台東区・谷中霊園は都会の喧噪から逃れられるオアシスとして知られています。
緑が溢れる静かなこの場所は、一息つきたい都会人がお忍びで訪れるスポット。
今回は谷中霊園をぐるっと一周お散歩してみましょう!
上野駅から台東区循環バス「めぐりん」に乗って、谷中霊園前で下車しました。
降りるとすぐにお線香の匂いに気が付くはず。
住宅街とほとんど境なく霊園は作られており、 周りにはこのような趣のある民家が並んでいます。
霊園の入口には事務所があるので、ここで地図をもらいましょう。
メインロードのさくら通りは、桜の名所として有名です。
木いっぱいに花が咲き、桜のトンネルができるので、見物客が絶えないんだとか。
日差しがまぶしい夏には、影ができてとっても涼しげ。
幹が完全にねじれてドリル化しています。
枝が縦横無尽に伸びていて、ちょっと怖い。
さくら通り沿いには「五重塔跡」が。
こちらの五重塔は幸田露伴の小説「五重塔」という作品のモデルとしても知られています。
1957年に放火心中され焼け落ちてしまいました。
公園には都会の喧噪から身も心も逃げてきたと思われるおじさま方が。
霊園は現在改修工事が進められており、至る所で工事のお兄さんたちが作業していました。
写真は松の木を散髪している様子。
一番の名所は徳川慶喜の公墓所。言わずと知れた徳川家最後の将軍ですね。
こんな看板があったんですが、どっちからでも行けることをアピールしすぎてて逆によくわかんなくなってます。
こちらが徳川慶喜の公墓所。門の奥にある円墳がお墓とのこと。
徳川家「葵の紋」がどどんと構えてて、カッコイイ。
このようにここには日本を代表する多くの著名人、有名人が眠っています。
日本画家・横山大観や政治家・鳩山一郎のお墓も!
一般の方のお墓もありますが、ひとつひとつのスペースが広く、形も様々でなんとも個性豊か。
お墓の入口に石の鳥居が作られているもの、蓮の花をあしらった丸いもの、石碑のようなもの、見上げるほど大きいものなどなど…統一感なんて皆無でした。
徳川慶喜公墓所から道なりに進むと、御隠殿坂に着きます。
江戸時代に寛永寺から御隠殿(寛永寺住職の別邸)に行くため作られた坂だそうです。
ご覧の通り本当にちょっとした斜面でしたが、周りはあまり舗装されておらず、ちょっと不気味な雰囲気でした。
日暮里駅の喧噪を横目に、霊園の外側を歩きます。
道に沿っていくと、安立院というお寺が見えてきます。
きれいに整備されていますが、人っ子一人いないためちょっと入るのに勇気が要りました…
さらに進むと、谷中七福神の毘沙門天・天王寺に到着します。
14世紀末に創られたそうですが、江戸時代以前からある古いお寺は都内にはあまりないんだとか。
こちらもきれいに整備されています。芝が青くてとてもきれい。
大きめの大仏様が飾られていました。
「天王寺大仏」の愛称で明治時代の東京のシンボルだったそうです。
最後に紹介するのはこちら。
「紅葉坂」は、坂道近辺の紅葉が美しかったのでこの名がついたようです。
ここまで面影がないと清々しいですね。
当たり前のことですが、谷中霊園のお散歩は昼間をおすすめします。
お線香のにおいに包まれながら、1人でゆっくり歩いてみるととっても落ち着きますが…
くれぐれも夜遊びに来ませんよう!心霊体験とか自らしにいくものじゃないですからね!
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谷中霊園
東京都台東区谷中7-5-24
谷中霊園管理所対応時間 8:30-17:15(年末年始を除く)