みなさんこんにちは! 寝るときは仰向けのライター、ナカムーです!
もう2015年ですね。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
さて、突然ですが、みなさんは「ネット依存」なるものをご存知でしょうか。インターネットは急速に社会へ浸透し、いつでも携帯・パソコンを通して簡単に世界とつながることができるようになりました。
しかし「いつでもつながっている状態」が、かえって時間を忘れてネットを使い続けてしまう状況を招いています。
半数以上の人が時間を使いすぎてしまう
総務省のアンケート調査で、ネット利用者の57.2%が「時間を犠牲にしてネットを利用したことがある」と回答しているように、ネット環境は時として我々の時間を奪ってしまう「時間泥棒」の側面を持っています。
インターネットの利用事情と依存の傾向をすこし見てみましょう。
出典:総務省「青少年のインターネット利用と依存傾向に関する調査」
http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2013/internet-addiction.pdf
デバイス別 平均利用時間
- パソコンの平均利用時間:106.1分
- スマホ・ガラケーの平均時間:81.9分
- タブレット端末の平均時間:58.8分
デバイス別 利用目的
- パソコン:情報の検索・動画閲覧が主な利用目的とされています。
- スマホ:家族/友達との連絡に用いられており、最近ではゲームでの利用も増えてきています。
依存傾向が高い層は?
インターネット依存は、中高生を中心にネット利用者全体の6.3%が「高依存傾向」とされています。中程度の依存傾向を持った人を含めると、その数字は43.8%に膨れ上がります。また、女性のほうが男性よりも依存傾向が強いようです。
なぜネットに依存してしまうのか
ネット依存は「使い始める要因」がまずあり、これに「使い続ける条件」が揃うことで、我々は時間をどんどん奪われてしまいます。今回はその要因と条件をもとに、ネット依存度をチェックしてみましょう。
使い始める要因
1. 暇な時間を埋めるため
暇になるとついスマホを開きがちですよね。
ネット依存度チェックリスト(暇な時間編)
□ バスや電車での移動中、ついついスマホを開いてしまう
□ ネットに熱中して、目的地を過ぎてしまうことがよくある
□ 夜、寝付けない時にスマホをいじってしまう
移動中や暇な時間のスマホ利用は鉄板ですが、のめり込み過ぎないよういつでも切り上げられるコンテンツを選択しましょう。
また、寝付けない時にスマホをいじるのは、液晶からの光は脳を興奮させてしまうので、逆効果となります。よく眠りたい時は、睡眠の妨げとなる習慣を取り除きましょう。「夕食にコーヒー・紅茶を取らない」「就寝1時間前からはスマホ・パソコンを利用しない、勉強をしない」「寝酒をしない」などが有効なようです。
2. 現実逃避
現実から逃げたくなった時、ネットを見てしまいませんか?
ネット依存度チェックリスト(現実逃避編)
□ 仕事をしているはずなのに、気付いたらネットサーフィンを始めている
□ ブックマークサイトを用もないのに開いてしまう
□ やることが多い時ほど、ネットサーフィンが止まらない
よく開くサイトをブックマークすると思いますが、「いつでも開ける」状況が、かえって「開くべきでない時に開いてしまう」という事態を招いてしまうことがあります。そんなときはブックマークから削除して、意図的に距離を取ってみましょう。あるいは「自分は仕事から逃げてネットサーフィンをする」と自分に宣言してみると、あっさり止められたりします。
特に理由もなくネットサーフィンを始めるという人もいるかと思いますが、そういう場合は、ネットにつなぐ前にするべきことを整理してみましょう。
3. 他人からのアクション
メッセージが来ると、作業が止まってしまいませんか?
ネット依存度チェックリスト(他人からのアクション編)
□ メールが来ると、どんな些細な内容でも作業を中断して返信してしまう
□ いつでもLINEが気になってしまう
□ いつでも友だちからのFacebookメッセージに即レスしてしまう
相手からのメッセージにちゃんとレスポンスをすることは、相手との関係性を築く上で大切ですよね。
しかし、すべてのメッセージにすぐ返信をしていると作業効率が下がり、本来やるべきだったことができなくなってしまうこともあるかと思います。レスポンスすることも大切ですが、やるべきことに優先順位を付けて効率的に作業をこなしていきましょう。
使い続ける要因
キリがいいところを探す
ネットから離れるタイミングを決めましょう。
ネット依存度チェックリスト(キリがいいところを探す編)
□ 装備を作るまで…イベントが終わるまで…スタミナを使い切るまで…ゲームを続けてしまう
□ Skypeなどでチャットを始めると、長く付き合ってしまいがち
□ 調べ物が終わっても、他のことが気になって検索をし続けてしまう
ゲームやチャットは、始めるとキリがないですよね。そんな時は、自分が切り上げようと思った時がキリになります。
特に、対策の1つとして、時間をキリにするという方法が有効です。その際はアラーム・タイマーを用いると、時間を忘れてプレイするのを防げます。
他人へのアクション
思いやりも大切ですが、自分の時間も大切ですね。
ネット依存度チェックリスト(他人へのアクション編)
□ 他人の行動が気になってFacebookやTwitterを頻繁に覗いてしまう
□ LINEで既読がついたら、じっと返信を待ってしまう
□ LINEで既読をつけてしまって、強迫観念にかられてすぐに返信してしまう
メッセージを送ったとき、画面越しの相手の様子は見えません。
もしかしたら相手は忙しくて、なかなか返信ができないかもしれません。そうした可能性を念頭に置きながら気長に待ちましょう。
逆に、自分が返信をする時も「今すぐ返信しなきゃ!」と焦り過ぎず、今の作業とメッセージ、どちらが大切なのかを今一度考えてみると良いかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。いくつ当てはまりましたか?
「使い始める要因」と「使い続ける要因」の2つに分けて事例を紹介しました。併せて載せた対策も参考にしていただければと思います。
今のネットは、いわば「取扱説明書」のない状況です。車の運転ならば、きちんと交通ルールと運転のしかたを勉強しますが、ネットはルールがなく、誰でも自由に使うことができます。逆に言うと、それぞれが節度を持って利用することが必要かと思います。
今回の対策を参考にして、ネット利用のしかたを考えていただければ嬉しいです。
アンケートのおねがい
現在、卒論のためにでネット依存と性格との関連調査をしています。ぜひアンケートにご協力をいただければと思います。30問ほどの質問です。
https://docs.google.com/forms/d/1stQLyWcNxXMRrzy0FDcIESFxSGYL8nYv-erMHBMV45U/viewform?usp=send_form
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