動画制作をするときに押さえておきたい7つのステップ

動画制作をするときに押さえておきたい7つのステップ

Yu Mochizuki

Yu Mochizuki

こんにちは。エディターのモッチーです。

最近は、Webメディア編集者が記事コンテンツだけでなく、動画制作に関わる場面も増えてきました。これからはそんな場面がより増えてくるでしょう。今回は、医学部専門予備校 京都医術さんとの取組みを例に、実際に動画制作を通じて、意識したこと・学んだことを紹介していきます!

1. 目的を明確にする

動画に限らずコンテンツを制作するうえで、もっとも大切なことは目的を明確にすることです。

「なぜ動画をつくり発信していくのか」「動画で何を伝えたいのか」

目的が明確になることで、その後の企画づくりや出演者の選定、構成にも大きく影響していきます。何より発信者、出演者、制作スタッフと目的を共有することで、達成のためにそれぞれの力が集まり強力なコンテンツが出来上がっていきます。

京都医術さんの場合は、入塾希望者の獲得を最終目的としていましました。しかし、その前段階でもう1つの目的があります。それが、体験留学(入塾体験)希望者を獲得参加してもらうこと。


京都医塾

京都医塾さんでは、入塾をする前に、希望者一人ひとりに対して体験留学を実施しています。体験留学を通じて、入塾希望者と京都医塾がお互いを理解し、入塾後のサポート体制強化に繋げるためです。

そのため、今回は体験留学に参加してもらい、入塾希望者獲得を目的に動画制作がスタートしました。

2. 企画を考える

目的が明確になったら、次は企画づくりです。京都医塾さんがコンテンツ制作するうえでのターゲットは、医学部予備校への入塾を考えている学生やその親が中心です。

そこで、ターゲットが京都医塾を知り(認知)、その環境・考え方に興味をもってもらい(興味喚起)、体験留学に参加したくなるような企画を考えることにしました。

様々な切り口がありますが、僕は第3者が京都医術を体感し、その魅力を発信してもらうことを企画の軸にしました。それも、医学部受験経験者であり現役医師が体験し、自身の経験と重ね合わせてもらうことで、京都医塾の深い魅力を発信できるのでは、と考えました。

そこで、出演者としてしゅんしゅんクリニックPさんへオファー。日頃から医学部ネタや受験ネタを発信していることからもフォロワーの中にターゲットとしている人が多数いらっしゃいます。また医学部受験経験者であり、現役医師・芸人の視点で京都医塾の魅力を柔らかく発信していただけると思いました。

3. 動画の構成


▲制作した絵コンテの一部

企画の概要が決まったら、動画の構成を作っていきます。この段階で決まっていたのは「(仮)しゅんしゅんクリニックPさんが、1泊2日の京都留学体験に参加してみた!」というストーリーの柱。そこから、京都医術さんが達成したい目的に合わせ、全体の構成を考え、絵コンテに落とし込んでいきます。

ちなみに、絵コンテはStoryboard Animatorというアプリで作成しました。iPhoneにも対応していて、修正も手軽にできます。

1泊2日の出来事をシーン分けし、それぞれのシーンごとに内容とポイントを記載。ポイントを記載することで、シーンで何を伝えたいのかが明確になり、出演者の心構え・コメントにも影響してきます。また、カメラマンは撮影ポイントを意識しやすくなります。

タイムスケジュールの作成も同時に行いました。絵コンテを作成しながら、1泊2日の流れを想像し、それぞれのシーンでの想定時間を算出。絵コンテとタイムスケジュールが揃うことで、撮影時の様子が想像しやすくなります。

4. 関係者との共有

絵コンテができたら京都医塾さんと内容の擦り合わせを実施。目的達成のための内容になっているか、シーンごとに詳細を確認していきます。

その他に、出演者(先生)の調整、教室など撮影場所の調整、準備してもらうものなど当日の現場に必要なヒト・モノ・コトを細かく確認していきます。

その後、しゅんしゅんクリニックPさん、カメラマンにも絵コンテを共有。双方と共有をすることで、シーンがより具体化していきます。

5. ロケハン

撮影のスムーズな進行、撮影内容の具体化のためにロケハンは欠かせません。撮影前日、絵コンテをもとに1泊2日の流れを、カメラマンと現場で擦り合わせしていきます。

タイムスケジュールの確認、イメージの具体化とブラシュアップ、撮影における懸念点の解消などを目的にロケハンを行います。

6. 撮影当日

そして迎えた撮影当日。京都医塾のみなさん、しゅんしゅんクリニックPさん、制作スタッフのみなさんのサポートもあり、無事撮影を終えることができました。

実際に撮影を行っているなかで絵コンテにはなかった展開やシーンが出てくる場合があります。予期せぬシーンだからといって、撮影を止めるのではなく、想定外な場面から生まれる魅力や楽しさを見つけ出すことも大切だと思います。

また、撮影の合間に、出演者やスタッフと定期的なコミュニケーションをとることも欠かせません。シーンの切り替えや休憩時間などに、印象に残ったシーンや会話、言葉などを様々な視点で収集することで、編集ポイントが明確になっていきます。

7. 編集

撮影の後は、編集です。作業に入る前に大切なことがあります。それは、編集ポイントを事前にまとめ動画編集者に共有すること

2日分の撮影を30分程度の動画に編集するため、どこを切り取るかはとても重要です。必要なシーン・不要なシーンを見極め、それぞれをまとめたうえで編集者に伝えます。

このときに、撮影現場でのコミュニケーションが役立ちます。ディレクター1人だけでなく、関係者それぞれの視点を踏まえることで、偏りのない動画になります。

公開された動画がこちら!

基本的な考え方は記事の制作、動画の制作においても変わらないと思います。むしろ、Webメディア編集者だからこその考え方や視点を取り入れることで、より良いコンテンツが出来上がります

これから動画制作に関わる人はぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。

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アパレル企業にて販売員を経験後、編集プロダクションにて、エディターとしてのキャリアをスタート。雑誌編集、アパレルブランドや商業施設の販促物・Webコンテンツ・店頭装飾物・ビジュアル制作などに関わる。2020年7月にLIGに入社し、さまざまな企業のオウンドメディア支援に携わる。2022年7月より広報チーム所属。

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