開発コストを削減「BiTT開発」って?
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2015.08.06

事例から学ぶ、優れたキャッチコピー10選。第四回「発見のあるコピー」

John

6. 伊勢丹

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このコピーを最初に見たとき、たしかに……と思わずにはいられませんでした。ファッションを、ものすごくオシャレに捉えてますよね。そして誰もが共感できるくらいの普遍的なことを言っているので、「百貨店」としての役割を見事に果たしているように思います。

そして、こんなオシャレなことを伊勢丹というハイファッションな百貨店が言っているところがとても素敵です。伊勢丹としてのイメージを損ねていないし、ブランドを加速させているように思えます。

7. 武田薬品工業 「ベンザエース」

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これを言われてしまったら、他の風邪薬はもう「参りました」としか言えないほどの力強さがあると思うんです。
風邪薬のコピーは「あなたのカゼを治します」にフォーカスしがちですが、カゼというものは人から人へ伝染していきます。その果てを言い当てることで、とてつもなく壮大で、だけれども自分事としても受け入れられる、絶妙なコピーになっているような気がします。

きっと多くの人が、「そうだよな、周りの人にも迷惑かけちゃうから、早く治さないとな……」なんていう気にさせられたのではないでしょうか。

8. 大成建設

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企業が発するコピーをいちばん意識的に見るのは、世の中ではなくその企業の社員だとぼくは思っているのですが、このコピーで多くの社員さんが仕事への誇りを見出したはずです。

ゼネコンの仕事は言うまでもなく建物をつくっていくことですが、それが地図に残るものだという視点が、まさに発見です。大成建設という企業で働く一人ひとりが、この事実を感じられているかどうかで、パフォーマンスが大きく変わってきます。
対外的にはもちろんですが、それ以上に対内的な効果をもたらしたであろうこのコピーが、ぼくは大好きです。

9. 新聞広告クリエーティブコンテスト 「しあわせ」

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誰もが認識していた桃太郎のストーリーを正反対から描いた視点。かつ、それに納得できて、しあわせとは何かを考えさせる力強さがあります。脱帽です。
このコピーを見たとき、すごく悔しかった記憶があります。ぼくも曲がりなりにもコピーを書いてきているので、この視点があったか……という気にさせられるというか、何というか。こういう視点で物事を捉えられない自分に腹が立つ、という感覚に近いのかもしれません。
それくらい、自分の中でも発見があったコピーでした。大好きです。

10. オリンパス

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にんげんという複雑な対象をたった二つの、しかも身近な言葉で表現しています。しかも反論のしようがなく、たしかにそうかもなぁ……と感じさせてくれるから不思議です。
デジタルカメラの印象が強いオリンパスさんですが、実は医療技術にもものすごく力を入れられています。とある企業広告の一節では「デジタルカメラから医療技術まで、オリンパスのにんげんのぜんぶテクノロジー。」と定義されているのですが、こちらも見ていただいたほうが早いかもしれないです。全文ご紹介します。

たいせつとたいせつ。

ココロはたいせつ。
カラダはたいせつ。
たいせつとたいせつで、
にんげんはできている。
ココロとカラダ、
にんげんのぜんぶ。
にんげんのたいせつぜんぶに、
貢献する仕事。
それがオリンパスの仕事。

デジタルカメラから医療技術まで、
オリンパスの
にんげんのぜんぶテクノロジー。

水やほこりに強いデジタルカメラ。
外へ持って出たくなる。
自然とカラダも動き出す。
カラダにやさしく、精細な画像の内視鏡。
カラダの負担が小さくなれば、
もっとラクに検査や治療と向き合える。
遺伝子まで視野にとらえる顕微鏡、
ひとりひとりのカラダにあった次世代医療へ。
オリンパスの仕事はココロとカラダ、
にんげんの幸福のぜんぶのためにある。

ココロとカラダ、
にんげんのぜんぶ
オリンパス

引用元:オリンパス株式会社
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/corp-ad/philosophy/

あぁ、なんてすばらしい企業なんでしょう。

さいごに

発見のあるコピー、いかがでしたでしょうか?

以上で紹介したコピーはいずれも、ものすごい時間をかけて向き合った末に出てきた視点だとぼくは推測します。考えて、書いて、考えて、書いて……という、半ば諦めに近い感情と闘いながら、それでも考えて生み出されたであろう視点を前にすると、どこか拝みたくなるような気持ちにさえなります。

これは、コピーに限った話ではないと思います。これまでになかった視点や考え方は、人の心を大きくゆさぶる力があるばずです。「いちど試してみては?」などと簡単に言えるような代物ではありませんが、日頃から物事を深く考えているような方には、きっとできるはずです。
ぼくも頑張らないと。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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