「テルマエ・ロマエ」という作品が最近流行っていますね。
古代ローマ人が日本の風呂文化を知ってなんやかんやする話です。
日本の風呂文化は独特なものばかり。
今は数がどんどん減ってしまっていますが、銭湯もそのうちのひとつと言えるでしょう。
台東区・蔵前の老舗銭湯「梅の湯」へ。
どっしり構えた赤色の外観が目を惹きます。特別に開店前にお写真を撮らせていただきました。
右が女湯、左が男湯です。 入り口の白と赤のタイルがかわいい。
踏み入れると木の床がキシキシ言い出して、期待通りのレトロな雰囲気でした。
こちらが女湯です。整然としています。
男湯はマガジン完備でした。
最近では珍しい男女湯ぶち抜きの構造。
ちょっと頑張ればいろいろと見えてしまいそうです。
そんなオープンな距離も、昔ならではですね。
男女湯にまたがるペンキ絵は富士山。
このような雰囲気の良いの銭湯はなかなかないそうで、テレビのロケに使われることも。
家族で銭湯に出掛けて、息子が「おかあさーん!聞こえるー!?」って向こうから大声出してきたらもうヤバイ。幸せすぎて死ぬ。
そんなほっこりした展開を妄想しました。
半世紀以上も続くこちらの銭湯。 念入りな奥様のお掃除のおかげで、いつもピカピカだそうです。 とってもキレイ。
お湯は42〜43℃でちょっと熱いぐらい。 浴槽につかると、番台横のテレビが見えるような配置がなされています。
著名人も多く訪れているそうです。 男湯の壁には写真やサインがずらり!
ああなんと阿部サダヲがいるじゃないですか。ぜひとも立ち会いたかった。いや変な意味じゃなくて。
ロッカーも鍵付きで完備してあるので、防犯はばっちりです。
たまにカゴだけのところとかありますよね。あれもう不安すぎて仕方ないです。
驚いたのは旧式マッサージチェア。しかも20円で動きます。
初めて見ました。背骨の歪みとか治りますかね…
テルマエ・ロマエナイズドされた注意書きがありました。
モラルのない古代ローマ人がなんともシュール。
番台。 近所のお客様とおしゃべりしながら楽しそうに接客するおばさまが目に浮かびます。
配慮が行き届いてるなぁと思ったのは、体重計の角度です。
こちらは男湯の体重計。大きく表示され、他の人にも丸見え状態です。
そしてこちらが女湯。 端っこにぽつんと置いてあり、表示も自分にしか見えないものを使っています。
女性の他の人には知られたくないものランキングベスト3には入りますもの。優しいですね。
たまには足を伸ばしてゆっくりお風呂に浸かってみませんか。
隣のおばあちゃんとお話したり、無造作なお湯の流れる音に耳を傾けたり。
そんな一瞬の息抜きが、明日もがんばれる活力になるはず。
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梅の湯
東京都台東区蔵前4-9-2
営業時間 15:15-24:00(第2,4日曜日は定休)