【無料・有料】文章校正ツールおすすめ6選の機能比較!AIでのカスタマイズ校閲時代がやってきた

【無料・有料】文章校正ツールおすすめ6選の機能比較!AIでのカスタマイズ校閲時代がやってきた

Hiroyoshi Saito

Hiroyoshi Saito

「冷たい印象になるから」と、若い人はメッセージのやりとりで句読点をつけたがらない。そんな話を聞いて「俺、もしかして冷たい人間と思われているかも?」とショックを受けました…。

どうも✋おじさん構文マイスターことエディター✍のヒロです(^_^)💦💦🍺

10年以上の紙媒体編集者歴を経てWeb編集者に転身した自分ですが、いまだに戸惑うことがあります。それは、Web編集ならではのスピード感です。

PCを見て考え事をしている男性

なかでもスピード不足を自覚しているのが、原稿の校正校閲業務。紙媒体編集者の宿命ともいえるのですが、「ミスは絶対に許されない」の気迫で校正校閲に臨むため、どうしても時間がかかります。「ミスっても気づいたら後で直せばよくね?」なWebのチャラいノリに賛同できないわけですね。(句読点の抜け漏れもやっぱり許せません!)

「Webのスピード感で校正したい」「でも紙媒体クオリティは死守したい」、この狭間で葛藤し、毎晩のハイボールは濃くなる一方。そんな不健康生活を正すべく、業務効率を爆アゲしてくれる校正校閲ツールを比較検討してみました!

無料で使える文章校正ツール3選の機能比較

校正校閲ツールとは、表記ゆれや誤字脱字、ら抜き言葉など文字列のミスを抽出し、読みやすい文章に整えてくれるツールです。機能の充実度やチェック項目のボリューム感によって、大きく無料ツールと有料ツールに分類できます。

まずは「これで無料はすごいでしょ」と実感できた、おすすめの無料文章校正ツールから紹介していきます。

Enno PRUV Shodo
タイプ オンラインWebブラウザ型 オンラインWebブラウザ型 オンラインWebブラウザ型
システム要件 Windows、Mac Windows、Mac Windows10、Mac
主な機能 ●誤字脱字・タイポ・変換ミスのチェック
●その他、日本語のあからさまなミスを指摘
●指摘の理由表示
など
●誤字脱字・タイポのチェック
●慣用表現のチェック
●呼応表現のチェック
●重複表現チェック
●二重敬語チェック
●ユーザー辞書機能
など
●誤字脱字・タイポのチェック
●同音異義語や変換ミスの修正
●表記ゆれ自動チェック
●敬語、二重敬語チェック
●GmailやSNSとの連携
など
こんな人におすすめ ●校正ツールを初めて利用する編集者・ライター
●ビジネス文書を校正したい広報・営業担当者
●マニュアル文書の体裁を整えたい総務担当者
●校正ツールを初めて利用する編集者・ライター
●統一表記ルールを順守したい編集者・ライター
●日付や住所、社名などのリストを作る営業アシスタント
●変換ミスを見落としがちな編集者・ライター
●SNSでの情報発信に取り組む広報担当者
●Gmailでクライアントとやりとりする営業担当者

「簡単」「手軽」「素早く」のニーズにシンプルに応える「Enno」

校正ツールEnnoの画面
・画像引用元:日本語文章のタイポ・変換ミス・誤字・脱字・エラーをチェック・校正 | enno.jp

校正ツールを初めて使う人に、まず試してもらいたいのが「Enno」です。その理由は、とにかく簡単・手軽に使えること。Webページにアクセスし、チェックしたい文章をテキストボックスにペーストするだけで校正完了。ユーザー登録も不要です。

