この企画も、だんだん恒例となってまいりました。
みなさまこんにちは。メディア事業部のジョンと申します。「大喜利の人」と覚えていただければ幸いです。
大喜利大会とは、LIG内で行っている「コピーライティング勉強会」の一環です。コピーライティングは言葉で受け手の心を動かしにいく行為ですから、大喜利の考え方と非常に近しいものがあるとぼくは思っています。
- 大喜利とキャッチコピーの関係
- キャッチコピーは、「誰に・何を・どう言うか」のステップで書きます。中でも大喜利は「何を・どう言うか」を楽しく学べると思っていて、例えば「変なサッカー解説者」と言っても、面白くも何ともないですよね。でも、「ぜんぶ野球で喩えてくる」と言えば、受け手の印象も少しは変わってくるはずです。つまり大喜利とは、言いたいことをより伝わる言い方にするための訓練にピッタリなのですね。
今回の参加メンバーはこちら!
決戦は8月5日、20:00。社内会議室に6人の大喜利戦士が集いました。ただでさえ暑い毎日なのに、彼らの熱意でさらに室内の温度は上昇。今宵、言葉でてっぺんを獲る男は誰になるのでしょうか。
早速、お題と回答を見ていきたいと思います。お題はぜんぶで5つです。
お題1:「はは〜ん、これ小林製薬だな?」なんていう新商品?
熱さまシート、のどぬ〜る、コリホグス……。ぼくは小林製薬さんの商品名には、いつも感銘を受けています。ネーミングのポイントである「印象的」「商品の特徴を言えている」が、見事に果たされているからです。そう考えると、このお題も印象的かつ何のための商品なのかがパっと見でわかるネーミングがよさそうです。
それでは、回答を見ていきましょう。
朽木さんの答え
これはうまいですよね。2つの単語がきれいにまとめられています。しかも短くて覚えやすい!ただ、これをレジに持っていったときに「この人はいじけてるんだな」と思われそうなので、ちょっとだけ買いづらいなと思いました。
たまさんの答え
「あ、なんか今日はせめぎ合いたいな…」といった経験、皆さまにもあるかと思います。そんなときはコレ。『セメギアーウ』があれば一発で解消!商品化を切望します。
紳さんの答え
肌をこんがり焼きたいときに!
しぶさん(SIVYA)の答え
ていうか、芸能ネタってずるいと思いませんか?
お題2:私立ナルシスト高校でいちばん有名な生徒の特徴を教えてください。
これはなかなか難しい問題かもしれません。ナルシストの特徴を言ってあげればいいのですが、それが誰にでも思いつくような、「いつも髪型を気にしている」といった答えでは、やはり面白くありません。他の人が思いつかない、だけどナルシストが起こしそうな行動を言ってあげることがポイントになるのではないでしょうか。
それでは、回答を見ていきましょう。
朽木さんの答え
なるほど。「鏡を見ている」だけではやや物足りない感じがしますが、欲情するまでいくと、私立ナルシスト高校でも有名になれそうです。
この生徒はきっと、授業が始まってもなかなか教室に戻ってきません。「またトイレか…」と先生が呼び出しに行くと、鏡を見て、はだけながらクネクネしている彼がいました。とても気持ちが悪いですね。
ゴウさんの答え
ナルシストも、度を超えるとここまで来るのか…。これはぼくの推測ですが、きっと彼はiMacの27インチを2台使っていると思います。とても気持ちが悪いですね。
再びゴウさんの答え
ものすごい自信!!!!!
お題3:スペイン発祥のスポーツ「ハイアライ」を簡潔に説明してください。
ちなみにこれは実際に存在するスポーツで、枝編みのバスケットとゴムボールを使う球技のようです。壁当てをしていくゲームなので、イメージとしてはスカッシュに近いのかもしれません。
それはともかく、ぼくはみんなに知ったかぶりをしてほしくて、このお題を考えました。おそらく聞いたこともないスポーツを、どんな競技だと言ってくれるのか?それぞれの考える「ハイアライ」に期待です。
それでは、回答を見ていきましょう。
ゴウさんの答え
熱いし、ニンニクすごいし、油っこいし、大変です。
たまさんの答え
小麦粉を手にまぶす必要性がなくて吹きました。
朽木さんの答え
優勝者はもれなく、マドリッド有数のバルの洗い場に就職できるとかできないとか。
紳さんの答え
ひどい!ポルトガル頑張れ!
お題4:この人が聴いている曲名は?
大喜利大会が始まって以来、初の写真ネタです。恍惚の表情を浮かべている彼女とどれだけギャップのある言葉をチョイスできるか。ポイントはここにあると思います。
それでは、回答を見ていきましょう。
しぶさんの答え
てっきり変な曲名で笑かしてくるのだと思っていたので、この回答には不意を突かれました。
ヨシキさんの答え
いいですね〜。間違いなくこんな表情にさせてくれるエモーションでないことは確実だと思うのですが。
紳さんの答え
これは秀逸ですよね。まず、漢字しか使っていないので女性の表情とのギャップがありますし、地名のチョイスも最高。油地獄という、おどろおどろしい情景を連想させる言葉選びにも、紳さんの天性の才能を感じさせてもらいました。ホント、どういう思考回路をしているんでしょうか。
お題5:クルマのギアに新しい機能が!「A」はどんなときに使う?
これは「●●●なときに」という制約があるぶん、わりと答えやすいお題なのではないでしょうか?オチの部分では、情景が浮かんで、かつ意外性もあると笑いが起こるような気がしていますが、どんな回答が出てくるのでしょうか?
それでは、見ていきましょう。
ゴウさんの答え
ずっと前を見てハンドルを握らなければならない運転手の強い味方!ただ、ギアをAに入れたら何が起こるのかさっぱり想像つかないことが問題です。
再びゴウさんの答え
結局使わずに終わるパターンのやつですね。
紳さんの答え
クルマ関係ないw
たまさんの答え
わかるわ〜。
そうなんですよね、特に左折が多いときなんかは、無性にPDCAのAを説明したくなります。全国のドライバーの方々も深くうなづいてくれているかと思いますので、一刻も早い製品化を希望いたします。
ちょっとまじめに。人の心を動かす「たしかにメソッド」
ではここで、笑えた回答をひとつ思い出してみてください。その回答は「理解できる」もので、かつ「自分ではすぐに思いつかない」ものではありませんでしたか?
ぼくはこれを、そう言われるとたしかにメソッド…略して「たしかにメソッド」と呼んでいます。
この図の右上のゾーンの視点は、笑いにつながりやすい…つまり人の心を動かしやすいものだと思っています。決して大喜利に限ったものではなく、企画やコピーライティング、デザインなんかにも応用できると思っていますので、是非お試しください。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
みんなで笑いながら心の動かしかたを学べるという意味でも、大喜利は本当にオススメです。是非、皆さまの社内でも実践していただければと思っています。それと、前回のブログでも書きましたが、この大喜利はいずれ社外の方々ともいっしょにできたらいいなぁと思っていますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
それでは、また!