企画が思いつかないっ!ベテラン編集者3人にアイデアの出し方を聞いてみた

企画が思いつかないっ!ベテラン編集者3人にアイデアの出し方を聞いてみた

Yui Yoshida

Yui Yoshida

こんにちは、メディアディレクターのころもです。

私は普段、LIGブログのPR記事制作を担当しています。LIGに在籍して3年経ちまして、ふとこれまでに自分がディレクターとして制作担当した記事の本数を数えてみると、100本を超えていました。LIGブログ全体のPR記事総数が1,000本ちょいなので、約10分の1に携わってると思うと少し感慨深いですね。

LIGブログのPR記事は真面目にとことんサービスについて紹介する記事もあれば、楽しく笑って読んでいただけるような記事まで様々なテイストの記事を作っています。記事ごとに、制作メンバーでブレストして企画を考えるのですが、なかなか浮かばず煮詰まるときも。

ということで今回はそんなときに参考にしたい、「企画の考え方」をテーマに、LIGのベテラン編集者の皆さんに企画の発想方や煮詰まったときの打開策、普段インプットとして参考にしているコンテンツを聞いてみました!

編集者の経歴紹介

ico のぞみーるさん外部メディアコンテンツ制作チームのエディター。LIG以前は、エンタメ誌の記者と編集を担当。その後、Webコンテンツを制作する会社でSEOやデジタルマーケティングを学ぶ。フリーランスとしてエンタメ系雑誌の編集経験を経て、LIGにジョイン。取材系を得意とする。
ico モッチーさん外部メディアコンテンツ制作チームのエディター。編集者歴は地元・静岡の編プロから始まり、地元企業の販促物やWebメディアの編集を担当。その後都内で、ライフスタイル系の販促物制作に携わる。現在、LIGでは人材系メディアのコンテンツ支援を中心に担当する。
ico ヒロさん外部メディアコンテンツ制作チームのエディター。出版社でのアルバイトを経験後、フリーランスとして6〜7年、執筆・編集を担当。30歳くらいの時に紙媒体の編プロに誘われ、そこで約13年間クライアント案件を中心に制作。その後LIGに入社するが、これまでは紙媒体の経験が多く、Web記事はLIGが初めて。

企画はどうやって考える?三者三様の発想方法

ーーではさっそく今回の本題ですが、企画のネタ出すときってみなさんどうやって考えていますか? 自分の発想方法のようなものがあれば教えてください!


私は基本、扱う商材に関連する記事や担当するメディアに近しい記事を読んでそこから着想を得ることが多いですね。

 

今は、スマホに関する情報を発信するメディアを担当していますが、「スマホ」についてどんなことがトレンドなのか、ニュースサイトやEvernoteをよくチェックします。関連性の高そうなものはクリップしておいて、後ほど見返してネタの参考にしたりしてますね。

ーーなるほど、確かに最近の動向を掴むにはニュースサイトは参考になりますね。そこから生まれた企画とかってありますか?

スマホという検索ワードでニュース記事読んでいたら、「スマホセキュリティの都市伝説5選」という記事があって。たしかにスマホに関する都市伝説って面白いなぁとヒントを得て作ったのが下記の記事です。

 

信じるか信じないかはあなた次第・・・秋の夜長にMr.都市伝説 関暁夫さんと聞くスマホにまつわる都市伝説

ーーボリュームのある記事で、わりとオカルトチックな話も多くて面白いですね。次に、ヒロさんはいかがですか?

その時々によって考え方は違いますが、よくやるのはクライアントが目指すゴールとか企画のキーワードになるようなものを設定して、それを頭の中で別のキーワードとかけ合わせつつ、ネットで検索してコンテンツを流し見しながら企画の糸口になりそうなものを探してます。

 

多分これは無意識的に頭の中でやってるんですが(笑)。

ーー企画の発想方法として、「かけ合わせ」はよく耳にしますよね! ただそもそもそのかけ合わせるキーワードを探すのが難しいと思っちゃうんですが、何かコツはありますか?

最初に設定した企画のキーワードと、全くかけ離れたものや反対のものをかけ合わせたりしますね。例えば、エンジニア向けのメディアのコンテンツを作るとなった場合、「エンジニア×カレーライス」とか「エンジニア×小学生」とか。

 

それで思いついたものを検索してみて、気になる記事を見かけたらそこからどんどん連想して頭の中で組み立てていく。デザインシンキングに近いのかもしれませんね。

ーー全くかけ離れたものをかけ合わせることで、今までにないものを生み出せそうですね。

はい、近いキーワードのものだともうすでに誰かがやっているので、どうせなら今までにやったことのないような企画をやりたいですよね。先ほどのぞみーるさんがトレンドを参考にすると言ってましたが、僕はあまりトレンドとかチェックしてないかも。

 

どちらかといえば、自分のアンテナを張って「面白い」と思ったことを軸に考えていくことが多いですかねぇ。編集者が面白いと思わなければ、きっと読者にも面白いとは思ってもらえないだろうし。

ーーたしかに時流を捉えつつも、自分が「面白い」と思うかどうかもとても大事ですよね。もっちーさんはどうですか?

僕はヒロさんに近くて、その企画で重要なキーワードを頭の中に入れといて、一旦パソコンを閉じます(笑)。

 

普通に生活しながら街の中を歩いたり、テレビやYouTubeを見て過ごしていくなかで、企画につなげられそうなものがあれば拾ってくって感じですね。

ーーネットの中ではなく、日常生活の中からヒントを得ているんですね。なかなかアナログな方法ですね。

そうですね。僕自身、特別なものとか何かスゴいものを作るというより、日常に溶け込むものを作りたいという思いが昔からあって。だから日常的に人々に関わっているものってなんだろうという視点で考えています。

ーー日常から着想を得て、企画になったものって何か最近ありますか?

