こんにちは、LIGのくまです。
10月の組織改編でBiTT事業からDX事業本部Techグループへと変わりました。今回は組織改編にて新設されたLIG Tech Visionについてお話します。
目次
旧BiTT体制の振り返り
これまでLIGは、フィリピンやベトナムのエンジニアと共に開発リソースの提供を行ってきました。少子化の日本とは違い、若手の人口が厚く、情報系大学への進学率も高い外国の優秀なエンジニアと共に顧客のプロジェクトの共創を実現してきました。
しかし人月をベースにした開発リソースの提供は、付加価値のある技術提供や、LIGをご指名いただく理由には至りにくいという現実があります。そこでLIGでは新たにLIG Tech Visionを設定し、コア・コンピタンスの創造による顧客価値貢献の倍加に挑戦していきます。
LIG Tech Visionの基本要素
LIG Tech Visionを構成する4要素についてお話します。
ES(Eco System)
いち早く顧客の課題解決を実現し、かつ顧客のビジネスをスケールさせアップデートさせるためには、他社ソリューションやサードパーティパッケージ導入も踏まえたパートナーとの協力したアプローチが必要です。アライアンスやパートナー活動も踏まえたアプローチを実施していきます。
ET(Emerging Technology)
時とともに変化する顧客のエンゲージメントに対し、柔軟性の高いテクノロジーを用いたソリューション提供が必要となります。APIやクラウドにおけるマイグレーションの実行が代表例となります。
AI(Artificial Intelligence)
データ駆動型による行動やトレンドの変化を推定したり、人間の判断を機会的に実行し、ビジネスにインパクトを与える目的で注目されているのがAIです。弊社でもデータサイエンティストに参画いただき、社内でのトライアルが始まっています。
IP(Intelligence Platform)
2012年頃のビッグデータブームの際は「ビッグデータに興味はあれどもビッグデータなどない企業」が多くありました。しかし5GやIoT時代のビッグデータの躍進に対し、ビッグデータが身近になっています。DWHやHadoop、Sparkなど大容量データをローコストで処理する基盤を構築します。
実はIPのスーパーバイザーは私でして、かつて部下がAthenaでスキャンし過ぎて高額請求があり、財務経理部に謝りに行った、という過去を活かしながらのトライです。
LIG Technologyのコア・バリュー
LIG Technologyでは新しいコア・バリューの設定をしました。同時にこれらは評価へと組み込まれていきます。
リーダーシップ
近年のDX人材の議論にも含まれるようになったのがリーダーシップです。スキル提供のみならず、テクノロジーをベースとした改革のリードを推奨します。
テクノロジスト
イノベーションの推進者として専門スキルを身に着け、アップデートしていく姿勢を推奨します。
顧客志向
言われたものを作るのではなく、顧客は誰なのかを見定め、課題定義し、価値提供をしていくことを推奨します。
戦略的技術の集積
個人で技術を考察し身につけるだけでなく、組織へ集積しスケールさせることができることを推奨します。
個から全体へ
個人のタスクや成果といった単独の行動に寄るものではなく、組織全体を視野に入れ、再現・拡大を率先することを推奨します。
パートナーとの共創性
前述したESのように、パートナー企業や周囲を巻き込んで共創する行動をすることを対人影響力も含めて推奨します。
変化を楽しむ
変化の激しいVUCA時代において、変化を拒むのではなく変化を楽しむ達人として周囲を牽引することを推奨します。
データ・ドリブン志向
データやファクトに基づいて事象の整理を行ない、「できない」から「できる」への行動変容をすることを推奨します。
新たなコアコンピタンスの創造へ
これまでのBiTTでは顧客、マネージメント、フィリピンやベトナムのエンジニアの三位一体となった開発体制を展開してきました。しかし顧客への価値提供を踏まえると人月提供以上の貢献が難しい側面がありました。
今回ご紹介した4つの取り組みをコアコンピタンスに据えることによって、より強力な価値提供を実現をしていきます。
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