オフショア開発に「専属チーム」を。システムを深く理解し止めない、CODYの体制づくり

オフショア開発に「専属チーム」を。システムを深く理解し止めない、CODYの体制づくり

Miwa Nagai

Miwa Nagai

フィリピン・セブ拠点 CODY Web Development Inc.(以下、CODY)では、各クライアントごとに専属チーム体制を組んだ、開発および運用保守の支援も行っています。

担当するシステムや役割はそれぞれ異なりますが、エンジニア一人ひとりが「クライアントを支える1つのチーム」の一員として、継続的に向き合っている点がCODYの特徴です。

本記事では、複数あるチームの中から、株式会社ヤマハコーポレートサービス様を担当する専属チームに着目し、エンジニアへのインタビューを通して、この専属チームがどのような考え方で仕事に取り組んでいるのかをご紹介します。

なぜ「専属チーム制」を採っているのか?

CODYでは、特定の案件やシステム単位でエンジニアを頻繁に入れ替えるのではなく、クライアントごとに専属チームを組成し、継続的に関わる体制を基本としています。

その背景にあるのは、短期的なリソース調整よりも……

  • 業務の流れや背景の理解
  • システム全体の構造や特性の把握
  • 過去の判断や経緯を踏まえた対応

といった要素を時間をかけて積み上げていくことが、日々の判断の質や対応スピード、ひいては安定した開発や運用につながると考えているためです。専属チームとして継続的に関わることで、「なぜこの対応が必要なのか」「次に何が起こり得るのか」といった視点がチーム内に自然と共有されていきます。

こうした知見の蓄積を支えているのが、CODYのエンジニアの離職率の低さです。オフショア開発では人の入れ替わりが多いことを懸念されるケースも少なくありませんが、CODYではエンジニアが長期にわたって同じクライアント、同じシステムに関わり続けることができています。

実際に、ヤマハコーポレートサービス様には、この離職率の低さと、それによる安定的なチーム運営を高く評価いただいてきました。

過去にシステム改修を担当したエンジニアについて、その後時間が経過していたにもかかわらず、別のプロジェクトで、同じエンジニアを指名いただいたケースもありました。これは、すでにシステムに関する知見を持ったエンジニアが継続して関われることに、クライアントご自身が明確な価値を感じてくださっていることを示すなによりの証拠だと考えています。

こうした取り組みを体制として明確にし、より安定した関係性を築いていくために採用したのが、現在の専属チーム制です。

専属チーム構成例(ヤマハコーポレートサービス様の場合)

以下は、ヤマハコーポレートサービス様のプロジェクトを担当する専属チームの構成イメージです。プロジェクトやシステム単位でチームを構成しており、各チームには日本人ディレクターやエンジニアリードを配置しています。

  • AM(アカウントマネージャー):全体の窓口および体制管理
  • TD(テクニカルディレクター):技術方針・品質観点の統括
  • BD(ブリッジディレクター):コミュニケーションサポート・進捗管理

それぞれのチームは独立して業務を進めながらも、同じクライアントを支える専属チームとして、前提や方針を共有しながら連携できる体制となっています。

エンジニアインタビュー|専属チームが現場で大切にしていること

今回は、ヤマハコーポレートサービス様とのプロジェクトを長期で担当する「開発チーム」と「運用・保守チーム」の2つのチームのエンジニアたちに話を聞きました。専属チームとして長く関わる中で、それぞれが日々の業務で大切にしていること、そしてチームとして目指している姿について伺っています。

それぞれが異なるフェーズや領域を担当しながら、繰り返しヤマハコーポレートサービス様に携わる中で、システムの構造や業務理解だけでなく、現場で求められる判断の水準や注意すべきポイントも、チームの中に少しずつ蓄積されてきました。

専属チームとして「長く関わる」ことを、現場ではどのように捉え、どのように仕事に落とし込んでいるのか。インタビューを通して、その実感を伺っています。

システムを「より良くしていく」ために。開発チームの考え方

開発チーム

ico Mich(ミッチ)2023年の大型システムのセキュリティバージョンアッププロジェクトからリードを務めるエンジニア。チーム全体の状況を見ながら、開発とマネジメントの両面でプロジェクトを支えています。
ico Ivan(アイバン)2023年から複数のシステム・プロジェクトに携わりながら、近年はリードとしての役割にも挑戦中。業務やシステム全体を俯瞰した視点で、改善や提案に取り組んでいます。
ico Dexter(デクスター)開発・QAの両面で経験を積んできたエンジニア。2023年からQAのリーダーを務め、開発者視点での丁寧なテストを通じて、プロジェクト全体の品質を支えています。

――ヤマハコーポレートサービス様の複数のプロジェクトでリーダーを担当していますが、継続的に関わる中で意識が変わった部分はありますか?

