【auじぶん銀行の実例】カードローン手続きにeKYCを導入した結果、企業もユーザーも本人確認がラクになりました

【auじぶん銀行の実例】カードローン手続きにeKYCを導入した結果、企業もユーザーも本人確認がラクになりました

Yui Yoshida

Yui Yoshida

こんにちは、LIGのころもです。

最近、オンラインで多くのサービスが提供されています。なかにはFinTechをはじめとする、お金に関わる契約ごとや銀行業務そのものを扱うようなサービスもあります。

そのようなサービスを提供する場合に必要になってくるのが、eKYC(イーケーワイシー:electric Know Your Customerの略称)です。Know Your Customerは本人確認手続き全般を指す言葉で、eがつくことで、オンラインでその手続が可能だという意味となります。

この、本人確認の手続きを規定しているのが犯罪による収益の移転防止に関する法律、通称犯罪収益移転防止法」というものです。2020年4月に改正され、さらに内容が厳格になりました。

これは、新たにFinTech事業を行いたい企業にとっては逆風になってしまうのでは……?

これまでの本人確認・これからのeKYC

たとえば、一般的な金融機関の窓口だとこのような本人確認手続きになるとのこと。

【今まで】
「本人確認書類」1点 + 転送不要郵便の受け取り

【2020年4月〜】
「本人確認書類」2点 + 転送不要郵便の受け取り
※転送不要郵便とは、税金の納付書や年金の通知書など、主に重要書類を送付するときの形態。本人が転居している場合などに、転居先ではなく送り主に返送される。(今回の場合は手続きをしている金融機関から送られる書類を想定している。)

本人確認書類が1点→2点になっている……事業者・利用者側双方で手間が増えてます!

申し込み時に手元に免許証しかないときに保険証も必要となると、めんどくさくて「また今度にしよう」なんて思ってしまいそうです。

事業者にとってもチェックの手間が倍になるし、顧客のお申込完了率の低下が懸念されますね。ところがこんな本人確認の方法もあるそうなんです。

「本人の顔」+「本人確認書類1点」をスマホなどで撮影して送信

本人確認書類が1点ですむし、郵便物の受け取りもいらない。これってかなり便利ですよね!

eKYCを採用するためには自社でのシステムの構築など手間がかかりそうですね……。でも大丈夫!すでに安定して提供されているeKYCサービスがあります。それが、株式会社ショーケースのカンタンeKYC「ProTech ID Checker」です。そこでこのサービスをいち早く導入した「auじぶん銀行株式会社」さんに、導入の経緯やメリットを聞いてみました!

ProTech ID Checkerとは
カンタンeKYC
株式会社ショーケースが提供する、eKYC(オンライン本人確認)サービス。本人確認書類の撮影など、本人確認手続きがすべてオンラインで完結する。しかもWebブラウザで対応できるので、アプリのインストールは不要。郵送で行う本人確認に比べて、手続き完了までの時間を格段に短縮でき、本人確認にかかる企業側の業務削減にもつながる。

ProTech ID Checkerの詳細をみる

本人確認書類が1点でいい!導入はユーザーにも企業にもメリットしかなかった

画面越しの三根さん

auじぶん銀行株式会社とは
KDDIと三菱UFJ銀行が2008年に共同で設立したネット銀行。「じぶん銀行スマートフォンアプリ」で残高照会や振込、au PAY へのチャージなど、さまざまなサービスが利用できるのが特徴。auユーザーにはサービス利用でポイントがたまる特典もある。
今回お話をお伺いした人:三根さん
ノンバンクの金融会社、銀行で勤務した後、2018年auじぶん銀行に入社。ローンセンターを経て2019年11月からコンシューマーファイナンス企画推進部に。最近は、新型コロナでの自粛期間中に動画にハマり、昔のドラマや映画をよく見ている。お気に入りは西部警察(渋い)。

法改正で本人確認方法が厳しくなり逆風。「なんとかしたい」で導入

ころも

ころも:こんにちは、本日はよろしくお願いします! さっそくですが、三根さまのお仕事について教えていただけますか?

