こんにちは。LIGでコンテンツディレクターをしている、ヒロです。
カレンダーをめくり、迎えた2026年の1月。新年の清々しい空気とは裏腹に、オフィスには容赦なく「いつもの日常」が戻ってきました。
みなさん、すでに息切れしていませんか?
「朝から晩までチャットを返し、資料を作り、気づけば外は真っ暗」
「タスクを消化しているはずなのに、なぜか仕事が減らない」
もし今、あなたが画面の前で小さく頷いたのなら。この記事は、そんなあなたのための時間です。
今日は、私が数ある生成AIの中で、なぜ「Claude(クロード)」を相棒に選んだのか。
その理由と、実際に私の残業時間を劇的に減らしてくれた「3つの具体的なプロンプト」を、包み隠さず公開します。
目次
「AIを使っても、結局修正している」というジレンマ

コンテンツディレクターという仕事柄、私はこれまで無数のテキストに向き合ってきました。
企画書、記事の構成案、膨大な議事録、キャッチコピー。当然、ここ数年は生成AIもフル活用しています。
でも、正直に言います。以前の私は、AIに対してある種の「諦め」を感じていました。
指示通りに出力はしてくれる。情報は正確だし、スピードも速い。けれど、上がってきたテキストを読むと、どこか「心が通っていない」のです。
特に日本語のニュアンス。「てにをは」は合っているのに、ビジネスの文脈でそのまま送るには失礼だったり、要約が機械的すぎて要点を外していたり。
結局、AIが書いたものを私が手作業で直し、時間を浪費する。
「これなら、最初から自分でやったほうが早かったんじゃね?」
そう溜息をついたことが何度もありました。「速さ」だけじゃ、仕事は回らないんです。
私たちが求めているのは、単なる情報の処理ではなく、文脈(コンテキスト)を理解した「阿吽の呼吸」なのです。
決定的な違いは「行間を読む力」

そんなモヤモヤを抱えていたとき、本格的に使い始めたのが「Claude」でした。
結論から言います。Claudeの最大の強みは、「文学的な長文読解力」と「日本語の文脈理解」です。

他のAIが「指示された文字」を表面的に処理するのに対し、Claudeは膨大な資料を読み込んだ上で、「その裏にある意図」まで汲み取ってくれます。
「ニュアンス的な説明でよくわからない」
そう言われそうなので、ここで私が実際に現場で使っている「コピペで使えるプロンプト」を3つ紹介しながら、Claudeの魅力について深掘りしていきたいと思います。これを見れば、Claudeの「実務能力」が伝わるはずです。
実践①:言いにくいことを「角を立てずに」伝える
クライアントへの謝罪メール……。そんな「胃が痛くなるメール」の作成こそ、Claudeの独壇場です。
▼ 私が実際に使っているプロンプト(実際のClaude画面)

▼ 私が実際に使っているプロンプト(コピペ用)
あなたは熟練の広報担当者です。 以下の状況を踏まえ、相手に配慮しつつも、こちらの要望を伝えるメールを作成してください。 # 状況 - 相手:いつもお世話になっている取引先のA部長(目上の方) - 要件:来週の打ち合わせの日程変更をお願いしたい - 理由:急な社内トラブル対応のため(あまり詳しくは言いたくない) - こちらの感情:本当に申し訳ないと思っているが、どうしても変更不可避 # 制約事項 - 「大変申し訳ございません」を連呼するだけの謝罪文にはしない - 「トラブル」という言葉を使わず、やんわりと事情を察してもらう表現にする - 次の候補日を提示し、前向きに結びくくる - トーン&マナー:誠実、恐縮、かつ温かみのある日本語で
これ、他のAIだと「社内事情により」みたいな、冷たい事務的な文章になりがちなんです。
▼ ChatGPTからの回答

駄目ではないのですが、全体を通して事務感が強いのと、「柔軟に」とか、ちょっと偉そうだったりするんですよ。
でもClaudeは違います。
▼ Claudeからの回答