チェック元の文章と、誤りを指摘された箇所がハイライトされた構成結果が横並びで表示される、シンプルかつ見やすい仕様もポイント。修正作業にもすぐに取りかかれます。

また、ハイライト個所にカーソルを載せると「なぜ指摘されたのか」の理由も表示されるため、修正すべきか否かの判断も簡単に行えます。指摘に納得がいけば、文章制作に関する知見も深まり、同じミスを繰り返す頻度も低減されるでしょう。

ico原稿をチェックする前に、まずはEnnoを回してみる。そんな使い方で重宝します。あからさまな日本語ミスの指摘があるだけでも、校正業務の負荷はかなり軽減されますね。
開発・提供 ハングリィ・ライク・カネゴンさん
タイプ オンラインWebブラウザ型
システム要件 Windows、Mac
主な機能 ●誤字脱字・タイポ・変換ミスのチェック
●その他、日本語のあからさまなミスを指摘
●指摘の理由表示 など
特徴 ●ユーザー登録不要で簡単に使える
●誤字脱字や文字化けなど、あからさまなミスをハイライト
●間違いとは言い切れず議論の余地を残すものはエラー判定されない
●エラー判定された理由も表示され、文章制作に関する知見が深まる
こんな人におすすめ ●校正ツールを初めて利用する編集者・ライター
●ビジネス文書を校正したい広報担当者や営業担当者
●マニュアル文書の体裁を整えたい総務担当者

公式サイト

校正ルールを登録しカスタマイズできる「PRUV」

校正ツールPRUVのトップ画面
・画像引用元:オンライン文章校正支援サービスPRUV(プルーフ)

「PRUV」もユーザー登録不要で利用できる無料校正ツールです。誤字脱字や、ら抜き言葉、二重敬語チェックなど基本的な校正機能が備わっているほか、「昭和54年(1978年)」→「昭和54年(1979年)」といった西暦・和暦の誤りや、「神奈川県町田市」など都道府県と市区町村の関係の誤りなどにも対応します。

さらに特筆すべきポイントに、校正ルールを登録しカスタマイズできる「ユーザー辞書」機能を無料で使えることがあります。これは「Personal」エディションとしてのユーザー登録が求められますが、使用料金は無料。チェック可能文字数も300文字から20,000文字まで大幅にアップします。

ツールの使い方を説明するマニュアルの内容も充実しているため、校正ツールを初めて使う人も安心です。

ico辞書機能を使えるほかチェック文字数も増えるため、ユーザー登録をおすすめします。自分は、個別記事内はもちろん、メディア全体で表記が整ってないと気持ち悪くなる病気なので、ルール登録は助かります。
開発・提供 PRUV
タイプ オンラインWebブラウザ型
システム要件 Windows、Mac
主な機能 ●誤字脱字・タイポのチェック
●慣用表現のチェック
●呼応表現のチェック
●重複表現チェック
●二重敬語チェック
●ユーザー辞書機能 など
特徴 ●ユーザー登録不要で簡単に使える
●西暦・和暦の誤りや、都道府県と市区町村の関係の誤り、紛らわしい社名チェックなどにも対応
●ユーザー登録すれば「ユーザー辞書」機能を無料で使える
●充実した内容の操作マニュアルが整備されている
こんな人におすすめ ●校正ツールを初めて利用する編集者・ライター
●統一表記ルールがあるメディアの運用に携わる編集者・ライター
●日付や住所、社名などをまとめたリストを作っている営業アシスタント

公式サイト

GmailやSNSとも連携できるAI校正ツール「Shodo」

校正ツールShodoのトップ画面
・画像引用元:Shodo(ショドー):自分の日本語を、信じない。AI校正・誤字脱字チェック、相互レビュークラウド

「もう目を皿にして誤字脱字や二重敬語をチェックする時代は終わり」。そんなスタンディングオベーションで迎えたいキャッチフレーズが具現化された、無料で使えるAI校正ツールが「Shodo」です。

表記ゆれや誤字脱字チェック、二重敬語の間違いの指摘など校正に不可欠な機能が網羅されているのはもちろんのこと、「ピアノを引く」→「ピアノを弾く」といった変換ミスの修正にも対応。文脈を把握する自然言語処理が反映された、AIツールならではの精度が見て取れます。

