こんにちは。スイス留学中のLIGインターン生たかちです。
留学が始まりはや2ヶ月ですが、ようやく初スイス記事です。
皆さんはスイスはどんな国だかご存知でしょうか。
多分、日本人の半分以上は「ハイジみたいなところ」だと想像するでしょう。
そしてこれは大体合っていて、わたしの通う大学の隣でも牛がモーモー鳴いちゃったりしています。
スイスに居るからにはやっぱり、アルプスの少女ハイジに会いに行かなければ!
というわけで行ってきました、ハイジの町・マイエンフェルト。
チューリヒから電車で1時間ほど。山に囲まれたマイエンフェルトは小さな田舎町でした。
ハイジにまつわる名所を回るコースは赤と青の2種類あり、 青コースは標高1111mのアルプスハイキングです。
見学ルートHeidiwegはきちんと標識も整備されているので安心。
選んだのはもちろん青コース。所要時間は4時間半。
あのハイジのアニメのような景色に出会えるなら4時間半歩こうじゃありませんか!
(※大人の事情により、手描きのハイジをお見せする事しかできず申し訳ありません。)
青コースは赤コースの途中まで行き、そこから二手に分かれます。ハイジハウスという博物館が分岐点なのですが
ハイジハウス、標高658m。ここへ行くだけでゴールの半分以上の高さをクリアします。
左手に見えるのはワイン畑。標識の先はまっすぐ、雲で顔を隠しているアルプスを指していました。
まさかこれを登るんじゃないだろうな…?いやいやいや、と悪い予感がします。
スタート地点です。さすが658m、ここまでの道のりがめちゃくちゃ急勾配。
ここには小さな郵便局があり、オリジナルハイジスタンプを押してもらって手紙を出すこともできます。
やはり日本人も多く訪れてるようです。日本語表記も豊富。
地球の歩き方によると「青コースの出発点はハイジハウス(博物館)とヤギの牧場の間の狭い登山道」。
黄昏れているヤギたちに別れを告げ、いざアルプスハイキング!
先が思いやられる。
明らかに今までと道が違います。 しかも手前にあったマップが
超ボロボロ。大丈夫でしょうか。
そんな不安もなんのその、幸いなことに獣道だったのは最初の15分程度で、後は単調な緩い山道が永遠と続くのみでした。
どんどん行きます。
まだまだ行きます。
お察しの通り、木に囲まれているため景色を楽しむことができません。この山道の連続。
途中には「アルプスの少女ハイジ」についての説明版やモニュメントがいくつか設置されているので、本当にここはモデルとなった場所なんだなあ、ということがわかります。想像と全く違いますが。
道中に現れた看板。こんな景色、360°見渡してもどこにもありません。
ゴールまでに2カ所アルプスの天然水が飲める場所があります。冷たくて美味しい。
ハイジとペーターとおじいさんの彫刻です。かろうじてコメントするとすれば、ヒドイ。
なんだか思ってたのと違う…!アルプスハイキングつらい…!と足取りが重くなった頃、ようやく出会えたのがこちら。
クララの車いす。
公式の車いすであるにもかかわらず、思わず出た言葉は「ホントかよ…」でした。
原作では、クララの存在を疎ましく思っていたペーターがここで車いすを壊したそうです。
どうしてこう原作ってちょっと非道なものが多いんですかね。私たちが美化しすぎてるんですかね。
車いすを過ぎて歩くこと約30分、ようやく道が開けました。
こういう景色待ってました!!!
ここまで来るともう牛の臭いしかしません。アルプスの澄んだ空気なんて一瞬で蹴散らす牧場臭。
そんなことはもうどうでもいいんです。あの丘を超えたらゴールの山小屋!
こんな感じでした。いいじゃないですか、なんかすごくハイジじゃないですか!
ただ周りは牛の糞だらけなので、ハイジが作中にゴロゴロ転がってたとなるとちょっとそれはわんぱく過ぎるのではないかと。
ここではカウベルの音しか聞こえません。9月のちょっと冷たい風が吹いて、とても穏やか。来た甲斐がありました。
ハイキングを終えた観光客はこの山小屋レストランでステーキやソーセージを食べることができます。
この絵を目の前に。
超美味しかったです。
アルプスの芝生でゴロゴロ!という夢はゴールが牧場だった故叶えられませんでしたが、
3合目ほどのところでちょっと道を外れるとこんな丘を発見することができました。ここで夢を叶えましたとさ。
そろそろ日本にも秋が来たのでしょうか。
9月下旬、スイスでは最低気温一桁がデフォルトの毎日です。寒いです。
年末まで鍋ではなくチーズフォンデュで乗り切ろうと思います。たかちでした。
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Meienfeld in Switzerland