新卒コンサルタントが半年間で学んだ、社会人として大事な6つのマインドセット

新卒コンサルタントが半年間で学んだ、社会人として大事な6つのマインドセット

Takashi Suwabe

Takashi Suwabe

こんにちは、コンサルタントのわべです。

時が経つのは早いもので、新卒としてこの会社へ入社して約半年が経ちました。半年という短い期間ではありますが、様々な経験をし、多くの事を学びました。

そこで、今回は私がコンサルタントとして、新社会人としてこの半年間で学んだことを挙げていきたいと思います。

これから新社会人を控えている方は社会に出てからの教訓として、コンサルタントを目指されている方は社会に出てからのマインドセットとして、是非参考にしてみてください!

コンサルタントとして学んだこと

プロ意識を持つ

プロ意識を持つということはコンサルタントとして一番大切なマインドです。

コンサルタントとして働く中で日々対面するのは多くの場合、企業の部長や課長、さらには役員や社長といった、上の役職の方々です。あらゆる面から会社を良くしていくためのサポートをするのがコンサルタントの役割なので、そのような方々に対してプロ意識を持ち、自信を持って意見をぶつけていかなければなりません

そして、そこには経歴などは関係ありません。経験が浅いといえど、お客様の前に立った時点でプロ意識を持たねばなりません。

あなたが会社の経営層であった場合、自信のなさそうなコンサルタントにお金を払おうとは思いませんよね? つまり、プロ意識を持つことこそがコンサルタントとして働いていく中で一番大切なマインドなのです。

QCDを意識する

トレードオフという言葉をご存じでしょうか? トレードオフとは、一方を優先させるともう一方を諦めざるを得ないということです。

コンサルタントとして働いていくうえで、何かを選択しなければならない状況というのは多々起こります。そのような状況に直面した際、コンサルタントは各々のPros-Cons(メリット-デメリット)を明確にしたうえでどちらかを選択しなければいけません。

身近な例で、電車で通勤するときを考えてみましょう。あなたの最寄り駅に同じ鉄道会社の各駅停車と急行が停まる場合を考えます。どちらも値段は同じですが、各駅停車に乗る場合、座席には座れますが片道30分かかってしまいます。一方、急行に乗ると、座席には座れず電車も満員ですが15分で到着します。この場合、どちらに乗るか選択する必要が出てくるわけです。

ここでQCDという考えが重要となります。QCDとはQ(Quality:品質)、C(Cost:費用)、D(Delivery:納期)という意味です。

この例で言うと、Qualityが電車の乗り心地、Costが運賃、Deliveryが通勤時間です。この3つの観点のどれを一番重要視するかで選択先が変わってきます。Deliveryを重要視するのであれば急行を選択し、Qualityを重要視する場合は各駅停車を選択します。

ビジネスにおいても同じようなことが言えます。クライアントがQCDのどれを優先しているのかを明確にし、トレードオフの考えで、何かを優先させるには何かを諦めねばならないことを説明したうえで、納得してもらう状況があるということを覚えていただければと思います。

ロジカルに考える

コンサルタントといえばロジカルシンキングというイメージが強いと思います。

かくいう私も、半年間働いてきてまさにその通りだと改めて認識しました。いわゆる論理的思考とは、何かしらの結論に至るまでのプロセスの中で、誰が聞いても納得できるようなプロセスのことを指します。

コンサルタントとして顧客の悩みを解決していくためには、顧客の抱える課題を解決する必要があります。そして、そのためには顧客の抱える課題を正確に理解し、解決までの道筋を正確に把握する必要があります。

コンサルタントは長年その業界に携わってきたプロフェッショナルに対し、外部の立場から意見をぶつけなければいけません。その意見に論理的な正しさがあるのであれば、相手がいくらプロフェッショナルであっても説得できる可能性が生まれるのです。

