LIG広島のWebディレクター、たまさんです。
みなさん「優しさ」とはなんだろうと考えることがよくありますよね? 昔どこかで「〇〇って何? って考える。でもそれを考えようとすることがもう。〇〇かもしれない」と聞きました。
なので、みなさん多分「優しい」んだと思います。
さて、今回は広島で一番優しいWeb制作会社を目指している私たちが、プロジェクト進行において心掛けているポイントを紹介したいと思います。
目次
優しいプロジェクト進行のポイント
優しいプロジェクトのポイントは
- 「わからない」から発生する不安をなるべく解消すること
- プロジェクト遂行において言わなきゃいけないこと、決めなきゃいけないことを、お互い言いやすくすること
だと思います。
「わからない」から発生する不安を解消する
制作会社側から見てプロジェクトが順調に進んでいても、お客さんの「わからない」が原因で不信感がうまれたり、クレームにつながる場合があります。
プロジェクト進行に限らず、日常でも「無知」が嫌悪や不安などのネガティブな感情に繋がりやすいと思います。
言わなきゃいけないこと、決めなきゃいけないことを、お互い言いやすくする
主に制作会社側がクライアント側に言いにくいこと、「納期の遅延」「追加の費用相談」などを言わずに放置してトラブルにつながることが多いと思います。
お客様側も、担当者さんが制作会社側に遠慮してしまうと、プロジェクトの後半で大きな変更の要求があって、納期が間に合わないなどのトラブルになります。
お客様と制作会社の間だけでなく、制作会社の社内でも問題が起こりそうなときにアラートを出しにくい環境だと、トラブルにつながることもあります。
優しいプロジェクト進行のために行っていること
ここからは、私が広島で1番優しいWeb制作会社としてプロジェクト進行を行ううえで、行っていることをご紹介したいと思います。
キックオフで自己紹介
プロジェクトのキックオフで、お客様側、制作会社側の全員が揃った時点で、お互いの自己紹介をしています。
Webサイト制作は4ヶ月〜半年、1年ほどかかるプロジェクトも珍しくありません。その過程で少しづついろんな局面を乗り越えながらお互いを理解していきますが、プロジェクト冒頭でその理解を促進する狙いがあります。
- 自己紹介の内容
-
- 名前(LIGの場合はあだなも)
- 出身地と住んでいたところ、今住んでいるところ
- 簡単な仕事の経歴
- お客様に合わせた実績の紹介
- 仕事のスタンスや心がけていること
- 本プロジェクトでの役割
- 趣味
特に意識しているポイントは「お客様に合わせた実績の紹介」です。
プロジェクト進行中に、お客様と我々で判断に迷う場面がたくさんあります。そこで判断材料として強いのが、実際に経験した実例です。
実例も具体性がないとだれかの受け売りのように聞こえて説得力に欠けるかもしれません。実際の実績をもとにした実例であれば、説得力もありお客様も安心して判断材料として判断を下せる可能性が高まります。
優しさを発揮するには、お互いを理解するところからはじまります。
お客様のタスクを期限付きできちんとお伝えする
Webサイト制作を行ううえで、お客様にやってもらうことは、大抵のお客様が思っている以上にたくさんあります。
敏感で優しいディレクターやPMなら、そのお客様の予想外を感じ取り、お客様の負担を極力少なくする配慮をしてしまいがちだと思います。しかし、お客様が望んでいるプロジェクトの目的達成のため、本当の優しさを発揮してやるべきことをきちんと伝えるべきです。
- お客様が大変だと思ったり、難しいと感じるだろうなと思う代表的なタスク
-
- 制作会社側に事業内容を説明する
- 事業における課題と課題の解決策を考える
- 要件の了承
- デザインの了承
- お客様側のブラウザチェックとシステムチェック
- リリースはそこまで簡単でないということを理解する
最後に少し制作会社側の気持ちが入ってしまいました(苦笑)。
事業説明をしっかりしないプロジェクトは意外と多いと思うのですが、お客様の事業への理解は、制作会社側の全メンバーにとって大事なことです。そのうえでお客様課題を理解し、Webサイトを利用して事業におけるどの課題をどう解決するかの仮説を立てることが、プロジェクトの成功において最重要です。
ここで一つ注意したいのが、制作会社側が話を聞いて「わからない……けど、わからないと言ってしまうと、こいつ大丈夫か? と思われそう」と、わからないことをわからないままにしてしまうことです。
課題解決のための仮説を立てるときに弊害が出てしまうので、わからないことは理解できるまできっちり聞くことを心がけましょう。初めは「この人大丈夫かな?」と思われても、10回以上聞いていると「この人、我々の事業の深淵を知ろうとしている」と思ってもらえると思います。
