1ヶ月振りに、GOGO台東区の取材で上野にきました。
アトレ、マルイと、どこの東京の駅にもあるような、きれいで雑多な街。
ただ、春なのかなんなのか。
やたらとポーズを決めながらティッシュ配りをするお兄さんや、
昼から居酒屋立ち飲み屋が大賑わいやらで、
やっぱり1本道を外れるとそこに現れるのはカオスな上野。
JR上野駅からすぐ、今回は純喫茶「ギャラン」に行ってきました。
きれいで雑多な東京の街としての上野と、通年気分は春仕様の上野の境目にあります。
店先にはどどんと構える、レトロな食品サンプルたち。
缶詰チェリーが、なんとなく哀愁を漂わせますよね。
お店は2階です。階段をのぼると…
…わあ。
ギラギラしています。
大丈夫です、お店を間違えてたりはしません。
ここは喫茶店です。
タータンチェックのベストと膝下スカートを着たウエイトレスさん(スタッフという言葉が似合わない)が対応してくれます。
人件費を心配するレベルでウエイトレスさんがたくさんいます。 ウエイターさんもいます。
窓際の一番端の席に案内されました。
お客様はやはり年齢層高め。おば様が世間話をしていたり、おじ様が仕事の休憩をしていたり。
あんまり「レトロ好きのオシャレなカフェ大学生」はいません。
あずき色の小さいひとり用ソファがとっても愛らしいです。
店内の様子。
照明に抜かりはありません。オレンジ色のきらきらが、店内いっぱいに広がってます。
ケーキセットを注文。
ミルクレープと、バニラアイス+いちごジャム、オレンジ、缶詰チェリー、生クリーム。
きれいな白い皿に盛りつけられていて、 とってもシンプル。
ひんやりしっとり、一瞬でなくなってしまいました。美味しい。
甘いものを食べたあとは、少し苦いコーヒーを。
まばゆい照明がしっかりコーヒーに映っています…笑
空気が有機質。とってもあたたかく、なんとなく嫌なことから逃げちゃえるような雰囲気。
窓の向こうではJRが電車をがんがん走らせてるわけですが。
そんな独特な雰囲気を味わっていると、隣の席に2人の男女が入ってきました。
男性は私の真横に座ったので、年齢も背格好もわかりません。
女性が店員さんになぜかキレ気味で注文を済ませました。
女性「今春休みなの?」
男性「…うん」
唯一の会話がこれだけ。2人は黙ったまま、結局出て行ってしまいました。
こんな複雑な空気も味わえます。決して春仕様の幸せカップルはなかなか来ないということです。
こちらのお店はコの字型。凹んでる部分が入り口で、向こうの席は窓越しに見えます。
どこまでもどこまでも続きそうなキラキラ。
なんだか※ここだけ高度経済成長期、 なんじゃないかな、って。
レトロでバブルでゴージャスを惜しまないキラキラが。
そんな空気を吸いにきた大人が、苦いコーヒーを飲みにくるようでした。
さて、私はこちらのお店にきたのは実は2回目です。
縁あってあるカメラマンの方に、被写体として写真を撮って頂いたことがあります。
そのときの撮影場所がここです。
特別にその写真を、公開。
雰囲気たっぷりなので、撮影場所向けということです。
結局照れてずっと目を伏せていた思い出があります(被写体として最低)
自分で言うのもアレですがパフェ抱えるのやめたほうがいいと思います。
いろいろあるけど、とりあえずここにゆっくり座ってみる。
そんな大人が集まる場所でした。
たまにはこういうところで一休みするのも、いかがでしょうか。
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COFFEE SHOP ギャラン
東京都台東区上野6丁目14-4
営業時間:8:00~23:00(年中無休)