ChromeやEdgeの拡張機能として利用できる、使い勝手の良さも魅力。立ち上げはAlt+Shift+Sのショートカット一発で完了です。TwitterやFacebookなどSNSや、Gmailとの連携にも対応するため、SNS投稿やメール文書の校正にも活用できます。

icoGmailとの連携は本当に便利です。クライアントに送るメールチェックに割かれる時間が減るのはもちろん、精神的なストレスが大幅に緩和されますね。
開発・提供 株式会社ゼンプロダクツ
タイプ オンラインWebブラウザ型
システム要件 Windows10(最新版)、Mac(最新版)
主な機能 ●誤字脱字・タイポのチェック
●同音異義語や変換ミスの修正
●表記ゆれ自動チェック
●敬語、二重敬語チェック
●GmalやSNSとの連携 など
特徴 ●自然言語処理が反映されたAI校正機能
●ChromeやEdgeの拡張機能として利用できる
●便利なショートカットキー
●TwitterやFacebookなどSNS、Gmailとの連携にも対応
こんな人におすすめ ●変換ミスを見落としがちな編集者・ライター
●SNSでの情報発信に取り組む広報担当者
●Gmailを介してクライアントとやりとりする営業担当者

公式サイト

高機能な有料文章校正ツール3選の機能比較

続いて、さらにハイレベルな機能性が追求されたアプリケーションや文章作成ソフトを含む、おすすめの有料文章校正ツールを紹介します。

Just Right!7 Pro Microsoft Word AI editor
価格(税込) ●ダウンロード通常版51,700円(買い切り)
●ライセンス版オープン価格
●12,984円(Microsoft 365 年額サブスクリプション)
●17,904円(買い切り)
●ライトプラン3,000円(月額)※無料期間2週間
●ベーシックプラン150,000 円 (月額)※初期費用 50,000円
タイプ アプリインストール型 クラウド型/アプリインストール型 API連携/オンラインWebブラウザ型
システム要件 Windows11、Windows10 Windows、Mac Windows10、Mac、Linux
主な機能 ●誤字脱字・タイポのチェック
●慣用表現のチェック
●重複表現チェック
●表現洗練チェック
●ユーザー辞書機能
●Officeアプリ等との連携
など
●文章スタイルの選択
●助詞の連続チェック
●二重否定チェック
●表記ゆれチェック
●同音異義語チェック
●音声読み上げ機能
など
●表記揺れチェック
●誤字脱字チェック
●助詞・接続詞の重複チェック
●住所チェック
●オリジナルルール設定
●ファイルアップロード
●画像チェック
●曖昧検出機能
など
こんな人におすすめ ●校正校閲業務の大幅な時短とクオリティ向上を図る編集者・ライター
●ビジネス文書を校正したい広報・営業担当者
●資料制作をする機会の多いマネージャー
●日常的にWordを利用するすべてのビジネスパーソン
●メディアに応じて文体を使い分けたい編集者・ライター
●一貫した表記ルールを有するメディア運用担当者
●既存システムと校正ツールを連携させたい企業
●数字を取り扱う文書をチェックする、製薬や金融業界の担当者
●校正校閲業務の大幅な時短とクオリティ向上を図るビジネスパーソン

高度な日本語処理技術で爆速校正「Just Right!7 Pro」

校正ツールJust Right!7 Proのトップ画面
・画像引用元:Just Right! Pro | Just Right!7 Pro – 文章校正支援ツール | 商品・サービス | ジャストシステム

日本語入力システム「ATOK」シリーズや日本語ワープロソフト「一太郎」シリーズでも知られる、株式会社ジャストシステムが展開する高機能文章校正支援ツールです。

高度な日本語処理技術が反映された校正機能はまさに爆速。A4レポート100枚にのぼるボリュームの校正も、わずか10秒ほどで完了します。誤字脱字や表記ゆれチェックはもちろん、慣用表現や2重敬語チェック、西暦・和暦チェック、カスタマイズ辞書機能など、紹介してきた無料ツールが有する機能も網羅しています。