また、「デザインの了承」もお客様側が苦労するところではないでしょうか。
ポイントは「仮説として立てた課題解決に、そのフィードバックは繋がっているか?」を意識することです。
ここで制作会社側で気をつけたいのは、お客様のフィードバックを見極めることです。お客様のフィードバックがお客様の「今までの事業のご経験」からくるものなのか、その人の趣向のものなのかを注意深く確認することにしています。「今までの事業のご経験」からくるものなら、デザイナーさんと一緒に検討します。
お客様にとって大変な作業であっても、課題の解決やプロジェクトの遂行に必要なことであれば遠慮なくお願いする。それが本当の優しさじゃないでしょうか。
お客さんの商品やサービスを体験する
なんだかお客さんに媚びているみたいで大っぴらにやりずらいのですが、真に優しい制作会社になるにはやるべきだと思います。
- 体験するときのコツ
-
- できるならプロジェクトメンバーと一緒に行く
- 持っている人や経験したことある人の話を聞いてから、購入したり体験したりする
- 公式サイトなどで情報収集してから体験する(購入する)
- 商品の場合はネットではなく、なるべく実店舗で購入する
商品やサービスの体験談は、Web制作のプロジェクト進行に役に立ちます。
商品やサービスには、その企業のエッセンスが含まれています。そこが企業の理念やビジョンと結びついていて、ブランディングにおいて現状人々から受けてる印象と会社の理想像とのギャップを埋める作業に役に立つからです。
ごめんなさいをきちんと言い、お客さんも言いやすい雰囲気を作る
プロジェクトの進行は、予定通りに進行しないことも多く、調整をたくさんします。一番重要なのが、予定通り進行しない事柄の早期発見です。
ただ、わかってはいても「遅れています」「忘れてました」など怒られそうで言いにくいので、ふわっと放置してしまうこともあるかもしれません。気づかないうちにどんどん自体は悪化していき、納期前に無理をしなきゃいけなくなったり、最悪納期に間に合わない……なんてことも起こってしまいます。
そこで心掛けているのが以下の3つです。
- プロジェクトの序盤で予定から遅れた場合すぐに報告して謝罪する
- 報告して謝罪したときに、セットでどこで挽回するかを伝える
- 上記2点をお客さんにもお願いする
プロジェクトの序盤であれば、挽回する機会もたくさんあるので謝りやすいです。そこでポイントとなるのが、お客さんもタスクの期限に遅れたら、報告してもらい挽回案を出してもらうことです。
スケジュールの遅延は一つひとつなら調整可能ですし、挽回できます。ただ、遅延を放置していて後でとりかえしのつかない局面になってしまうと、大きな部分を妥協したり制作のクオリティを下げざるを得なくなります。
それを避けるために、スケジュールの遅延や問題など、言いにくい部分を言い合い、早期発見ができる状態することが、本当の優しさではないでしょうか。
週2回という短時間かつ高頻度で行う定例会
テクニック的なお話しになってしまうのですが、LIGの優しいアカウントプランナー、ノブさんが提唱した「週1回1時間の定例会を週2回30分づつの定例会に変更する」ことを実践しています。
これにより、確実にプロジェクト進行が早くなり、お客さんも進行具合が高頻度でわかるようになり、不安にさせてしまうことも少なくなったと思います。
こちらのポイントは以下の3つです。
- 定例会には「定例会準備」というものがつきものなので、常に進捗報告する習慣ができる
- お客さんが進捗をより高頻度でわかるようになり、「わからない」不安が減る
- アラートを出す機会が増え、危機を早期発見することができる
いいことづくめですね。定例会準備は2倍に増えたものの、プロジェクト成功を考えると、優しさでカバーできると思います。
まとめ
「優しさ」と銘打って記事を書いたのですが、厳しさのほうが印象としてあるかもしれません。
ただ、本当の「優しさ」とは、お客さんが求める結果を出すことです。Webサイト制作は、お客様の「事業特有の感覚」とWeb制作会社の「Webの知識と技術」のコラボレーションで良いものが作れるのだと思います。
LIG広島ではまさしさん、なべちゃん、私のディレクター3名で運営しています。広島で一番優しい制作会社を目指して、今日も「優しさって何?」と考えております。
ぜひ、そんな私たちとWeb制作を成功させましょう! お待ちしています!
LIGはWebサイト制作を支援しています。ご興味のある方は事業ぺージをぜひご覧ください。