こんにちは、のぼるです🍛
僕は普段、Webディレクターとして日々Webサイト制作のディレクションに従事しています(お世話になっているクライアントのみなさんこんにちは!)。
Web制作のみならず記事コンテンツや映像、はたまた洋服などのアイテム含めて制作・製造における重要な指標「QCD」。
みなさんはこのモノ作りをするうえで切っても切れないQCDについて、普段どれだけ考えて制作を行なっていますか? そもそもこの指標のこと知っていましたか?
QCDの構造を理解すれば、ステークホルダーとのコミュニケーションも円滑に進むこと間違いなしなので、今回はWebディレクターになりたての皆さん、そしてWebサイト制作を発注する方々に向けてQCDについて書いていきたいと思います。
QCDって何?
そもそもQCDって何じゃい?ってことで言葉の意味を知っていきましょう。
QCDとは、Quality(クオリティ)、Cost(コスト)、Delivery(デリバリー)の頭文字を取ったワードでそれぞれ
- Q(クオリティ)=品質
- C(コスト)=費用
- D(デリバリー)=納期
を意味しています。
つまり、我々Webディレクターにとって重要な3つの用語を集約したキーワードってことですね! このQCDを理解すると僕たちWebディレクターにとってどんな良いことが起こるのか、QCDの構造・関係性を見ていきましょう。
QCDの関係性
QCDの関係性を紐解くと、上図のようにクオリティ、コスト、デリバリーそのすべてが関連づけられていて、そのどちらのバランスが崩れても良いものは作れません。
例えば
- 「品質」を良くすればするほど「費用」がかかり「納期」が遅れる可能性が出る
- 「費用」を抑えようとすると「納期」や「品質」に影響が出る
- 「納期」を改善しようとすると「品質」や「費用」に依存してしまう
つまり、QCDは時間の概念が含まれているということです。例えば、クライアントから「予算(費用)は全然ないんだけど、WebGLを駆使したサイト(品質)を3日(納期)で作って!」って言われたとしましょう。
この状況、あなたがWebディレクターだったら、どう切り抜けますか?
ぶっちゃけ無理ですよね?w
そうなんです。これこそがQCDの概念なんです。このQCDの概念を理解していれば、「無理です」の一言で済ませずにステークホルダーとのコミュニケーションも取りやすくなるんです。
例えば、「この予算(費用)なら、WebGLは無理でも画像挿入(品質)にすれば10日(納期)でできるかもしれません!」といった具合に、それぞれトレードオフの関係が成立した形でコミュニケーションが取れるんです。
QCDが時間の概念がありトレードオフの関係性があるって理解できたら、だいぶスムーズにWeb制作の進行管理ができると思います。
QCDを踏まえたWeb制作
トレードオフの関係とはいえ、具体的にQCDに優先順位つけなきゃ制作って進まないですよね? あくまで一般論ですが、QCDはそのままの並び順でQ(品質)>C(費用)>D(納期)の順番で優先順位がつけられることが多いです。
僕たちLIGのような制作会社で大事なのは、クライアントが求めている「品質」がどこにあるかということが、QCDを考える始点になるということを理解してもらえればと思います。
いくら安く早く作っても顧客が求める「品質」を満たしていなければ意味がないということです。ですので、まずは「品質」を定義付けした上で「費用」「納期」を設定してくのがWeb制作においては重要だと個人的に感じています。
次に「費用」と「納期」の優先順位は、先ほど書いたように、トレードオフの関係性なので制作ごとに優先順位が変わっていく関係性になりやすいです。重要なのは、求められた「品質」に対して柔軟性を持って「費用」と「納期」の優先順位や内容を設定していくことだと思います。
まとめ
ここではWeb制作におけるQCDの大切さを書いていきました。きっとWeb制作ではない領域では別のQCD定義があるでしょう。
最近では、このQCDに加えてS(セキュリティ・サービス・サポート)やR(リスク)などが加えられることもあります。常に制作においての指標は複雑化していっているということです。
ですが、こういった定義を理解しようとすることや一つひとつの要素を俯瞰して捉えることで、顧客や先にいるエンドユーザーとって有益かつ本質的なWebサイト制作が行えるはずだと僕は信じて、これからも制作していきたいと思います(なんか所信表明みたいになった)🍛
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