また、約70年ぶりに改定された公用文の新ルールにも対応し、ビジネスシーンに求められる正確な文書作成ニーズも満たします。WordやExcel、PowerPointなどへのアドインも可能で、校正校閲業務の効率化をフルスペックで支援してくれます。

icoひと言でいうなら、クオリティの安定感が抜群。「ATOK」や「一太郎」などで培われた日本語処理技術のチェック精度は、プロユースのクオリティを間違いなく満たします。Officeアプリとの連携も便利ですね。
開発・提供 株式会社ジャストシステム
価格 ダウンロード版51,700円(買い切り)/ライセンス版オープン価格
タイプ アプリインストール型
システム要件 Windows11、Windows10
主な機能 ●誤字脱字・タイポのチェック
●慣用表現のチェック
●重複表現チェック
●表現洗練チェック
●ユーザー辞書機能
●Officeアプリ等との連携 など
特徴 ●校正校閲に求められるあらゆるチェック項目を網羅
●A4レポート100枚の原稿をわずか10秒ほどで完了できるスピード校正
●公用文の新ルールに対応し、時代に応じたビジネス文書制作を支援
●WordやExcel、PowerPointなどとの連携機能
こんな人におすすめ ●校正校閲業務の大幅な時短とクオリティ向上を図る編集者・ライター
●ビジネス文書を校正したい広報担当者や営業担当者
●Officeアプリを活用して資料制作をする機会の多いマネジメントレイヤー

公式サイト

「使わないと損」な校正校閲機能を搭載「Microsoft Word」

校正ツールMicrosoft Wordのトップ画面
・画像引用元:文書作成ソフトウェア – Word 無料 | Microsoft Word

多くの人が日常的に活用しているWordですが、付帯する校正校閲機能を使いこなしている人はそれほど多くありません。しかし使い方は簡単で、上部リボンの「校閲」タブから「スペルチェックと文章校正」をクリックするだけで、スピーディーに校閲ができます。

さらに、このスペルチェック機能は校正レベルの調整も可能。オプションの「文章校正」メニューから、「通常の文」「公用文」「くだけた文」と文体のスタイルを選択できるほか、表記ゆれやあいまい表現、二重否定など個別のチェック項目の適用可否も任意に設定できます。

また、「校閲」タブから利用できる、音声読み上げ機能も便利です。音声情報を用いたチェックによって、目視では見落としてしまっていた誤りに気付けるケースは少なくありません。

icoWordの校閲機能はこれまでも使っていましたが、チェック項目まで調整できるとは知りませんでした。イルカ(「お前を消す方法」でおなじみのアレ)を知る世代として隔世の感を禁じ得ません。
開発・提供 Microsoft Corporation
価格 12,984円(Microsoft 365年額サブスクリプション)/17,904円(買い切り)
タイプ クラウド型/アプリインストール型
システム要件 Windows、Mac
主な機能 ●文章スタイルの選択
●助詞の連続チェック
●二重否定チェック
●表記ゆれチェック
●同音異義語チェック
●音声読み上げ機能 など
特徴 ●日常的に活用しているWordに付帯されている
●「通常の文」「公用文」「くだけた文」など、文体を目的やメディアに応じて選択できる
●個別のチェック項目の適用可否を任意に設定できる
●目視と音声でのダブルチェックが可能
こんな人におすすめ ●日常的にWordを利用するすべてのビジネスパーソン
●メディアに応じて文体を使い分けたい編集者・ライター

公式サイト

多様な項目チェックと一貫した校正を高性能AIが自動化「AI editor」

文章校正ツールAi editorのトップ画面
・画像引用元:AI editor – AIによる校正・校閲の自動化

校正ツールの運用においてもっとも重要ともいえるポイントは、「校正業務における属人性の排除」です。担当者によってチェックポイントやルールが異なっていては、一貫した校正はなされません。いくらチェック機能を豊富に備えていても、宝の持ち腐れになってしまいます。

「AI editor」は、オリジナルルールの設定と、統一ルールでの校正校閲を実現する、運用面に優れたAI校正ツールです。単語ルールや統一表記の設定、複数ルールのグループ化など、担当者レベルでのバラつきをシャットアウトする仕様が整っています。

