GO!GO!番外編も2回目を迎えることができました。たかちです。
せっかくドイツにいるわけですし「ミュンヘンでドイツビール飲みながらサッカー観戦」とか「ベルリンの壁のアーティスティックな落書きを紹介」とか「シュトゥットガルトでメルセデスベンツの博物館に潜入」の記事を書きたいのはやまやまですが
わたしのいる町からミュンヘンですら約200kmも離れていますので
今回は最寄りから電車で2駅、島全体が世界遺産のライヒェナウ島をご紹介します。
「日本人が滅多に訪れない」というフレーズだけで興奮しませんか？
ライヒェナウ島 – ドイツ南西部、スイスとの国境をなすボーデン湖の島。バーデン‐ビュルテンベルク州の観光都市、コンスタンツの西約7キロメートルに位置する。9世紀以来、ベネディクト修道会の中心地として発展。ロマネスク以前の壁画がある聖ゲオルク聖堂をはじめ、聖マリアマルクス教会、聖ペーターパウル教会など、中世初期における修道院建築の重要な遺産と考えられている。2000年、「ライヒェナウ修道院島」の名称で世界遺産（文化遺産）に登録された。
Reichenau(Baden)駅です。小さくてかわいい。
ここから島の中心部まではバスが通っていますが、あまりおすすめはしません。
この長いポプラ並木を素通りしちゃうなんて、もったいなさすぎます。
マウンテンバイクで走るドイツ人の皆さんとすれ違い、にっこり。
ライヒェナウ島は自転車で観光するのがベスト。徒歩はハードです。
レンタルバイク(Fahrradverleih)は島にありますが、あまり機能していないようでした。
遠方からの観光客対応はできておらず、島を回ってる皆さんはほとんど持参のマウンテンバイク！
コンスタンツにもレンタルバイク店はあるので、近くの町から借りると良いと思います。
ライヒェナウ島に上陸！
まずお出迎えするのは「世界遺産・ライヒェナウ島へようこそ！」の看板。
その背景にはビニールハウス。こんなに観光地化されていない世界遺産があっていいんでしょうか。
ここではお気に入りの音楽と自転車さえあれば幸せになれます。
生活感溢れる住宅やスーパーマーケットも点在していて、本当にのどかな田舎町。
さて、そんなライヒェナウ島の魅力は主に2つ。 野菜と教会です。
ライヒェナウ島の野菜(Gemüse)
島の至る所に書かれているのは“Gemüse Verkauf”(野菜売り)の文字。
ボーデン湖周辺地域のスーパーマーケットではライヒェナウ産がずらりと並ぶほど、野菜や果物の生産が盛んです。
とれたて野菜を使って島内のレストランではサラダが、パン屋ではサンドイッチやケーキが売られています。
島内のパン屋さんは良い匂いでいっぱい。
上には緑色の野菜がなりふり構わず散りばめられていました。見た目はともかく美味しいですよ。
ケーキに使われる果物はもちろんライヒェナウ産。甘すぎずちょうど良い酸味があり、日本人の口に合う！
島内には畑がたくさん。こっちの野菜はいちいち巨大です。
農家の前には値段の貼られた野菜が置かれ放し。この大きさ…マウンテンバイクの人に野菜のお土産は買えなさそうです。
畑の向こう側に広がるのは真っ青なボーデン湖！
ライヒェナウ島の教会(Kirche/Münster)
島内には約1000年前の壁画が残っている聖ゲオルクをはじめ、歴史ある3つの教会が大切に残されています。
ミュンヘンの聖母教会よりもケルンの大聖堂よりも長生きなんですよ。
聖ゲオルク教会は島の入り口に位置しています。工事中でしたが中に入れました。
素朴な外観に目の前の花畑。惚れ惚れしますね。
約1000年前のフレスコ画は柔らかいタッチで描かれていて、とても美しかった。必見です。
町の中心部にあるのは聖マリアマルクス教会。
1番大きく、教会内は至ってシンプル。町の中心的な教会と思われます。
ステンドグラスの手前にある柵。細かくてとてもきれい。
最後は島の奥地にある聖ペーターパウル教会。
裏は墓地になっており、ドイツのセンス溢れるお墓も見ることができます。
入ってすぐ目につくのは、十字架に張付けられたイエスキリスト。ちょっと痛々しい。
これだけじゃないライヒェナウ島の楽しみ方
アイスを頬張りながら散歩するも良し、
突如現れる花畑に足を止めるも良し、
ボーデン湖でウインドサーフィンするも良し！
(ボート貸出もやっていました。)
こんなに整備されていない世界遺産も大変珍しいと思います。
観光疲れしたあなたにぜひ。穏やかでゆっくり時間の流れるドイツの田舎町でした。
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ドイツ/ライヒェナウ島
Deutchland/Insel Reichenau
