新卒で信濃町に移住。生活費や人間関係など、田舎暮らしの実態とは?

新卒で信濃町に移住。生活費や人間関係など、田舎暮らしの実態とは?

サラマンダー小野

サラマンダー小野

こんにちは、サラマンダー小野です!

信濃町は少し肌寒くなり、段々と秋に近づいて参りました。ちょうど5年前の今頃、大学4年生だった私が肌寒い秋の信濃町に訪れたのを思い出します。そしてLAMP野尻湖に行き、信濃町への移住を決めました。

そんな淡い記憶を辿りながら、なぜサラマンダー小野は新卒で田舎(信濃町)移住したのか。また田舎暮らしは実際にどんな感じなのか、嘘偽りなく綴っていければと思います。

大学時代のサラマンダー

信濃町に来るまでは宮城県仙台市在住の東北魂ゴリゴリ人間。大学は野球とゴルフが有名な東北福祉大学で、社会教育学部の学生として教育について勉強していました。

真面目に聞こえますがそんなことはなく、毎週友達と飲みに行って、夜更かしして授業をサボり、単位の取得は4年のギリギリで先生に頭を下げて卒業できたような学生でした。

写真はハロウィンにはしゃいでいる大学時代の私です。

ボランティア

そんな不真面目な学生でも一丁前にボランティアをしていました。

子供の頃から自然が好きで、昔は父に連れられて釣りや虫取りなど自然とともに過ごしてきました。ボランティアの内容も、そんな自然との体験を都会の子供たちに提供するもの。子供は自然の中で遊べば立派な大人になると今でも思っています。

学校に行かずにボランティアをしていたこともあるくらい好きでした。これがきっかけで「自然の中で仕事がしたい」と漠然とした想いだけは学生のうちに芽生えました。

実はこのボランティアがLAMPに出会うきっかけにもなっています。

就活

私は大学時代、就活はしませんでした。

理由は一つで「やりたくもない仕事のために足を使うのが馬鹿らしかった」から。

説明会に参加してみなきゃわからないという意見もあるかもしれませんが、行かなくてもなんとなく勘で「この環境は自分に合っていない」と体が拒否していました。完全に社会不適合ですね(笑)。

そんなこんなでフラフラしてるうちに大学4年生の秋になりました。

写真はハロウィンではしゃいで1人だけ立っている私です。

移住した理由

フラフラしていた大学4年生の秋。

尊敬していたボランティア先のスタッフに「LAMPという施設が長野にあるよ」と特に就職先の相談などではなく、素敵な施設があると紹介を受けました。

興味本位でホームページを見ていたらたまらなく行ってみたくなり、そこから1週間もしないうちに私はLAMP野尻湖にいました

これが5年前、秋の出来事です。

自然に魅了された

私が信濃町に移住した一番の理由は「自然の美しさ」です。

信濃町には自然の美しい場所がたくさんありますが、私がそのとき見た景色はLAMP前からの野尻湖でした。秋のひんやりとした野尻湖は静かで、今まで見た自然の景色の中で一番美しく衝撃を受けたのを覚えています。

この景色を見て「もうここにしよう」と決意しました。

「死にはしない」と思った

もう一つの理由が「死にはしない」と思ったからです。

私は初めLAMPのアウトドアスクールで働いていました。そこで働く条件は下記のようなものでした。

  • スクールで教える技術がつくまでは無給
  • 住む場所と2食付き

私には「好きなことを仕事として働くなら最初は無給くらいあたりまえ」と謎の考えがあったので、あまり驚きはしませんでした。

この条件なら「死にはしない」と思い決めました。人間、死ななければなんとでもなる。何か辛いことがあっても死にさえしなければ大丈夫と最強のポジティブシンキングを持っていたので、この条件はなんのしがらみにもなりませんでした。

この「自然に魅了された」「死にはしない」が移住した理由です。

周りが普通に就職内定をもらっている中で、「無給って大丈夫かな」と思うときもありましたが、もうとにかくやってみようと腹をくくった大学4年の秋でした。

新卒田舎暮らしの実態

私は現在移住して4年目になります。そこで移住して実際どうなのか!?

新卒田舎暮らし4年目の実態に迫っていきます。

生活費

田舎暮らしの生活費はどのくらいなのか?

こちらは人によりけりですが、私は貯金はせず毎月全ベットする気持ちでお金を経験に変えるよう心がけています。

まだ若造だし独り身なのでお金は使ったほうがいいと思っています。今のところこのサイクルで良い生活ができています。「お金は使ったほうがいい」。この考えは近くにいる大人たちから学びました。

ということで私の生活費どーーーーーん!!!!

ちょうど計算するためにメモをしていたので手書きで失礼します。

まとめると

  • 食費 2万円
  • 家賃(光熱費込み) 1万円←これが激安でLAMPのシェアハウスに住んでいます
  • 固定費 5万円(奨学金、車ローン、携帯代)
  • ガソリン 2万円
  • 娯楽  4万円

合計 14万円

こうやってみるとかなり使ってる……。

でもそれでいいんだ!!! 人生全ベット!!!!!

参考にならないかもしれませんが、こんな生活を続けて元気に生きています。

人間関係

特に若い人は田舎に住むと、この人間関係がネックになることがあるかと思います。

同世代の友人と楽しく遊んでいた日々から、右も左もわからない人たちに囲まれて、しかも世代は大体上の方が多い。まず田舎には人が少なく繋がりを持つのが難しい……。

そんな人間関係は実際どうなのか、移住当初から今までのことを綴っていきます。

移住1、2年目

こちらは移住当初の写真。人生で初めて頭を丸めて気合を入れています!

