みなさんこんにちは! LAMP野尻湖の青野カケルです。
時が経つのは早いもので、東京から信濃町に移住して10ヶ月が経ちました…! 早い。早すぎる。たった10ヶ月ですが、仕事に対しての学びはかなり濃く、特に「責任と成長」について学んだ1年でした。
今回は自分の自省録として、またこれからLAMPで働きたい! と思ってる人に向けて書きたいと思います。
先に、この記事で一番伝えたいことは、「責任範囲を広げなければ、人は成長できない。」ということ。逆を言うと「責任範囲を広げれば広げるほど、人の成長は限りない」。
そりゃそうだということかもしれないですが、自分のLAMPでの10ヶ月を紹介しながら書きたいと思います。
人はどんなときに成長する?
▲生まれたての僕
皆さんも、これまでの人生を振り返ってみると、どこかのタイミングで「成長したな!」って思う瞬間、出来事があるかと思います。
そういう経験って難しい課題をなんとか解決できた……! とか、何かしらのスキルを身につけて誰かのためになれたとか、人それぞれ色々ありますよね。
そういった成長に不可欠なのが「責任」です。
生まれてから、小学生〜大学生、そして社会人になるまで、人はどんどん責任範囲が広がっていきます。もうね、嫌になっちゃうくらい広がる。
最初はオムツを変えられる側だったのに、いつの間にか変える側になってるし。その間にも、部活のキャプテンとかバイトリーダーとか色んな責任を果たしながら、ときには失敗を繰り返したり、そして成功したり。
そういった積み重ねが人を成長させるんです。これはもう人生の原理原則としか言えない。
しかし! 大人になればなるほど責任を負うのが嫌になる……。成長の原則に背きたくなるんです。だって失敗するの怖いし怒られたらめっちゃ凹むし!
「できることなら大きな責任は負わず、自分の楽しいと思うことだけで、稼げなくても良いから細々と生きてみよう。」なんて、思うようになるわけです。まさしくその状態が僕がヘルパーだった頃の話。
ヘルパー時代は気楽だった
▲前職を退職する時の自分。かなり顔がパンパンである
東京の会社を辞めて、彼女との同棲も辞め、すべてのしがらみをかなぐり捨てて離京。すべての責任から解放され、小学生ぶりに晴れ晴れとした気分になり最高の日々を過ごしてました。
このヘルパー期間で学んだことも多く、The Saunaのサウナ番を通して
- 自然の中で働くことの楽しさ
- お客さんがもっと喜ぶために、を考える思考
- 自己犠牲の精神
を骨身に沁みて学びました。
特に、サウナ番という仕事は、自分がしたことに対してのお客さんの喜ぶ反応・レスポンスが速く、初めて「仕事が楽しい!」と思えた経験でもありました。
▲子供達にアロマ蒸留講座を開講
ずっとこれでも良い! と思えるくらい楽しかったのですが……。
楽しいけど、何かが足りない
ヘルパーを初めて3ヶ月目。行き詰まりを感じてきます。
仕事もLAMPの環境も慣れてきた頃、頭の中でぼんやり「何かが足りないな。」と思うようになってきたのです。その原因はすぐにわかって、「責任」とそれを果たすことで得られる「成長実感」の欠落でした。
ヘルパーとしての責任範囲は一定で、広がることもなければ、狭まることもない。これは、ヘルパーが「寝床と食事を提供する代わりに〜」という条件のもと決まってる責任範囲。だから、ある程度仕事が慣れてきてしまえば行き詰まってしまうのも当然なのです。
この責任範囲の狭さは楽でもあるし、きつくもありました。成長のレールに乗ってきた人が一度それを外してしまうと、一時は気楽に感じても、ときが経つにつれて焦りを感じます。
「成長してないじゃん。やべえ!」という具合に。
「成長が止まるのが怖い」、そう思った自分は、マメさんとべべさんにお誘いいただいたタイミングで正社員になることを決めました。
やっぱり責任って辛ぇし重ぇ!!
