はじめまして。道産子ライターの孫田二規子です。北海道内をぐるぐると取材に歩きつつ、原稿書いて暮らしています。北の大地の魅力を伝えること。それが私のミッションです。
さて、早速ですが、冬の北海道の楽しみと言えば、極寒イベントです。凜とした空気の中、真っ白い息をモクモクと吐きながら、氷の露天風呂や焼肉を楽しむ。北海道の冬をリアルに体感できる、個性派イベントのサイトを紹介します。
寒さに挑戦したい人、集まれ!
寒中みそぎフェスティバル
http://www.town.kikonai.hokkaido.jp/kankoujouhou/ibento/kantyuumisogi.htm
開催期間:2014年は1月13日(祝)~15日(水)
函館から車で海沿いを50分ほど西に走ると、木古内町です。そこで、1831年から続く神事がこの、「寒中みそぎフェスティバル」。タイトルからして寒いこのイベントですが、中身はもっと寒いです。
行修者とされる4人の若者が、1月13日から神社にこもり、ふんどし姿で夜通し水ごり(冷水を浴びて身を清める行為)を行います。もちろん、建物内ではなく、星の瞬く夜空の下で、です。そして、15日には神社から海岸へ。ここで何をするかというと、ふんどし姿でご神体を抱え、ざっぱーんと波打つ冬の津軽海峡へ。ご神体を海水で浄め、その年の豊漁豊作を祈願するのです。
見ているだけで凍えてしまいますが、浜では、地元食材を使ったみそぎ鍋などあったかグルメが充実。ご安心ください。
しかりべつ湖コタン
http://www.nature-center.jp/kotan/
開催期間:2014年は1月25日(土)~3月31日(月)
帯広市から車で1時間ちょっと。原始の自然に抱かれた秘境、然別湖(しかりべつこ)は、冬になると完全に氷結してしまいます。そこに現れるのが、雪と氷だけでつくられた幻の村、しかりべつ湖コタンです(※コタンとは、アイヌ語で集落や村落という意味です)。
氷った湖の上にはイグルー(雪のブロックを積み上げた建物)が並び、氷上露天風呂やアイスカフェ&バー、アイスシアターなどが登場します。露天風呂の湯は、ちゃんと温泉。しかも無料なんですよ。なお、イグルーには宿泊も可能(有料)。周囲を山に囲まれた湖の夜はとても静かです。しんとした時間をお過ごしくださいね。
しばれフェスティバル 人間耐寒テスト
http://www10.ocn.ne.jp/~shibare/taikantest.html
開催期間:2014年は2月1日(土)~2月2日(日)
日本の食糧基地、十勝エリアにある帯広市から北東方面に車で1時間30分。気温がマイナス30度を下回ることもある陸別町では、外で1泊する、寒さに耐えるイベントがあります。
テント地でつくった「バルーンマンション」に泊まるという、なんとも過酷な体験です。ちなみに「バルーンマンション」氷のかまくらですので、ストーブなど付いていません。会場にあるファイヤーストーム(命の火)だけが、体を温める手段です。以前に参加した友人は、「途中からあんまり記憶にない」と申しておりました。そんな夜を堪え忍び、朝を迎えられたチャレンジャーには、その栄誉をたたえ、人間耐寒テスト認定証が発行されます。認定証は陸別産カラマツ材を使った手作りだそうです。いい思い出になりそうですね。
明けない夜はありません。考えつく限りの防寒体制で臨みましょう。
※今年の参加申し込みは終了しています。
北見厳寒の焼き肉まつり
http://www.kitamikanko.jp/event/event15.html
開催日:2014年は2月7日(金)18時~20時
北海道の北の方、道北と呼ばれるエリアにある北見市(きたみし)は、焼肉の町。冬期はマイナス10度前後のしばれる(北海道弁で体の芯から凍り付くような寒さのこと)気温も名物。その両方を一度に楽しめるのが、この焼き肉まつりです。
夜空の下で焼肉を楽しむのですが、これが寒いのなんの。ビールはほぼシャーベット状態。あたらしい味をお楽しみください。
まとめ
以上、書いているだけでも寒くなってきました。北海道外のみなさん、防寒着の準備はOK? ぜひ本物の寒さを体験しに来て下さいね♪