三根:auじぶん銀行はその名の通り銀行業で、私はその中でもカードローンの商品企画などを担当しています。

ころも:カードローンのご担当ということは、ショーケースのカンタンeKYC「ProTech ID Checker」を導入されたのもカードローンの部門ですか?

三根:ええ、そうです。2020年の3月に導入しました。

ころも:3月というと、犯罪収益移転防止法の改正前ですね。法改正に対応するために導入されたということでしょうか?

三根:その通りです。お客様の手間が増えるため、「手続きの途中で離脱する方が増えるかもしれない」という懸念がありました。

ころも:確かに、めんどくさくて途中でやめてしまう人は増えそうですね。

三根:今回の法改正は金融業界にとっては逆風でしたね。そこでオンラインで完結できる本人確認方法である「顔 + 本人確認書類(運転免許証)の撮影・アップロード」の導入を考えるようになりました。実際、本人確認の精度があがりますし、なりすまし防止効果も高いですからね。

ProTech ID Checkerのユーザー側本人確認フロー
▲ProTech ID Checkerのユーザー側本人確認フロー

ころも:導入前はどのように本人確認されていたんですか?

三根:自社のシステムを使っていて、本人確認書類1点を撮影・アップロードをしていただき、その後郵送でカードを受け取ることで本人確認が完了していました。

ころも:なるほど。自社のシステムで対応することは検討されなかったんですか?

三根:もちろん検討しました。ですが一から構築するとなると費用面で厳しかったんです。それに他社にもProTech ID Checkerと同じようなサービスはあるんですが、アプリなんです。

ころも:でましたね、アプリ!なんでもかんでもインストールを要求されるので、もうスマホがアプリだらけです。

三根:(笑)。わざわざ本人確認のためにアプリをインストールして立ち上げるのは面倒ですからね。でもProTech ID Checkerはウェブサービスなので、弊社の「じぶん銀行アプリ」の申し込み画面からそのまま手続きに移行できるんです。

ころも:それは助かりますね。特にインストールに抵抗のある、スマホ操作に慣れていない層には喜ばれそうです。

オンライン完結でサービスの幅が広がり他社との差別化も

画面越しの三根さん

ころも:導入したことでどんなメリットがありましたか?

三根:いろいろありますが、一番大きいのは従来よりも早い段階で本人確認が完了するようになったことです。先ほども申し上げた通り、以前は本人確認書類のアップ後、ご自宅でカードを受け取っていただいたタイミングで本人確認が完了し、サービスをご利用いただけるようになっていました。

ころも:自宅でカードを受け取らなければ本人確認は完了しなかったんですか?

三根:そうなんです。それは絶対でした。ですがProTech ID Checker導入後は、顔写真と免許証をアップしていただき、弊社で確認がすんだタイミングで完了になりました。

ころも:具体的にどのくらい早くなったんですか?

三根:サービス申し込み後、カードを受け取っていただくまでに1週間ぐらいかかっていたのですが、それが最短で翌営業日になりました。つまり1週間ぐらい早くなりましたね。

ころも:それは大きいですね! 早く本人確認が終わればそれだけ早く融資をお願いできますもんね。

ころも

三根:その通りです。それにサービスの幅も大きく広げられると考えています。

ころも:どんなことを検討されているんですか?

三根:今までカードの受け取りは自宅に限定されていましたが、今後は、たとえばコンビニや郵便局の局留めでもお受け取りいただけるようにしていきたいと思っています。

ころも:カードを自宅以外で受け取りたいという要望が多かったんですか?

三根:はい。やはりカードローンという性質上、家族がいる自宅には届けてほしくないというお客様は一定数いらっしゃいました。今後はそういったお声にも対応できるようにしていきたいですね。

ころも:他社との差別化にもつながりそうですね。ほかにはどのようなメリットがありましたか?

三根:お客様にとっては、手続きが簡単というのが大きなメリットですね。金融業界では、法改正を受けて「本人確認書類2点 + 郵便」に変更したところも多いんです。それと比べて書類が免許証1点ですむというのは大きなアドバンテージだと思います。

ころも:私も利用するなら、本人確認書類が2点よりも1点の方を選びます。明らかにその方が楽ですからね!

