うぬらこんにちは! 画家の田中ラオウ(@raoutanaka)です。
最近描かせていただいた壁画制作の様子を紹介いたします。
【30平米】屋外の壁画
株式会社いいオフィス様からのご依頼で、店舗の外壁に虎の絵を描かせていただきました。
- 株式会社いいオフィス
- 「どこでもいい世界」を企業理念に掲げ、「場所」に縛られた不自由や不公平をなくすべくコワーキングスペース事業を全国に展開しているベンチャー企業。独自のフランチャイズモデルで「2027年までに世界1万店舗」、「2032年までに世界10万店舗」のコワーキングスペース展開が目標。
作画工程紹介
壁画図案作成
壁画を制作するにあたり、最初に見せていただいた壁面のパースがこちら。ピンクの線の範囲に壁画を御所望でした。「うほぉ、結構重要な場所に大きい窓があるんですね……。」というのが僕の最初の感想です。
図案について、お客様からのご要望は以下のとおり。
いいオフィスはユニコーン企業を目指しており、生態系の頂点であるトラ(=コワーキングスペース店舗数日本一のいいオフィス)がユニコーン(ユニコーン企業)を狙っている。というバックストーリーを壁画を通して株主やオーナー/ユーザーに伝えたい。
表現の方法はご提案いただきたいのですが、左の遠くにユニコーンがいて、それを狙うトラが描かれているとバッチリだと思います!
※ユニコーン企業とは「創業10年以内」「評価額10億ドル以上」「未上場」「テクノロジー企業」といった4つの条件を兼ね備えた企業を指します。
ご要望をお聞きしながら制作した図案がこちら。
壁面にデザインを当てはめてみると重要な部分が窓に隠れてしまいました。
その後お客様から「やはりユニコーンのツノを取りましょう。ツノのない馬をいいオフィスに見立てて馬車馬のように働き、時価総額が1000億円(ユニコーン企業)を超えたらツノを描き入れてユニコーンの絵を完成させましょう」というご要望がありました。
業績に合わせて進化する壁画なんて、とてもおもしろいアイデアですよね。
窓を避けるためにモチーフの大きさを調整するなど試行錯誤した結果、最終的にこちらの案に決まりました。
壁画制作1日目
初日は作画のための下準備をしました。黒い紐で縮尺を正確に測るためのグリッド線を壁に貼り付けました。今回は外壁への作画ということで作業前日に足場屋さんに足場を組んでいただきました。
下書きを描いて初日が終了。
壁画制作2日目〜3日目
下書きを元に黒の部分を塗っていきます。
範囲が広いので塗りつぶしだけで時間がかかります。
壁画制作4日目〜5日目
一色ごとに色を塗り進めていきます。
3階分の梯子を上り下りするので、画面から離れて全体のバランスを見るだけでも一苦労です。
壁画制作6日目
完成しました。
まとめ
僕は普段画家としてキャンバスに向かって一人で絵を描き続ける仕事をしています。壁画は絵のアイデアにお客様の想いが乗ってくる分、自分ひとりではなく、一緒に制作している感覚になります。
その分の苦労を感じることもありますが、仕上がりに満足していただけると倍嬉しいです。この絵にツノを描き入れる日を心待ちにしています。
【画家】田中ラオウ
普段は動物を描く画家をやっております。よかったらぜひTwitterやInstagramをフォローしてください。投稿やストーリー機能で日々作画の様子を配信しています。
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