▲Mich(ミッチ)

ico
Mich(ミッチ):繰り返し案件に関わる中で、システムの理解に加えて、ご担当者の方々が大切にしている考え方や、求められる品質の水準、注意すべきポイントも、少しずつ見えてくるようになりました。

リーダーとして、そうした観点をチーム内でも共有することを意識してきた結果、時間をかけて一緒に仕事をしていく中で、チーム全体としてもクライアントの価値観にフィットしていく感覚が生まれていると感じています。

―― 専属チームとして継続的に関わることの強みは、どこにあると感じますか?

▲Ivan(アイバン)

ico
Ivan(アイバン):やはり、ヤマハコーポレートサービス様のシステムや全体構造を深く理解できていることですね。データの流れや背景を把握しているので、問題を先回りして予測できたり、判断のスピードが上がったりします。新メンバーのオンボーディングも、専属チームだからこそスムーズに進められていると思います。

―― システム理解が深まることで判断が早くなる、というお話がありましたが、品質面で特に気をつけていることは?

▲Dexter(デクスター)

ico
Dexter(デクスター):思い込みで進めないことです。要件が曖昧だと感じたら、すぐに確認する。必要なら背景まで掘り下げて調べる。そこは徹底していますね。

――チームビルディングで、日々意識していることを教えてください。

ico
Mich(ミッチ):チームメンバー一人ひとりのことを考えることです。体調やモチベーションも含めて、チーム全体が健全に回っているかどうか。状況は日々変わるので、「いま何を優先すべきか」を明確にして、デイリーのコミュニケーションで課題を早めにキャッチできる環境を作ることを心がけています。

――一緒に働く立場から、ミッチさんのリーダーシップをどう感じていますか?

ico
Dexter(デクスター):リーダーでありながら、開発にも深く入り込んでくれるんです。単に進捗を見るだけでなく、「なぜこの対応が必要なのか」「どのポイントを注意するべきなのか」といった点まで一緒に考えてくれるので、学ぶことが多いです。

ヤマハコーポレートサービス様の案件で大切にされている考え方や判断基準を、日々のやり取りの中で自然と共有してくれる存在なので、「将来リーダーになるなら、ミッチさんみたいになりたい」とチーム内でもよく話題になります。

―― 今後専属チームとして、どんな存在になっていきたいですか?

ico
Ivan(アイバン):安定した運用は大前提として、業務全体への理解をさらに深めたいです。テスト自動化やドキュメント整備を進めながら、クライアントにとってより価値ある提案や改善ができるチームになっていきたいですね。

システムを「止めない」ために。運用・保守チームの考え方

運用・保守チーム

ico Louie(ルイ)2024年からシステムの運用・保守を担当。日々の状況確認と迅速な対応を通じて、システムの安定稼働を支えています。
ico Jomaire(ジョマイル)2024年からインフラ領域を中心に運用・保守業務を担当するエンジニア。システム全体への理解を深めながら、改善や最適化にも取り組んでいます。
ico Roi(ロイ)近年、運用・保守チームの一員として参画。チームと連携しながら、対応クオリティの向上に貢献しています。
ico Janiene(ジャニーン)脆弱性対応を中心としたセキュリティ領域を担当するエンジニア。新しい領域にも前向きに取り組み、チームで支え合いながら継続的に対応力を高めています。

―― 運用・保守でもっとも大切にしていることは何ですか?

▲Louie(ルイ)

ico
Louie(ルイ):システムの安定性です。問い合わせや問題が起きたとき、いかに早く対応できるか。そのために、日々の状況確認は欠かせません。

―― チームとして工夫している点はありますか?