セキュリティは万全!スピーディーな導入でコストも抑えられる

ころも:免許証や保険証を撮影してアップするとなると、セキュリティを心配するユーザーも多いのではないでしょうか?

三根:お客様の非常に大切な情報を扱うので、私たちもそこはかなり重視しましたね。ですがProTech ID Checkerではこのようにセキュリティがしっかりしています。

ProTech ID Checkerのセキュリティ
  • 不正侵入の検知と防止、改ざん検知、DDos対策
  • クライアントの管理画面はIPアドレスでアクセス制御
  • 操作やアクセスログ管理による保守要員の不正防止

ころも:導入企業側とショーケース側の両方で強固なセキュリティを敷いているんですね!

三根:弊社はセキュリティの基準が結構厳しいんですが、ショーケースさんは別サービスの「Form Assist」のお取引にて、セキュリティがしっかりしていたので信頼しています。それにサービスが法律に則っていることは、弊社とショーケースさん両方の弁護士がチェック済みです。

ころも:それなら安心ですね。でも自社システムから乗り換えるって、導入に時間がかかったんじゃないですか?

画面越しの三根さん

三根:全然そんなことありませんよ! 社内のシステム改修とテスト期間があったので検討を初めてからは少し時間がかかりましたが、導入自体は1〜2週間で済みました。

ころも:それは早いですね!

三根:主な作業はタグを設置するだけなので、社内で新たにシステムを構築したりアプリを導入したりすることに比べたら、コストもかなり抑えられました。

ころも:ちなみにショーケースさんのサービスはUIがいいと評判ですが、ProTech ID Checkerではいかがですか?

ProTech ID Checkerの企業側管理画面

▲ProTech ID Checkerの企業側管理画面

三根:すごく使いやすいですよ。管理画面は表示が大きくて見やすいですし、本人確認の進捗状況もひと目でわかります。ステータスでお客様の検索もできるので、管理がしやすいですね。仕様もカスタマイズしていただいたので、弊社のサービスに適した形になっています。

ころも:カスタマイズまでしてもらえるんですか! auじぶん銀行さんにとってはかなりのメリットがあったんですね。

三根:はい。弊社と同じようにお客様へのサービスの拡充を検討されていて、コストやセキュリティも重視したい企業にはおすすめしたいですね。

まとめ

法改正で起きた逆風を、ユーザーの利便性を高めたり、サービス発展のきっかけにしたりと、auじぶん銀行さんのアイデアにもProTech ID Checkerにも脱帽です!

サービスの非対面化はどんどん進んでおり、銀行以外にもクレジットカード、司法書士、古物商、通信系の企業など幅広い業界で実績が多数あるそうです。まずは些細な事でもショーケースさんに相談してみてはいかがでしょうか?

では最後に、サービスのポイントをおさらいしておきます!

ProTech ID Checkerのここがいい
  • 郵便は不要!オンラインだけで本人確認が完結
  • ユーザー側にも管理側にもわかりやすくて使いやすいUI
  • ブラウザで利用できるので、アプリのインストールは不要
  • タグの挿入だけでOK!最短1週間で導入
  • SaaSなので低コストで始められる
こんな企業におすすめ
  • できるだけ早く導入したいが、コストはかけられない
  • 犯収法改正でお客様の手間が増えてしまい、離脱が増えてしまった
  • 個人情報を扱うので、強固なセキュリティが欠かせない

本人確認の手間が増えて困っている企業や、eKYCの導入を考えている企業は検討する価値アリだと思います! 金融機関はもちろん、金融機関以外の企業からの相談もウェルカムとのこと。是非詳細をチェックしてみてください!

ProTech ID Checkerの詳細をチェックする

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Yui Yoshida
Yui Yoshida Digital Marketing / Media Director / 吉田 結衣

大学卒業後、旅行会社に入社しツアープランナーとして従事。その後、2018年にLIGへ転職。LIGブログのPR記事制作ディレクターとして、これまで100本以上の記事広告を担当。ツールレビュー、インタビュー、地方創生、面白系などあらゆるジャンルの記事コンテンツを制作する。

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