(株)LAMP代表のマメです。
LAMPには現在、正社員・アルバイト含めて22名のスタッフが在籍しており、6名のスタッフで始まったLAMPも7年間で3倍以上のスタッフで運営するほどになりました。またスタッフの多くが移住者で、新しい仲間が増える度に新しい場所での新しい生き方を僕に教えてくれます。
「採用はどういう基準でされているのですか?」
これは本当によく聞かれる質問で「ちゃんと挨拶ができてゴミが拾える人」としか基本は答えていないです(みんないいやつ!!!)。
ただ、採用基準や就業後の行動指針を考えるにあたり、逆に退職者の傾向や社風に馴染みづらいというネガティブな部分の分析をしてみたところ、ある共通点に気づいてしまったのです。
一番初めに気になったことが最後まで引っ掛かり続ける。
第一印象やコミュニケーションをある程度とっていくなかで、能力が高くとも、すごい経歴でも、会社の理念にとても共感してくれていても、友人からの紹介であっても、一番初めに「でもここがこうなんだよな……」という部分があることがあります(それは個性でもあり別の場所では長所にもなりうることです)。
そしてそれがミスマッチの原因になることが、とてもとても多いのです。
例えば、マネージャー経験があり業界経験も長いが、返事が食い気味で相手の話を聞くことが苦手な方なのかなと感じた場合、働き始めてもスタッフやお客様とのコミュニケーションが難しく、チームワークを苦手とする、といったようなことです(あくまで例え話であり特定の人を指すものではありません)。
上記の例はそもそもコミュニケーションを生業にしているのだから、初めからマッチングがなされていないだろと突っ込まれそうですが、これはその初めに感じたウィークポイントが悪いわけではないのです。重要なのは
その初めに感じたウィークポイントと責任を持って向き合えるのか?
です。全責任を持ってその人と一緒に働きたいと感じたならば表向きな能力だけではなく、「弱点にこそ向き合って対話していかなくてはならない」ということに気付かされたのです。
LAMP野尻支配人のべべ君とヘルパーのナカジさん、年齢は二回り違うけど対話を重ねているからこその関係値だと思う。
採用をしていくなかで穿った見方をしたいわけではありません(僕は基本的に性善説を信じてますし)。ただ採用は人の人生を大きく左右しますし、LAMPでは友達でも家族でもない文字通り”仲間”採用なのかなと思っています。
最後にあんまり関係ないけどフレンチの天才シェフが、有り余る才能を持つスタッフに向けた言葉で締めくくります。
「もしあなたが能力が高い自覚があるならそれはできない人の為に使いなさい」