おかげで移住当初の1、2年目は同世代の友人はあまりいませんでした。

移住して1年目の頃はなんだかフワフワしていて「自然の中で暮らすのはのんびりしてて最高だなぁ」「人がいなくて気楽だなぁ」なんて思いながらのんびり過ごしていました。

しかし、2年目になりまた同じ生活。

暮らす環境にも慣れてきて段々と友達が欲しくなりました。自然が友達〜〜! なんて思っていても、やはり人は人と繋がりたくなる性なのですね。

私自身、一人が苦手ではないのでこの期間はいろんなところに行って長野を知ってタネを撒こうと考えていた期間でした。

面白そうなお店や場所に行って、そこの人に会って話す。そんなことをよくやっていました。とにかくタネを撒いて来年あたりに花が咲けばいいなと思っていました。

面白いお店や場所はLAMPの移住パイセンたちから教えてもらいます。

この頃から長野の友人が少しずつ増えていきました。

移住3、4年目

移住3年目に撒いたタネがようやく花を開き始め、友人がどんどん増え始めました。今ではたくさんの友人が長野にいてめっちゃ楽しいし、その繋がりがまた人を呼んで友人の輪の拡大が収まりません。

ただこの環境になるまでに3年かかりました。

私は東北の人間なので用心深いとよく言われます。自分では思っていなくても人を信頼するまでに時間がかかるほうなのです。そんなことも相まって今は友達が多くて良い人間関係が築けていると感じていますが、初めはそうではありませんでした。

良い人間関係ってそんなに早く築けることではないし、ましてや田舎なので出会いの機会も少ない。今となっては時間かかったなぁと感じますが、3年ぐらいの期間が必要なのかもしれません。

ただ田舎で繋がった友人は繋がりが強い気がするし、良い人ばかりです。大切にします!

こちらは私の大好きな友人です!

信州サウナクラブ」と言う団体でテントサウナをしたり、呑みに行ったりしています。世代は違えど心は一つです。

LAMPという環境

私が田舎暮らしをする中ですべての基盤になっていたのはLAMPでした。LAMPには同じように移住をしてきた同じ境遇を持つ仲間がたくさんいて、いろんな場面で助けられてきました。

そんな田舎暮らしをする上でのLAMPはどういった効果があるのか最後にご紹介していきます。

LAMPの家族感

移住当初、LAMPのスタッフは丸坊主の若造を家族のように迎え入れてくれました。そして信濃町に慣れるまでは何をするにもともに過ごしてくれました。

これがどんなに心の支えになっていたか。あの優しさは今思うと泣けます……。

知らない土地で一人になるとどれだけ不安なのか、移住者だからこそわかっていたのだと思います。移住してくれたからには絶対見捨てないという意思が根本にあるのでしょう。

そんなLAMPの家族感が心の支えとなっていました。

写真はLAMPで働き始めてすぐに撮影した集合写真。仲間になれた気がしてすごく嬉しかったのを覚えています。

LAMPを訪れる人との繋がり

LAMPには様々な人が訪れます。

サウナが好きな人、アウトドアが好きな人、日本在住の外国人、LAMPのご飯が好きな人、LAMPに食材やお酒を卸している業者さん。

お客様から業者さんまで全部ひっくるめても良い人たちばかりで、皆さんおもしろいです。そういった方と繋がっていけるのも、繋がれるような距離感があるのもLAMPの良さです。

先ほど「人間関係」の部分で友人について触れましたが、LAMPを訪れてくれた人の中にも友人がたくさんいます。

こちらの写真は、2018FIFAワールドカップ・ロシア大会のパブリックビューイングをLAMPメンバーとLAMPのお客さん、業者さんも混ざって見に行ったときのものです。

結局LAMPの人はみんないいやつ


そうですLAMPの人はめっちゃいいやつ揃いなんです。

悪いやつでもいいやつになるのかもしれません。ゆったりとした時間の流れが、自然の環境がそうさせているのかもしれません。

LAMPに集まる人たちの人柄がLAMPという場所を作っていて、LAMPに魅了された人がさらに集まってくる。この環境があるからこそ、私は田舎暮らしに退屈せず4年間続いているのだと思います。

LAMPのスタッフに休みの日でもなんだか会いたくなったり、会うとすごく安心したりする。そんなみんなが大好きです。

なんだかLAMP愛を綴るブログみたいになってしまってすいません……。

結論を申し上げますと、信濃町に移住して本当に良かったと思っています。

飽きたらやめようとずっと思っていますが、いまだに飽きる気配は全くありません。むしろ田舎の沼にどんどんのめり込んでもう抜け出せないかも。

「やってみなきゃわからない」なんていう言葉がありますが、本当にその通りだと思います。嫌になったらやめればいいし、好きなら続ければいい。移住してみてそんな考え方ができるようになりました。

信濃町に移住して本当によかったぁ〜〜〜〜

LAMPにもぜひ、遊びに来てください!

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サラマンダー小野
サラマンダー小野 LAMP野尻湖 サウナスタッフ / 小野 雄大

1995年夏、宮城県に生まれた僕は杜の都仙台にて自然に囲まれすくすくと育ちました。高校までの10年間サッカーをしてきましたが、 あまりサッカーが好きではありません。でもオフサイドトラップ(DFが仕掛ける罠)はできます。大学では教育を学んでいましたが、 気づけばLAMPにいました。punk rockが大好きです。

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