校正校閲に求められる多様なチェック項目を網羅する高い機能性に加え、AIを活用した曖昧検出機能や画像チェック機能も実装。Webブラウザでの利用やOfficeアプリとの連携、さらにAPIとの連携も可能と、あらゆる入稿システムに接続できる点も、運用面の強力なアドバンテージになります。

ico情報誌の校正業務を通じて「メディア全体で表記が整わないと気持ち悪くなる病気」に疾患した自分としては、統一ルールの策定と順守は重要。1万文字を3秒でチェックするスピード感も魅力です!
開発・提供 株式会社ミラセンシズ
価格 ライトプラン3,000円(月額)※無料期間2週間/ベーシックプラン150,000 円 (月額)※初期費用 50,000円
タイプ API連携/オンラインWebブラウザ型
システム要件 Windows、Mac、Linux
主な機能 ●表記揺れチェック
●誤字脱字チェック
●助詞・接続詞の重複チェック
●住所チェック
●オリジナルルール設定
●ファイルアップロード
●画像チェック
●曖昧検出機能 など
特徴 ●校正校閲に求められるあらゆるチェック項目を網羅
●1万文字を3秒でチェックするスピード校正
●オリジナルの統一ルールを設定し校正業務の属人化を排除
●画像チェックなどAIならではの検出機能を実装
●WordやExcel、PowerPointなどとの連携機能のほか、APIとの連携も可能
こんな人におすすめ ●一貫した表記ルール、レギュレーションを有するメディアの運用担当者
●すでに使用しているシステムと校正ツールを連携させたい企業
●ミスの許されない数字を取り扱う文書をチェックする、製薬や金融業界の担当者
●校正校閲業務の大幅な時短とクオリティ向上を図るすべてのビジネスパーソン

公式サイト

AI editorをガチで使ってみた

PCを操作するLIG社員のヒロ

校正校閲作業が簡略化できてなおかつ正確となれば、僕の業務もスピードアップが見込めます。

とはいえ、そもそも文章って書き手によって千差万別で、同じことを伝えるにしても何通りもの言葉が使われ、文体だってさまざま。揺るぎないひとつの正解があるわけではありません。

というわけで、高機能な文章校正ツールの中でも頭ひとつ抜けているAI editorを試してみることにしました。

雑誌、広告、そしてWeb媒体と、書き物ひとすじでやってきたこの僕を、AI editorは納得させられるかな……!?

さてお立ち会い! ここに、架空の会社「hiRo」の新商品を伝えるリリース文を用意しました。ミスが多く含まれていて、このまま公開したら各方面からクレームが発生するのは必至です。この原稿に、AI editorはどんな反応を示すでしょうか。

▼リリース文章▼
株式会社hiR0(東京都台東区)は、牡蠣ドリンク「パーシモンジュース」を夏期限定で発売します。牡蠣は強い抗酸化作用を持つことから、紫外線による肌ダメージの修復に不可欠です。本来の旬は秋ですが、日焼け対策にご活用いただけるよう、一足早く下記シーズンにご提供いたします。

誤字脱字を検出して、英数字の半角・全角を見分ける


▲文字数は133、修正候補は11カ所。該当箇所がマーキングされるためすぐに判別が可能

誤字脱字や欧文のスペルミスに加え、誤字脱字“かもしれない”語句も一斉検出してくれます。

また、書き手によってごちゃまぜになりがちな英数字の半角・全角表記も、一気にチェック可能。フォントによっては見落としてしまう部分なのでありがたい。

さらに、4桁数字のカンマある・なし、外来語由来のカナ表記も、見逃すことなくチェックしてくれます。

icoまあ、このあたりはできて当然でしょ。(でも、思ったより修正候補が多く出てきたぞ)

特殊な表記や誤変換の起きやすい語句を見逃さない


▲単語リストにカテゴリ「名称」を作成し、変わった表記の社名や商品名を登録

社名の「hiRo」みたいに大文字と小文字の入り混じった欧文表記は、迷わず単語リストに登録。こうすることで余すことなくチェックしてくれます! もちろん商品名も単語リストへの登録がマスト。とくに、同音異義語を含む場合は誤変換が命取りに……!

icoいわゆる辞書登録的な機能ね。人物名や商品名のミスは取り返しがつかないから、さっさと登録しておくに限るよね。

助詞や接続詞、文末表現の重複を華麗に指摘


▲助詞「に」の重複を指摘してくれた!

