Web編集者になるには?| 未経験者が学んでおくべき4つのこと

Kakeru Yanagi

Kakeru Yanagi

みなさん、こんにちは。メディアディレクターのかけるです。

LIGで編集者とて記事広告の制作に携わってから、はや1年が経ちました。前職はまったく違う職種だったこともあり、Web編集は初めての挑戦だったので最初は右も左もわからないレベルでしたが、なんとかここまでやってきました。

今回はこの1年の経験を踏まえ、Web編集者へジョブチェンジするにあたって、事前に身につけておいたほうがいいのでは? と思った4つのスキルや経験についてお伝えできればと思います!

Web編集者というお仕事に興味がある方、ぜひ読んでみてください!

1. Webマーケティングの知識や経験

まず1つ目は「Webマーケティングの知識や経験」です。なぜなら制作したコンテンツの「集客責任」の所在はすべてWeb編集者(もしくはライター)にあるからです。

雑誌など、どの記事がどれだけ売上に貢献したかの所在がハッキリとわかりにくい紙媒体と違って、基本的に「自由に無料」で誰でも読めるWebメディアでは検索順位やシェア数、PVなどのデータがハッキリとそのコンテンツの”成果”として残ります。

だからこそ、Webマーケティングの知識や経験があれば、制作したそのコンテンツを誰に、いつ、どのぐらい届けたいのかをコントロールできます。

特に、僕が関わっている記事広告はコンテンツを作った先にある問い合わせや商品の購入などの”成果”がもっとも重要なので、コンテンツの集客施策がとても大事なんですよね。

具体的には下記の施策について知識や経験があると、作ったコンテンツを拡散させるために役に立つと思います。

  • SEO(検索エンジン最適化)
  • →GoogleやYahoo!の検索結果からアクセス増加を狙うための施策です。基本的に即効性はないですが、長期的にユーザの自然流入が増えるため、ユーザを獲得するための重要な施策です。

  • SNS広告
  • →FacebookやTwitterなどのSNSメディアに配信する広告です。有料ですが、SNSのページ内にすぐに広告を配信することができます。こちらも効果を出すためには、細かな運用管理が必要です。

  • リスティング広告
  • →検索結果ページに表示する広告のことです。料金を払えばすぐに上位に表示することが可能なため、SEOより即効性の高い施策と言えますが、細かな運用や管理が必要です。「Google 広告」や「Yahoo!広告」、「REMORA Listing」などがあります。

2. フロント業務の経験

2つ目はフロント業務の経験です。特に僕のような企業のサービスを紹介するPR記事の制作を行う仕事は、企画のすり合わせに始まり、サービスや訴求の要望などのヒアリング、原稿のやりとり、結果の報告などを行います。

その中でもWeb編集者として意識したいのは、「顧客折衝力」です。

「顧客折衝力」とは?
クライアントと話し合いながらお互いの合意点を見つけ出す能力

顧客折衝力は営業の現場でよく使われる言葉ですが、この能力はWeb編集者(特にフロント業務も発生する編集担当)にもあったほうがいいでしょう。

具体的には、クライアントへの原稿チェックでは、「もっとこういう情報を盛り込みたい」「こういう表現にしてほしい」といったご要望が上がることがあるのですが、すべての要望にYESと答えるだけでは良いWeb編集者ではありません。記事の目的やターゲット、成果の予測はもちろん、メディアの性質や方針も加味しながら、記事を最高の状態にすることが編集者の仕事なので、クライアントのニーズに応えながらも提案を行う合意点を見つけていく必要があります。

そのために「顧客折衝力」が必要であり、フロント業務を経験しておくことでその交渉の仕方、提案の仕方を事前に身につけておくことも大事です。

3. Webライティングの経験

3つ目はWebラインティング経験です。

僕自身、Web編集者としての経験はありませんでしたが、過去にWebライターとして執筆していたことがありました。このライティングの経験があったことで下記に対する理解や業務の対応がとてもスムーズでした。

  • CMS(コンテンツ管理システム)の仕様の理解や操作
  • HTML、CSSへの理解
  • 構成案の作成
  • 適切な画像の選定/配置
  • ライターとのコミュニケーション

Web編集を行っていくにあたって、過去のWebライティング経験は本当に役に立っていると感じています……!

Webライティングをしていたことで、ツールの使い方や最低限覚えていくべき開発言語の理解だけではなく、ライターがどのようにしたら書きやすいのか、企画をイメージしやすいのかを想像し、そのための準備もとてもスムーズに行えました。

比較的ライターは未経験からでも始めやすい仕事ですので、クラウドソーシングサービスなどで募集しているライティングのお仕事をまずはやってみて、仕事の進め方や編集者との関わり方を知っておくといいかもしれません。

4. 色々なコンテンツに触れておく

編集者は、コンテンツを企画するのも仕事です。

そして、ただ自分が面白いと思ったものや興味のあるものを企画すればいいのでなく、世の中のトレンドやターゲットを考えながら、コンテンツを作っていく必要があります。 

そのためにも、普段の生活からアイデアのタネを集めることを習慣としておくといいでしょう。SNSやニュースでの情報収集はもちろん、実際に何かを体験してみたり、誰かに聞いてみたり……要は「遊べ!」ってことですね。

また、もう一つアイデアを生み出すうえで大事なことは、物事をあらゆる角度から見てその「解像度」を上げていく練習をすることだと思います。「解像度を上げる」とはつまり、一つの物事を見たとき(体験したときに)、そこからどれぐらいの情報を得るか、ということです(「世界の見え方」や「観察力」と言い換えてもいいかもしれません)。

例えば、とある映画の感想を話し合ったときに、「おもしろかった」とか逆に「つまらなかった」とか人によってその映画に対する感想は違いますよね。

大切なのは、その映画を見たときにただ表面的な情報をインプットして自分の過去の経験をもとに直感的にジャッジするのではなく、「映画に出ている俳優は他にもどんな映画に出ているんだろう。どうして俳優になったんだろう」とか「衣装はどこのブランドなんだろう。どの会社がいくらぐらいで制作してるんだろう」など、見たものに対してもう一歩踏み込んで考えてみる(そして調べてみる)ことです。アイデアがポンポン出たり、企画を考えるのが得意な人はやはり解像度が異常に高いです……!

企画を考えることは本当に大変です。企画のアイデアは、日々の生活の中で感じていることや過去の体験、趣味などがヒントになることもあるので、少し意識しながら世界を見る目を鍛えておくとといいかもしれません(意識しすぎると疲れちゃうのでほどほどに……)。

まとめ

今回は、僕の経験を通してWeb編集者になるのであれば事前にやっておきたいことをお伝えしてきました。

Web編集はコンテンツの制作に始まり、拡散施策や効果測定など色々なことをする必要があります。その中で企画したことが拡散されたり、実際に成果に繋がったりするととても嬉しいしやりがいを感じる仕事なので、これからWeb編集者を目指している方はぜひ参考にしてみてください〜!

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大学卒業後、IT系上場企業に新卒入社したのち、2021年にLIGにジョイン。メディアディレクターとして、おもしろ企画からCVを狙ったストレートな企画まで幅広く担当。現在は生成AIコンサルタントとして、生成AIの社内推進・生成AIコンサルティング事業を担当。

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