こんにちは。LAMPキッチンスタッフのゆうちゃんです。
長野には「ぼたごしょう」という美味しい伝統野菜があります。「コショウ」とついているので、ペッパーなのかと思う方も多いのですが、タイトルの通り、長野県・北信地方に伝わる伝統野菜です。
こちらが今回のキー野菜、ぼたごしょう。ピーマンみたいですよね。
今回のは私が東京から長野県に移住して、美味しさに衝撃を受けたこの野菜について、そしてこの野菜を使ったメニューなどを紹介していきます♪
そもそも、ぼたごしょうって?
まずはこの子について皆さんに知っていただきたい!
簡単に説明をすると、ピーマンに限りなく似た形をした唐辛子というと、とてもわかりやすいと思います。
上から見ると牡丹の花の形のようにも見えることから、ぼたごしょう、もしくはぼたんこしょうと言われています。ぼたごしょうの旬は夏で、キレのあるピリッと感が暑い時期にほんとにたまりません。
ただ、食べたことが無い方は「え〜ちょっと辛いピーマンみたいな野菜でしょ?」と思うかもしれません。
……そうじゃないんですっっっ!
まず、長野県に伝わる伝統野菜として栽培歴はなんと70年を超えます。すごい長い。また、通常の唐辛子は暑い気候を好みますが、ぼたごしょうは信濃町のような冷涼な気候を好みます。
この豊かな地で育ったぼたごしょうは果実の甘みも強く、旨みがあるんです! 中はピーマンのように種の付いた白い芯の部分があり、ここは強烈な辛味が特徴で、素手で触るとヒリヒリとします。
白い芯の部分を触ったあとに目や口を触ると大惨事になります。
甘み、コク、辛さを兼ね備えぼたごしょう。ぜひ皆さんにも食べてみていただきたい!
次は購入先を見てみましょう〜。
購入先、道の駅を楽しむ
まず、そんな名前も聞いたことの無い野菜をどこで買うか、ですよね。
LAMPで扱っているぼたごしょうの仕入先はズバリ、地元の「道の駅 しなの」の地場産品直売所です。
施設名 | 道の駅しなの |
営業時間 | 【通常】売店 9:00~17:00 食堂 9:00~16:00 L.O. 直売所 9:00~17:00 【8/1~8/16】売店 9:00~17:00 食堂 9:00~16:00 L.O. 直売所 8:30~17:00 【12月~3月】売店 9:00~17:00 食堂 9:00~15:00 L.O. 直売所 9:00~15:00 |
休館日 | 水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、冬期不定休あり ※7、8、9月は無休 |
ぼたごしょうが購入できるのは、直売所なので営業時間には注意が必要です!
この季節は、ぼたごしょう以外にも信濃町特産の甘くて瑞々しいトウモロコシやトマトを初めとした夏野菜で充実してます。信濃町には野尻湖をはじめとした沢山の観光スポットがありますが、私としては道の駅はぜひ足を運んでいただきたいスポット!
こちらが直売所の様子です。賑わってますね〜! 野菜のラインナップも充実!
参考までにこちらは自分用に買ったものです。お値段も安い! 最高! 最近は買った野菜を何も考えずにすべて切って、ごま油で炒めて、めんつゆで作ったタレに漬け込んでいつも食べています。
ガチの家ご飯の写真ですみません
この日はぼたごしょう、茄子、ズッキーニ、ヤングコーンの焼き浸し。たくさんのネギ、青じそ、ミョウガも入ってます。野菜のポテンシャルの高さで、なんとかなるから最高。簡単。ありがとう信濃町。
そんな感じで本題に戻りますが、ぼたごしょうは入ってすぐ、特設コーナーがあります。ウェルカムこしょうコーナーです。
お値段は1パック130~150円ほど。なかには、はねだし品もあり、さらにリーズナブルに楽しむことも可能です。
LAMPの料理にぼたごしょうを取り入れてみた
山菜などの調理時も同様ですが、伝統野菜となると調理法を検索すると日本の家庭料理がベースになります。
そこでまず気をつけなければいけないのは、LAMPのメニューとしてのフィット感。LAMPでお出ししているお料理は多国籍感もありつつ、素材の美味しさも大切にしています。
そのため、家庭感は残さずして古くからある家庭料理のバックグラウンドなどを参考にしました。加えて、質のいい素材の味をプレゼンテーションできるのが前提なので、素材の味をとことん試して、自分が経験した、もしくは興味のある各国料理で合いそうな方向性の味付けなどに持っていきます。
今年は3品、ぼたごしょうメニューがメニューインしました!
※来店時期によっては季節のおすすめメニューに変更ございます。ご了承ください。
1.ガパオライス
みんな大好きなタイ料理の定番、ガパオライス
LAMPでも人気のあるメニューですが、こちらにもぼたごしょうが入ってます。
ガパオライス 1,200円(税込)
甘辛く煮込んだ鶏そぼろにたっぷりの野菜が入ったLAMPのガパオライス。ぼたごしょうに出会ったとき、ピリッとした刺激でご飯が進んじゃいます。
2.青トマトのサルサソース
青トマトのサルサソース 700円(税込)
同じく初夏の地野菜である青トマト。青いトマトは馴染みがない方も多いと思いますが、メキシコ料理で緑色のトマトに似た野菜、「トマティーヨ」というホオズキを使った緑色のサルサソースを以前レシピ本で見て気になっていたのでトライしてみました。
信濃町産の青トマトと、ハラペーニョの代わりに今回の主役、ぼたごしょう。
にんにくや赤玉ねぎとともにオーブンでローストします。
色、めちゃめちゃきれい
ローストしたものをライムやオリーブオイル、岩塩、パクチーの根などとミキサーで粗くペースト状にして完成です!
地野菜でアレンジして色んな国の料理を作るのが楽しいです!
3.きゅうり、パクチー、ぼたこしょうのエスニックサラダ
エスニックサラダ 800円(税込)
このシーズン、瑞々しくて美味しくなるきゅうりと地元産の葉の柔らかいパクチー、それからぼたごしょうをエスニック風に味付けしたサラダです。
こちらのお料理、隠し味に使ってるものがあります! それは「ぼたんこしょう味噌」。道の駅にも特産品として置いてあるもので、こちらを仕込んでアクセントに!
- ぼたんこしょう味噌とは
- 炒めたぼたごしょうにお味噌やお醤油、お砂糖、お酒などを加えて甘辛く味付けしたもの。ご飯に乗せたり、キュウリに付けてまるかじりするのが定番です。
LAMP自家製のぼたごしょうみそとナンプラー、荒唐辛子、レモン果汁でさっぱりピリ辛なサラダをつくりました。
我ながら美味しすぎます。ピリ辛でビールで流し込んでほしいです。
どれも我ながらオススメすぎです!
いかがでしょうか。ぼたごしょうの魅力、伝わりましたか? ぼたごしょう以外にも信濃町の豊かな地で育った美味しい旬野菜を使ったメニューがLAMPにはたくさんあります。元気をチャージしに、LAMPへ是非遊びに来てくださいね!