表記の揺らぎはもちろんのこと、文章のリズムを壊す連続した助詞や接続詞、文末表現をズバリと指摘。同様に、読点を多用した場合も修正を示唆してくれます。それぞれ、重複・多用の回数に制限をつけられるのも高ポイント。

icoしつこいくらいに繰り返される助詞は文章全体をアホっぽく見せるし、読点が多すぎるとたちまちおじさん構文になっちゃうから、けっこうあがりたい機能かも。

ベーシックな機能は網羅しているということがわかったところで、お次は応用編に行ってみたいと思います。

多彩なカスタマイズ機能が炎上を未然に防ぐ

▼リリース文章▼
株式会社hiR0(東京都台東区)は、牡蠣ドリンク「パーシモンジュース」を夏期限定で発売します。牡蠣は強い抗酸化作用を持つことから、紫外線による肌ダメージの修復に不可欠です。本来の旬は秋ですが、日焼け対策にご活用いただけるよう、一足早く下記シーズンにご提供いたします。

実は、上記の架空リリースには法的にグレーな表現が含まれています。「牡蠣(※正:柿)は強い抗酸化作用を持つことから、紫外線による肌ダメージの修復に不可欠です」のあたりですね。薬機法に触れる部分として問題視されかねないにも拘らず、「不可欠」と記述した強い言い切り文言です。


▲「ルール作成」にて、文章に「不可欠」が含まれた場合、指摘を行うよう登録

そこで、「不可欠」という語句を文中に含む場合、アラートを表示できるよう、「ルール作成」を行ってみます。

その後、改めて校正にかけてみたところ、「不可欠」という文言に対して「薬機法に抵触する恐れのある表現です」と忠告メッセージが表示されました。あとは、効能効果を謳う表現にならないよう修正すればいいだけ。

この「ルール作成」はかなり賢く、特定の語句に対して、必ず組み合わせる/組み合わせ不可な語句を登録することもできます。その場合、特定の語句より前か後ろか、何単語以内か、といった細かな設定も可能です。

この機能を利用すると、

・「絶対」より後ろ(あるいは前)の5単語以内に、「キレイ」を使ったらNG
・「経験」より後ろの3単語以内に「年」が含まれていないとNG

なんて使い方もできます。業界内では常識でも、外部に振ると抜け落ちてしまうような“基本のき”も、この機能で補えるというわけです。

icoここまでできんの!? これなら、法規に触れる表現や差別を助長する表現も回避できちゃうじゃん。うまいことルール作りしていけば、予期せぬ炎上を防げるかも。

正誤表で手に負えない語句はあいまい単語登録で一網打尽


▲間違いが無限にありそうな「hiRo」のほか、「柿」と「ドリンク」を分けて検知した場合、誤表記を検出できなくなりそうな「柿ドリンク」もあいまい単語登録してみた

特殊な表記が含まれる固有名詞は、正解を「単語リスト」や「正誤表」に登録するだけでは不十分。誤りのパターンが無数にあると、予測できないミスへの指摘漏れが発生することも……。

そこで活用したいのが「あいまい単語登録(β版)」。ここに正確な語句を登録しておけば、それに似た語句、つまり誤表記を含む文字列が検出されます。


▲タイプミスの多い「o(アルファベットのオー)」と「0(半角数字のゼロ)」もこの通り

欧文表記で大文字・小文字が混在する、漢字・かな・カナが混在するような語句は、誤りのバリエーションも膨大です。すべての誤表記を正誤表に登録できない場合でも、「あいまい単語登録」なら想定外のミスを拾うことができます。

ico上記のリリース文では、独特な表記の社名「hiRo」が使われています。小文字の「o」と半角数字の「0」を取り違えるというミスをこっそり仕込んでおいたけど、あいまい検索が見事に指摘! β版とのことで、今後さらに精度アップが期待できそう。