社会人として学んだこと

結論ファースト

社会に出ると、様々な人とコミュニケーションを取る必要が出てきます。そういったときに重要なマインドになるのが結論ファーストです。簡単に言うと結論を先に述べるということです。

例えば上司からとある資料作りを任されていたとします。

ある日、上司から「〇〇君、そういえば任せていた資料どうなってる?」と聞かれた際に、「完成していたのですが、急遽追加したいスライドが出てきたので、現在作成中です」と答えるよりも、「まだできていないです。完成していたのですが、急遽追加したいスライドが出てきたので、現在作成中です」と答えたほうがわかりやすいですよね。

上司からしても、聞きたいのは完成しているかしていないかであるため、結論を最初に持ってくることでスムーズにコミュニケーションを取れます。

とくにこの資料がまだできていない場合、社会人になりたての頃は、「完成していたのですが、急遽追加したいスライドが出てきたので」というように、未完成であることの言い訳から入ってしまいがちになると思います。私もそうでした。

なので、スムーズなコミュニケーションを取るためにも、結論ファーストを心がけるようにしましょう。

スケジュールの立て方

皆さんは普段どのようにスケジュールを立てているでしょうか?

社会に出ると、様々なタスクを同時に進行しなければいけない状況が多々あります。そのようなときに大切なのがスケジュールの立て方です。

私の例を挙げると、入社したての頃は、あるタスクに対して大体〇日で終わるだろうというような甘いスケジューリングをしていました。その結果、上司のレビューであったり、思ったよりタスクの難易度が高かったりと、いくつかの要因で自らが設定した期日までにタスクを完遂できないことがしばしばありました。これはひとえにスケジュールの立て方が甘かったからに他なりません。

現在はあるタスクに対してスケジュールを立てる際は、以下のようにしています。

  1. タスクのゴールをしっかりと認識し、設定
  2. ゴールまでに必要な作業を細分化
  3. 細分化された作業それぞれに対して期日を設ける
  4. 上司や先輩のレビューなど、外部要因が関わってくる場合はタスクを始める前にあらかじめミーティングなどをセットしておく

タスクを細分化し、それらに対して期日を設定する。これがスケジュールを立てるうえで重要なことです。

アウトプットを心がける

これも社会人として成長していく上で大切なマインドです。

社会に出ると、これまで知らなかった様々な知識をインプットする必要があります。そして、インプットした情報をもとに、プレゼンテーションであったり、報告書や提案書の作成などを行っていきます。そこで重要になるのがアウトプットの質です。

つまり、相手に対し、どれだけわかりやすく自分の中にある情報を伝えることができるか、ということです。

社会人になりたての頃は、業務に対する知識をつけるために誰もがインプットを行います。社会人としてそこからさらにスキルアップするためには、インプットで満足するのではなく、質の高いアウトプットをいかに増やすかを意識することが重要です。

アウトプットするということは、インプットした知識や情報を自分の中で整理し、どのように伝えれば他人に理解してもらえるか考えることであるため、他人のためだけでなく自分の理解もさらにに深まり、ただインプットするだけの場合の何倍もの知識が身につきます。

これから新社会人になる方や、相手に伝える力をつけたい方はぜひ、アウトプットを心がけてみてはいかがでしょうか。

最後に

さて、これまで私がコンサルタントとして、社会人としてこの半年間で学んだことをアウトプットしてきました。

ここに記載したポイントに関して、私もまだ完璧にできているけではありません。しかし、これらのポイントを心がけているかそうでないかは、これからの成長に大きく関わってくると感じています。

これから新社会人になる方やコンサルタントを目指されている皆さんも、社会人としてより早く成長していくためにも、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

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Takashi Suwabe
Takashi Suwabe DX / Operations / Technical Director / 諏訪部 毅

慶應義塾大学にて経済学部を修了。 LIG入社後はマネジメントコンサルタントとして、アパレルEC企業における業務プロセス改善や、加工機械製造メーカーにおけるシステム開発業務の標準化支援など複数プロジェクトに参画。

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