▲Roi(ロイ)

ico
Roi(ロイ):同じような問い合わせが繰り返される場合は、チームで状況を共有して、対応内容をナレッジとして蓄積しています。次回以降の対応品質を上げるためですね。

―― 継続的に同じチームで働くことの良さは?

▲Jomaire(ジョマイル)

ico
Jomaire(ジョマイル):お互いの考え方や仕事の進め方がわかるので、「いつ、どう伝えるのがベストか」が自然とわかってくるんです。
ico
Roi(ロイ):僕はあとから入ったんですが、質問しやすくて、いつも助けてもらえました。専属チームならではの安心感がありますね。

▲Janiene(ジャニーン)

ico
Janiene(ジャニーン):アイデアを気軽に共有できて、指摘や修正も率直に伝え合える。そういう関係性があるから、チームの対応もスムーズになっていると思います。

―― 今後、さらに深めたいことや取り組みたいことは?

ico
Jomaire(ジョマイル):このシステムに約2年関わってきましたが、今後はインフラの改善や最適化にもっと踏み込みたいです。それから、アプリケーション側の理解も深めて、チーム全体をより幅広く支えられる存在になりたいですね。
ico
Louie(ルイ):いつか、チームのみんなと一緒に日本を訪れて、ヤマハコーポレートサービス様のオフィスで、自分たちがメンテナンスしているシステムが実際にどう使われているのか、この目で見てみたいです。

エンジニアが共通して大切にしていること

今回のインタビューを通して印象的だったのは、開発・運用・保守と担当領域は異なっていても、いずれのエンジニアも自分の作業だけにとどまらず、その先の運用や改善までを見据えて業務に向き合っている点でした。

日々の対応においても、単に目の前のタスクを完了させることだけを目的とするのではなく、

  • この対応が、後続の運用にどのような影響を与えるのか
  • 将来的にどのような改善や見直しにつながるのか
  • ヤマハコーポレートサービス様が大切にしている価値観や判断基準に沿っているか

といった視点を持ちながら判断している様子がうかがえます。

こうした姿勢は、専属チームとして同じシステム・同じクライアントに長く関わる中で、自然と共有され、積み重なってきたものだと感じられました。

業務だけにとどまらない、専属チームとしてのつながり

▲プライベートでの交流も盛ん

ヤマハコーポレートサービス様専属チームでは、日々の開発や運用保守といった業務だけでなく、業務外でのコミュニケーションやチーム交流も大切にしています。業務の中では見えにくい考え方や価値観を知る機会が増えることで、相互理解が深まり、チーム内でのやり取りもより円滑になります。

こうした関係性の積み重ねが、専属チームとしての信頼関係を支え、システムを安定して運用しながら、継続的に改善していく土台となっています。

専属チームとして、これからも

ヤマハコーポレートサービス様専属チームには、プロジェクト単位で開発を担当するエンジニアもいれば、特定のシステムを年単位で支える運用・保守を担当するエンジニアもいます。

関わるフェーズや役割はそれぞれ異なりますが、日々のやり取りの中で大切にしているのは、「同じクライアントを、同じチームとして支えている」という意識です。

担当しているシステムはそれぞれ異なっていても、クライアントの業務や背景を共有しながら、それぞれの立場で何ができるかを考え、行動しています。専属チームとして長く関わる中で、「このシステムでは、こういう点に気をつける必要がある」「こういう判断がこれまで大切にされてきた」といった感覚が、チームの中で自然と共有されてきました。

そうした積み重ねがあるからこそ、役割が違っていても迷いなく連携でき、チームとして同じ方向を向いた判断や対応ができているのです。

CODYでは、クライアントごとに専属チーム体制を組み、エンジニアが長期的な視点でプロジェクトやシステムに向き合っています。あなたの会社専属のチームを、セブで作ってみませんか?

専属チームを作ってみる

この記事のシェア数

南山大学国際教養学部を卒業後、2022年4月にLIGへ新卒入社。英語を駆使しエンジニアをサポートするブリッジディレクターとして、キャリアをスタート。2022年10月から海外事業部に所属し、LIGのフィリピン開発拠点セブ島に赴任。その後、電気自動車向けモバイルアプリ開発や大手人材サイトの保守でPM兼AMを担当。

このメンバーの記事をもっと読む
10年以上の開発実績があるLIGが、最適な開発体制や見積もりをご提案します
相談する サービス詳細を見る