これからLAMPで働いてみたいな! って人に向けて本音を言いますが、社員として働くってめちゃくちゃ大変!!
責任重っ!!!!
タスク多っっっ!!!
失敗したくねーーーー!!!
の毎日です。忙しい、とにかく忙しい……!
外から見たらどんなにキラキラしてる憧れの企業でも、やっぱり会社は会社。みんな本気でお客さんを120%満足させたいって思ってるからこそ生半可なことはしないし、妥協は許さない。
しかし、本気の人たちと働くとすごく楽しいんです。「世界観の追求、味の探求、ホスピタリティ精神」。どれをとっても超一流でありたいとLAMPのスタッフは本気で思ってます。一緒に仕事をしているとひしひしとそれを感じます。
社員になって思うのは、ヘルパー時代にやってた仕事って、一番楽しい部分だったんだなと。お客さんと接して、喜んでもらって。もしかしたら一番お客さんの笑顔を見れるポジションだったのかもしれない。
社員になると、きっとどこの企業もそうなんでしょうがお客さんに喜んでもらうためのウラカタ仕事をずっとやるんですよね。
- お客さんが怪我しないために、ここの部分を直そう。
- LAMPを100%楽しんでもらうために、どんなプランを考えて、どうやって売り出そう。
- もっとThe Saunaの世界観を確立するためにクレンリネスを心がけよう。
- 最高のロウリュをお客さんにしたいから、時間かけて蒸留してアロマを作ろう。
これは全部お客さんには見えてないこと。そして、お客さんの反応が見えるのも3ヶ月とか半年先……。その間にも色々トラブルあったり、報連相不足でチームに迷惑をかけたりと、途方もない課題が押し寄せてくるわけです。
めちゃくちゃしんどい! 自分の能力不足に腹が立ってきます。
けど、どんな仕事も最終的にはお客さんのハッピーに繋がってるんですよね。お客さんが喜ぶ姿を想像したときに、もうちょっと頑張ってみようかなと思える。ヘルパーのときにお客さんが喜ぶ姿を何百回と見て来たからこそ、イメージができるんです。
LAMPではミスマッチが起きないように、最低3ヶ月試用期間として、ヘルパーかアルバイトとして一緒に働きます。もちろん、信濃町の自然と共生していけるか、LAMPの文化に馴染めるかというのも大事なポイント。
ただ、僕が思うに、この期間で一番大事なことはお客さんの喜ぶ姿を目に焼きつけるということ。この記憶と経験があればあるほど、LAMPのメンバーになったときに仕事の質がどんどん上がり、責任果たして成長できるようになります。
成長するステージを決める
自分が成長するためのステージは慎重に、しかし、ときには直感で選ぶことが大事です。
これまで僕の成長ステージは東京でした。もちろん、東京にいるメリットはめちゃくちゃあります。人との出会いも多い。
しかし、それでも長野の僻地にあるLAMPを選んだのは純粋に、仕事をみんなが本気で楽しんでいるから。
仕事の中身は大変かもしれないし、もしかしたら東京で働いてたほうが給料も良かったかもしれない。でもそんなところにモチベーションは依存してなくて、常に目の前のお客さんの幸せを考えている。
「絶対にこの人たちと働きたい!」そう思える場所で働くことが大事です。
お客さんが喜ぶ姿をイメージして仕事できてますか? 今の仕事は誇れますか? 朝起きて仕事が憂鬱じゃないですか?
すべての質問にYESと答えられなかったら一度LAMPに来ましょう!
成長することが人生の目的
今回書いたことは、働いてる人だったら当然のように思える原則だったかもしれません。しかし、当たり前すぎるからこそ忙殺される日常では忘れがちになってしまうこと。
東京で働いてたときは、責任から逃げたら楽になると思ってたけど、結局今は別の責任を負っている。
人間の目的はより良い人に成長すること。その目的を全うするために、自分に最良のステージを見つけて見てください。
人生にくすぶってる人、LAMPで待ってます!