「社内で急を要する案件が発生し、当日は私どもの対応が難しい状況となってしまいました」といった、ビジネスパーソンが使う「大人の言い回し」を自然に出してくる。あとは、これをそのままチャットに貼り付けるだけ。
コミュニケーションコストは激減しました。
実践②:「あとで読む」資料を3分で血肉にする
次に紹介するのは「長文の要約」です。ここが今回、一番お伝えしたいポイントかもしれませんね。
みなさんのデスクトップやチャットツールに、「あとで読む」といって放置されたPDFや長文記事はありませんか?
業界レポート、社内規定の改定案、1時間を超える会議の文字起こし。読むだけで日が暮れてしまうような「情報の山」を、Claudeは一瞬で消化してくれます。
Claudeは一度に読み込める文字数が圧倒的に多いので、数十ページのPDFもそのままドラッグ&ドロップで放り込めるんです。ただ「要約して」と言うだけでもOKなのですが、それではもったいないので、私はこう指示しています。
▼ 私が実際に使っているプロンプト
添付した資料(PDF/テキスト)を読み込み、私の業務に必要な情報を抽出してください。 # あなたの役割 優秀なビジネスコンサルタント # 出力フォーマット 1. 【要点】全体の内容を3行で要約 2. 【リスク】当社にとって懸念となりうるポイント(箇条書き) 3. 【アクション】この資料を踏まえ、私が今週中にやるべきこと案 # 注意点 - 専門用語はなるべく使わず、平易な言葉で解説すること - 「書いていること」の羅列ではなく、重要な順に構造化すること
このプロンプトの肝は、「アクション」まで提案させることです。
単なる要約だと「ふーん、そうなんだ」で終わってしまいますが、Claudeは文脈を理解しているので「この規定変更だと、〇〇の申請フローを見直す必要がありますね」と、ネクストアクションまで示唆してくれます。
1時間かかるはずだった資料の読み込みが、ものの数分で「行動」に変わる。この快感を覚えると、もう元には戻れません。
実践③:企画書の「壁打ち相手」になってもらう
最後は「思考の壁打ち」です。
一人で企画を考えていると、どうしても視点が偏ってしまう。そんなとき、私はClaudeを「辛口の編集長」として召喚します。
▼ 私が実際に使っているプロンプト
あなたはWebメディアの「敏腕編集長」になりきってください。 私が作成した以下(※添付する場合は、添付と記載)の記事企画案に対して、読者視点で厳しいフィードバックをください。 # 企画案 (※ここに自分の考えた企画のラフやメモを貼り付ける。添付でもOK) # お願いしたいこと 1. この企画の「一番の弱点」をズバリ指摘する 2. 読者が「自分ごと」として捉えるための改善案を3つ出す 3. 想定される読者の「読後感(読んだ後の感情)」を言語化する ※褒める必要はありません。論理的かつ批判的な視点でお願いします。
この「褒める必要はありません」という一言がポイントです。
Claudeは遠慮なしに「これだとターゲットが広すぎて誰にも刺さりません」と返してくれます(笑)。でも、その指摘の裏には必ず「こうすれば良くなる」という建設的な提案がある。まさに、優秀なパートナーとホワイトボードの前で議論している感覚です。
定時で帰れる、だけじゃない本当の価値

Claudeを業務の「中座」に据えてから、メール作成や資料の読み込みといった「作業」の時間は半分以下に! でも、一番の成果は数字ではありません。
「思考の孤独」から解放されたことです。
難しいメールに悩み、カーソルを点滅させたまま固まる時間。
膨大な資料を前に、途方に暮れる時間。
それらをClaudeと共有できるようになったことで、私は以前よりも「心に余裕を持って」仕事に向き合えるようになりました。その結果、クリエイティブな意思決定に脳のリソースを割けるようになったのです。
明日の自分のために、相棒を見つけよう

2026年の今、生成AIは「使うか使わないか」の議論を終え、「誰を相棒にするか」のフェーズに入っています。
もしあなたが、
「AIを使ってみたけど、日本語が不自然でしっくりこない」
「資料を読む時間がなくて、インプットが追いつかない」
そう感じているなら、ぜひ一度、先ほどのプロンプトを使ってClaudeに話しかけてみてください。無料版からでも構いません。
まるで隣の席に優秀な同僚が座ったような、あの「頼もしさ」を体感してほしいのです。
忙殺される毎日から、一歩抜け出すために。明日からではなく今を、もう少しだけ「クリエイティブ」で「人間らしい」ものにするために。Claudeという選択肢は、きっとあなたの背中をスマートに押してくれるはずです。
さて、私もそろそろPCを閉じて、今日は早めに帰ろうと思います。みなさんも、良い夜を。