元田んぼの超粘土質な土地をハーブ園にする方法

元田んぼの超粘土質な土地をハーブ園にする方法

さき

さき

こんにちは。さきです。

私の職場はThe SaunaのあるLAMP野尻湖です。ここでレストラン店長兼デザイン担当。見た目に関する全般も担当しています。

先日The Sauna支配人のべべくんから「ユクシの前をハーブ園にしたいんすよぉ……育てたハーブを蒸留してロウリュしたいっす」と言われたのでやってみることにしました。

未来のハーブ園

とはいえ、べべ氏が植えたいと言っているのはこの場所。元はたんぼの超粘土質な土壌。ハーブは水はけの良い土を好むので、土壌改良からやらないといけなさそう!

そしてLAMP野尻湖のある信濃町は冬にはマイナス15度にもなる超極寒地の豪雪地帯です。ハンパな子達は生き残れません。植えるハーブを選ぶのも一苦労です。

分からない分からないと言ってても始まらないのでとりあえず検索です。

「極寒地 ハーブ 粘土質」

……めちゃくちゃ出てくる。ほんとありがとうございます。いろんなサイトを読み漁り、園芸YouTuberの方の動画を見漁り、選んだスケジュールはコチラ

  1. 寒冷地でも育つハーブを選ぶ(この時どれくらいの高さまで成長するかも調べておくと植える配置決めやすい)
  2. どろどろの土を半分ほど捨てる
  3. 酸性からアルカリ性にする為苦土石灰を混ぜ込んで1週間置く
  4. ハーブが届く(信濃町の気候に馴染ませるためポットで1週間〜2週間ほど育てる)
  5. 腐葉土と堆肥、軽石砂、川砂、桐生土、山砂などの多孔質の物を混ぜ込み、また馴染ませる
  6. 晴れた日の午前中に植え込み

そして選んだハーブたちがこちら!!

成長したときの高さ 備考
タンジー 120cm 乾燥○
ラベンダー「エトエカス」 30-90cm 渇いたアルカリ性(石灰)○
ピンク、紫、セージ(一年草) 30-50cm 多湿、酸性✕
レモンバーム 30-80cm 日光を好みますが、半日陰程度までなら栽培可能 保水性の良い土○
フレンチタイム(常緑) 10-30cm 日向でアルカリ性○ 肥料✕
コモンタイム(立性) 10-30cm 多湿、酸性✕
ジャーマンカモミール 30~60cm こまめに花を摘み取る、やや湿り気を好む
ローマンカモミール 20~30㎝ 高温多湿 水やり無し 高さが低く、毎年種で増える
カレープラント(シルバーリーフ) 30-60cm 乾燥気味の用土を好み、多湿✕ 肥料✕ 夏から秋に収穫〈花の後に切り戻し〉 
ローズマリー(立性) 30-120cm 日当たり良い乾燥 初夏に刈り込み
ローズマリー(トスカーナブルー)(這性) 60-180cm 日の当たる水捌けが良い場所

水風呂からよく見える場所なので見た目もかっこよくするべく、ニューサイランやギボウシなども一緒に植えることにしました。

いざ! 土壌改良

まずは元たんぼならではの重いどろどろの土を捨てます! サウナヘルパーくんたちの力を存分に借りていきたいと思います!!

土を捨てる

タムです。大学では農業を勉強してます。

めちゃくちゃ単純作業な重労働ですが、すごいスピード感でやってくれました。

土を酸性からアルカリ性にする

日本の土は雨が多いせいで酸性に傾いているらしい。だからアルカリ性にしたいらしい。

なんで酸性が良くないのかとか、そもそも酸性ってなんだろうと思いながらも、偉い人が植物のためにはほどよくアルカリ性がいいって言うならそうなんでしょう。

ほどよくアルカリ性にします!

土壌の酸性度を下げつつ、カルシウムとマグネシウムの栄養成分を補給することができると言われている苦土石灰を適量混ぜ込みます。

また土を捨てる

タムもやってくれたけど……どうやらまだ足りない! この土は手強い!! また捨てる!!

ここでもまた若き力を借りていきます。

 

写真右:元サウナヘルパー「青野カケル」。4月から正社員としてLAMPにジョインしました。

写真左:「菊ちゃん」。CoHoKa(コホカ)というサウナ銭湯グッズのオンラインセレクトショップを経営しながら、The Saunaで修行中の主婦です。

 


ごりごり進めてくれています。

 

うしろで土運びでさえもコンテンツにしようとカメラを持ってさまよっているのが、サウナYouTuberの「ケンちゃん」です。

良い土を入れる

腐葉土と堆肥、軽石砂を混ぜ込んでいきます。

 

「おゆう」です。彼から溢れ出すグルーブが動きとなって現れたとき、見ている人を幸せにします。

蜜を与える

ここらでエネルギーチャージさせときます。

真ん中にいるのは「かじさん」です。元サウナヘルパーで、いつの間にかいていつの間にかいなくなる。妖精みたいな人です。またすぐ来てくれるでしょう。

砂を足す

思った以上に粘土質なのでさらに砂を足します。

ひとまず完成

土の入れ替えが完了しました。

この状態で土を馴染ませるため、また1週間放置します。

ついでに穴の空いたパイプを土の中に埋めて、水の通りを良くする暗渠工事もDIYでやってもらいました。




一週間経過




植えていきます!!!

いよいよ終盤。

事前にどのくらいまで成長するかなど調べておいたので、かっこよくなるように背の順に並べていきます。

成長したときに生きづらくならないよう、30cm間隔で場所決め

暗渠のうえに敷いた石がいい味だしてくれてます。

植え方を教える

最後の作業はべべくんと一緒に進めていきます。教えているのに上からで偉そうです。

植える場所の土を掘り、ポットから苗を優しく抜く。根っこがこの先伸びやすいように真ん中あたりからほぐしてあげる(ほぐさずそのまま植えたほうが良い子もいるのでその子にあった方法を選びましょう)。

 

植えてくうちに愛情が芽生えたようです。小さい声で「おおきくなぁれ おおきくなぁれ」と呟いていました。

完成

綺麗に植えられました!! これからの成長が楽しみです。

 

水風呂からの眺めも上々です。

 

蒸留器も届きました。

みんなの力を合わせて作ったこのハーブ園。今後は蒸留してサウナのアロマロウリュとしてお楽しみいただけますよ。

これから長野は緑が青々として爽やかないい季節に突入します。LAMPにいらした際はぜひこのハーブ園も覗いてみてください。

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さき
さき LAMP野尻湖 ブランディングマネージャー / 早紀 平本

広島生まれ→東京→長野移住。母はダンススクールのインストラクター。幼い頃からパワフルでカラフルな物に囲まれ、社会に出てからは衣装製作したり東京のワールドフードのレストランで働いてたりしました。LAMPのホール担当。美術担当。筋肉担当。店内装飾やメニューやPOPもやらせてもらってます。ここまでほぼ勘で生きて来ました。これからもよろしくお願いします。

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