フィードバック機能でAIの機械学習を育成


▲「誤字脱字」として「牡蠣」が挙がったので、正しい「柿」に修正・置換を行う


▲「下記」ではなく、正しくは「夏季」。指摘漏れを報告

文章を「校閲>エディター」で校正校閲にかけると、AI editorは修正候補をズラリと表示し、検出語句に対するフィードバッグを求めてきます。これに応じることでAIの機械学習はみるみる精度を上げ、AI editorは正確に正誤の判断を行うようになっていきます。

また、修正候補に挙げられなかった語句も、「指摘漏れを報告」することで次回からの校正校閲結果に反映されます。

ico最初はやけに修正候補が多いなと思ったけど、使っていくうちに修正候補も絞り込まれて、正確になっていくわけですね。使えば使うほど快適になる上、精度も上がるって、すごくね?

AI editorの開発者に聞いてみた

この校正校閲ツール、「単一の記事だけでなく、媒体全体の表記が整っていないと無理」な病気の僕にとって、最適解なのでは……? 俄然興味が沸いた僕は、AI editorを提供する「株式会社ミラセンシズ」の代表取締役社長、石川信行さんを直撃してみることに。

ico 株式会社ミラセンシズ代表取締役社長 石川信行さん

神戸大学農学部を卒業後、株式会社リクルートに入社。分社後、機械学習などを用いた画像・テキスト解析のR&Dを通じ、AI・機械学習ソリューションの施策導入を牽引。株式会社セブン&アイ・ホールディングスのシニアオフィサーと兼任しながら、設立した株式会社ミラセンシズにて文章校正校閲ソリューションを提供する。

役員全員がエンジニア出身だから、新機能の実装スピードが速い

ヒロ:ミラセンシズさんて、役員の皆さんがもれなくエンジニア出身だとか。“技術者集団”と呼ばれていますね。

石川:前職から機械学習やAIの分野の開発に携わっていました。最先端の高度な技術を追求するというより、そういった技術を消費者レイヤーまで落とし込むことに重きを置いています。「エンジニアの技術、わかります」ということでなく、機能を集約させられるのが我々の強みです。

ヒロ:「こういう機能が欲しい!」なんてふわっとした要望にも、すぐ応えてもらえそうなイメージです。

石川:ああ、それはもう。役員がクライアントさんの元まで出向くことも多いので、要望があれば技術的に可能かすぐに判断できますし、実際に要望から実装に至った機能もたくさんありますよ。例えば、「過検出」の指摘は、お客さまからの意見を取り入れた機能です。

テキストだけでなく画像データの間違いも見抜く

ヒロ:AI editorのメニューに、「画像データ登録」の表示を見つけたんですが……まさか、テキストだけでなく、画像もチェックできるんですか?

石川:はい。あらかじめ画像を登録しておけば、ゆがみ、色の違い、角度、部分欠けを検出できます。おもにロゴやキャラクターといった図版のチェックにお使いいただいている機能です。

意外かもしれませんが、ロゴやキャラが改変されるケースってよくあるんですよね。カタログを作る企業様から聞いたお話なんですが、外注のライターさんが特に報告もなく、ロゴの色を変えていたことがあったそうです。

ヒロ:こっわ!!! それでいくと「ちょっとだけ縦横比変えちゃお」なんてのもありそうですよね。大胆な改変なら人間でも気付けるけど、数%の誤差なら見抜くのは困難だよなあ。それを画像チェック機能で防げるというわけですね?

石川:AI editorでは、ディープラーニングを使って画素レベルでチェックを行っているんです。登録した画像に対して、「完全一致」もしくは「似ているけれどちょっと違う」を検出して、画像の間違いを防ぎます。

ヒロ:まさにAIの得意分野じゃないですか! 不測の自体を防いでくれるなんて、ありがてえ~!