最近だと、おならの企画ですね。おならで発電できる? メタンガス発電でシミュレーションしてみたという記事なのですが、この企画が生まれたプロセスとしては、SDGsに関する企画を作ってみたいというクライアントの要望がきっかけでした。

 

色々調べて、最初はSDGsについて説明する記事を作る案も出ましたが、すでに世の中にそういうコンテンツはあるので他にできることを調べていたら、「再生可能エネルギー」というキーワードを見つけて生かせそうと思ったんです。

 

それから日常を過ごしていくなかで、メタンガスってワードをどこかで見かけて、おならとかけ合わせることを思いつきました。

ーー面白いですね、パソコンに向き合うのではなく日常を過ごすなかで考えたからこそ生まれた企画ですね。

考えたけど何にも思いつかないときの打開策は……?

ーー三者三様の考え方があって大変参考になります。ただ恐ろしいことに、その方法で考えても何にも思いつかないときってありますよね……。そんなときはみなさんどうされてますか?

僕はとにかく、最後の最後まで何かしら絞り出す。以上です(笑)。

ーーシンプルで明快な回答ありがとうございます(笑)。他のお二人はどうでしょう?

んー僕は煮詰まったとき、一旦別のクライアントの企画を考えたりしますね。そのときに意外と妙案が浮かんだりします。YouTubeを見るときもあるけど、普通に楽しんじゃうからダメですね(笑)。

 

別の企画を考えるときのコツとしては、脳内を切り替えすぎても戻ってこれなくなるので、煮詰まった案件のことを頭の片隅に置きつつも、何かひっかかるものがあればいいな程度で考えることですかね。

私は自分一人で考え込んでても何も出てこなさそうなので、基本的に人と話しますね。ブレストのときもあれば、普通に雑談ベースで「最近〇〇について気になってることない?」とか。

 

人と喋ってると不思議と自分の中の考えも整理されて、そこから「自分最近こういうこと気になってたんだな」とか気づくこともあります。人と話すことでヒントを得たり、自分の中にある発想を引き出してもらえたりするので結構オススメです。

日頃ネタ探しのために参考にしてるコンテンツはこれ

ーーでは最後に、企画作りのために日頃チェックしてるものや参考にしてるコンテンツがあれば教えてもらってもいいですか?

僕は紙媒体を長くやっていたからかもしれないけど、雑誌を時々参考にしますね。BRUTUSとかPOPEYEとかのマガジンハウス系が多いかな。例えば「キャンプ」っていうテーマがあったとしたら、それを編集者がどういう切り口でどう紹介しているのかを参考にします。

 

特にBRUTUSとかは一個のテーマで一冊作ってたりするので、一つのテーマからどう広げてるんだろう?とか。それをWebでやるとしたらどういう見せ方だったら面白くなるかな、とか考えて読んでいますね。

僕もよくBRUTUSは参考にしますね。それからYouTubeもよく見ますし、AbemaTVの番組とかすごく参考になりますよ。

ーー最近はテレビだけでなく動画配信サービスでも面白い番組多いですよね。のぞみーるさんはどうですか?

私は冒頭でも話したように、Yahoo!やGoogleなどのニュースサイトまとめで、キーワードを調べるというのを定期的にやってますね。あとはヒロさんとも近いけど、dマガジンや楽天マガジンのような雑誌読み放題アプリで、キーワードを調べて関連記事をよく読みます。

 

いろんな年代層・ターゲット層の雑誌があるので、例えば「スマホ」というキーワード一つとっても、高齢者向けの雑誌だと「アプリの入れ方」を説明した記事だったり、機器の専門誌だと「最新のスマホグッズ」をテーマにしてたりとか、ターゲット層に偏っていない情報を得ることができるのですごく参考になります。

ーー確かにあらゆるターゲット向けの情報を摂取できるのは便利ですね。私もやってみたいと思います!

まとめ

LIGのベテラン編集者に企画の考え方を聞いてみましたが、三者三様の方法があって、自分の今までやってた方法とはまた少し違うのでぜひ参考にしてみたいなと思いました! 

インプットの方法も雑誌やマガジンまとめサイトなど具体的な参考元を聞けたので、自分も今後取り入れていこうと思います。

今回話を聞いた編集者三名の企画の考え方まとめ
  • ニュースサイトやEvernoteからトレンドをキャッチ
  • メインとなるキーワードから遠いものや反対のものをかけ合わせて、検索してみる
  • 軸となるキーワードを頭の中に入れながら日常生活の中からヒントを得る
  • 雑誌やマガジンまとめサイトを日頃からチェックし、切り口を参考に
  • 煮詰まったときは人と話してみるのもいいかも

企画やアイデアが浮かばない人に参考になれば幸いです! ここまで読んでいただきありがとうございました!

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Yui Yoshida
Yui Yoshida Digital Marketing / Media Director / 吉田 結衣

大学卒業後、旅行会社に入社しツアープランナーとして従事。その後、2018年にLIGへ転職。LIGブログのPR記事制作ディレクターとして、これまで100本以上の記事広告を担当。ツールレビュー、インタビュー、地方創生、面白系などあらゆるジャンルの記事コンテンツを制作する。

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