服!」などの企業理念に誰よりも忠実ということの証明でもあります。
また、学者型が多い一方、戦闘型は両手がハサミだったりムチだったりと「それ、プライベートで大丈夫?」と心配になってしまうほど仕事に特化してしまう人間が多いのもこのタイプの特徴です。明確な目標とノルマを与えてあげると、一層能力を発揮してくれるでしょう。但し、知識が豊富な反面、実務部門とのコミュニケーションがイマイチで余計な摩擦が生じがちなので、あなたの的確なフォローが必要となります。
あなたがこのタイプだった場合に気をつけること
笑い方や語調が妙だったり、酷い場合はテレパシーで相手の脳みそに勝手に話しかけたりと、自分本位のコミュニケーション・スタイルに走りがちなところは感心できません。他の四天王のミスに変に絡みたがるのも控えましょう。あなた自身はウケ狙いでやっているつもりでも、周囲は明らかにイライラしています。「死に際に助けを求めた連絡」などが味方に無視されてしまうケースの原因となるので、身内に余計な敵を作らないよう注意しましょう。
四天王の三番目に登場するタイプ:唯一無二の独創的なオリジナル型
特徴
四天王の三番目として登場するタイプは、いくらダメージを受けても死なない不死身の身体を持っていたり、瞬間移動が可能だったりなどの超特殊能力を保有しているタイプです。但し、冷静に考えると「別に無くても大丈夫では?」というスキルがほとんどだったりします。
味方にするメリット
味方になるケースは少ないのですが、ツンデレタイプが多く属性もレアなので、マンネリを感じている組織にとっては貴重なスパイスになるかもしれません。意外に天然キャラとしてボケに回ってくれる場合もあるので、旧メンバーに「ツッコミ」という新しい役割をもたらし、存在価値を高めてくれる効果も期待されます。
取扱いの注意
本人に組織への所属意識が薄く、組織目標とは全く違う理由(人探しや暇潰し、実は組織の乗っ取りを計画中という反乱分子だったり、別組織からのスパイだったという敵対的パターンなど)で四天王になっていたりします。人当り自体は問題なくとも、意外に厄介な存在としてマークしておいたほうがいいでしょう。
また、ストーリー展開上、主人公本人ではなくその仲間が戦闘相手になるパターンも多いです。主人公より実力が明らかに劣るキャラが戦闘相手になる場合、「どうやってその超特殊能力を封じるか」という一点にのみ話題が集中するため存在感が希薄になってしまいます。逆に、主人公に次ぐ実力の持ち主が戦闘相手になった場合は見開きページで一瞬でやられてしまうケースが非常に多いため本当の強さがイマイチ計測できません。
連載終了後「四天王の中で唯一名前が思い出せないキャラ」になりがちなところからも、能力のみに頼らず、日常生活の中でもっと自己主張させるマネジメントが必要といえるでしょう。
あなたがこのタイプだった場合に気をつけること
能力以前に「女」や「子供」といった本人属性がレアという傾向が強いのも三番目の大きな特徴です。酷いときは動物やアンドロイドといった人間以外の何かだったりします。
周囲と違う能力や属性というのは注目を集め、仲間内で重宝もされますが、世間一般で見れば決して珍しくないケースがほとんどです。組織を離れた途端に埋没してしまうことがないよう、現状に甘んじることなく、世間一般で通じる能力を身につけるぐらいの向上心は必要でしょう。
四天王の四番目に登場するタイプ:オールラウンドな天才エリート型
特徴
四天王の最後に登場するのは、ビジュアル的にも能力的にもパーフェクトという超エリートタイプです。魔王やボスなど、いわゆる組織オーナーの存在感が絶対的すぎる場合、稀に人格破綻者や裏切り者などが含まれてしまうケースもありますが、基本的には四天王の中でも特に品行方正・冷静沈着なリーダーとして一目置かれている存在です。
味方にするメリット
味方になる時点である程度ファン(顧客)がついていることが多いので、本人の能力はもちろん、マーケティングの面でも非常に魅力的です。但し、その完成度の高さゆえ組織員としては扱いづらい点があるのも事実です。仲間として常に一緒に行動するよりも、コンサルタントや顧問など、ここぞという場面で頼りにする業務提携的な関わり方が最適かもしれません。
取扱いの注意
連載初期の主人公がまだまだ弱い段階で戦闘相手となった場合、完全に圧倒しているにも関わらず、ちょっと傷を負わされただけで「ふふっ。将来が楽しみなヤツだ。」などと言って勝手に撤収してしまうという非常に悪い癖があります。敵である主人公の直接的な成長を促すだけでなく、「あの四天王に認められたヤツ」というお墨付きを安易に与えてしまうことで組織員は動揺してしまい、主人公側が優位に物事をすすめられるようになります。組織の管理者の一人として、一番やってはいけない行為だという自覚を促しましょう。
さらに、主人公が伝説の勇者の子孫であったり、元○○の父親の後継者、などの完全に血筋に頼った才能の持ち主だった場合、かなり高い可能性で「主人公の兄」であることが後から判明します。そうなると、どれだけ優秀な人材であっても目標を達成する(主人公を倒す)ことはできません。妙に主人公を意識していたり、技の方向性などが被っていたりするのは危険な兆候です。最低限の血縁関係は事前に調べておく必要があるでしょう。
あなたがこのタイプだった場合に気をつけること
登場順が最後なので、連載打ち切りとなった場合に「戦いはこれからだ!」的な最後の一コマに括られてしまうリスクがあります。実力をひけらかすのは感心されませんが、片鱗ぐらいは時々見せるように心掛け、存在を忘れ去られないための最低限の努力はするようにしましょう。
また、仮にあなたが組織を移ることになった場合、その実力ゆえにそれまでナンバー2的なポジションにいたキャラの役割を全て奪ってしまう可能性もあります。結果として、組織全体の完成度を低くしてしまうことになるので、新しい環境での自身の役割というものを十分考慮して移籍する必要があるでしょう。
まとめ
組織や集団のなかで、自分がどんな風に振る舞うべきか、相手のどんな部分に注意するべきかがわかるというのは、マネジメントや交渉事において非常に有利なことです。「自分や相手が、四天王でいえば何番目に登場するタイプか?」それを直感的に分類するだけで、自然に最適解が導き出せる・・・。まさに、神の一手ですね。
さぁ、今すぐこの四天王メソッドを活用し、「友情・努力・勝利」を手にしましょう!