「集合知」と「人の手」がAI editorを育てていく

ヒロ:フィードバックを重ねると、AIが賢くなっていくとのこと。宝の持ち腐れにならないためにも、使いこなすコツを知りたいです!

石川:機械学習って、「集合知」なんですよね。データが増えれば増えるほど精度が上がっていくんです。占有プランを使うユーザー、つまりひとつの会社内でデータを蓄積するにつれ、機械は正しい文章、誤りのある文章を覚え、正確な校正校閲へと繋げていきます。

コツとしては、“正誤ペア”のデータを学習させてあげること、でしょうか。正確で完璧な文章と、正解まであとちょっと、という間違った文章も読み込ませ、正誤の判断をさせることで、AI editorはますます育っていきます。

ヒロ:この育成って部分がブッ刺さるんだよな……。だんだんかわいく思えてきたぜ……。

考えうる限りのセキュリティ対策を備える

ヒロ:AI editorはWebブラウザ型ですよね。触ってみるとかなり手軽なので、ついセキュリティが心配になってしまうんですが……。

石川:クラウドでWebサイトを運営する上で基本的なセキュリティの機能はすべて備わっています。

まず、ISMS認証は取得済みです。物理的には、ファイヤーウォール、WAF、IP制限、ウイルスチェックはもちろんのこと、オプションでデータの暗号化にも対応します。

大手のクライアントさんのセキュリティチェックシートに上がっている項目は、ほとんどパスしている、といったらわかりやすいでしょうか。

ヒロ:もはや、AI editorのセキュリティが不安なら、Webサイトを運営しない方がいいレベル! むしろ心配してスミマセン!! 色々とありがとうございました!

石川:こちらこそ、ありがとうございました。

AI技術とのハイブリッドは期待以上だった!

笑顔でこちらを見ているLIG社員のヒロ

校正校閲ツールなんて人間には勝てないだろ? なんて舐めていた僕が浅はかでした。いやもうこれ、機械に頼った方が速いし正確だよ!

人間の場合、文章の上手い人が書いたテキストは「ミスなんてないだろう」ってチェックも甘くなったりするし、統一表記の共有はとてつもなく面倒だし、毎回同じミスを繰り返すライターさんにイラついたりしちゃうし。

超人的に仕事のできる校閲さんだって、疲れていたらミスもするだろうし、そもそもその人が抜けちゃったら万事休す!

みんなの叡智を集約し、先入観なく校正校閲してくれるAI editorの方が、絶対的にいいわ。これまで文字校正に費やしていた体力と気力は、原稿作成に注ぎたいと思います。

笑顔でこちらを見ているLIG社員のヒロ

ところでみなさん、気付いてます? 実はここまでの原稿にも、いくつか不備があるんですよね。

▼表記揺れ▼
表記揺れの校閲結果

▼表記揺れ▼

▼誤字▼

▼表記揺れ▼

▼誤字▼

AI editor、すごいわ……!

正確なドキュメントを制作するならAI editor

株式会社ミラセンシズが提供するAI editorは、出版・広告・印刷業はもちろんのこと、カタログやWebサイト、自社SNSなどで文書を取り扱う企業において、校正校閲の時間短縮を約束。AIがユーザーごとの独自ルールや特殊な語句を学習し、あらゆる文章のミスを未然に防ぎます。

エンジニア出身の役員がユーザーの要望を直接聞き取ることも多く、新たな機能の開発・実装までのスピードが速いことも魅力のひとつ。

文字のミスによるストレスとトラブルを解消したい方、まずは下記より資料請求を!!

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専門学校卒業後、フリーライターとして活動。その後、広告制作会社に就職し、十数年に渡り紙媒体の編集者として従事。2021年にLIGへ転職。WEB媒体の編集者として、オウンドメディア支援を担当。2022年より、LIGブログのPR記事制作ディレクターに。

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