こんにちは! LIGの人事のあきとです! 新しいヘアスタイルになりました。
さて転職活動中のみなさん、
面接でちゃんと自己PRできていますか?
僕は人事なのでよく転職希望者の面接をするんですが、自己分析があともう一歩という、もったいない自己PRが多いなと感じています。
しかし新卒ならともかく……社会人になってから自己分析することってなかなかないですよね? 忘れてる方が多いんじゃないでしょうか、自己分析のやり方なんて。
僕が人事として使ってみたツールで、クオリティ高い自己分析が無料でできる「ミイダス」のコンピテンシー診断というものがあるのですが、今回はそれを使って、どれくらい自己PRのクオリティが上がるのかを、LIGの社員に協力してもらって実験してみたいと思います!
- こんな人に読んでほしい!
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- 性格診断テストの結果をどう面接でPRしたらいいのかわからない
- 自分の強みがわからない、伝え方がわからない。そもそも強みって何?
- しっかり自己分析できていないと感じる
- 採用側として、求職者の内面をどう評価したらよいのかわからない
ミイダスのコンピテンシー診断ってなに? どんなことがわかるの?
- ▼ミイダスとは
- 自身の内面的なスキルや思考性を無料で分析することができ、その結果や職務経歴・経験スキルを企業に公開することで、仕事内容や組織風土がフィットする可能性が高い企業から、面接確約のオファーが届く転職サービスです。300万人の転職データから自身の市場価値(年収など)を診断できる「市場価値診断」もおもしろいのでぜひ!
- ▼ミイダスコンピテンシー診断とは
- ユーザーのコンピテンシー(行動特性)を分析するアセスメントツール。160個の質問に回答することで「パーソナリティの特徴」「上下関係適性」「ストレス要因」「マネジメント資質」の4分野のコンピテンシーが数値化される。ユーザーは自分の強みやストレス要因を知ることができ、企業はカルチャーや社風にマッチした人材を探すことができるので、採用のミスマッチや早期離職の防止につながる。
コンピテンシー診断の結果からわかることは実に41項目! しかも無料でできちゃう!
分析前の面接チェック
では、今回協力してくれるLIGの社員2名をご紹介します。
参加者の紹介
イチロー2019年8月入社のLIGの営業。入社後毎晩ラーメンを食べ続けた結果、体重が20キロも増加。趣味は車いじりとサーフィンで、休日はたるんだ体で湘南の波に乗っている。 |
あやまん2018年入社、LIGブログのエディター。入社後結婚式のために3ヶ月で10キロの減量に成功したが、その後1年かけて15キロ増量。海外セレブ並のわがままボディを誇っている。最近千葉のサーファーが集うエリアに家を建て、普段はフルリモートで仕事をしている。 |
さて、コンピテンシー診断を受ける前に、現在の二人の面接レベルをチェックしてみましょう! 面接をすることはナイショにしていたので、ガチでぶっつけ本番です。
診断前:イチローの自己PR
面接官:ではまず自己紹介をお願いします。
イチロー:えーっと、2020年4月で社会人2年目になるイチローです! 小学校から大学までずっと柔道をしていました。現役引退後の大学在学中に起業して、卒業後も役員として働いていました。そこは1年ちょっとでやめて、営業とマーケティングの両方を学べる広告営業をやりたいと考え、2019年8月にLIGにジョインしました。今はアカウントプランナーとしてLIGブログの記事広告の営業をしています。
面接官:ご自分の強みはどんなところにあると思いますか?
イチロー:強みですか……あ、分析力だと思います!
私はテレアポから営業、そしてクロージングまで一貫した業務を行っております。自前でテレアポの分析シートや過去の記事広告リストを作ったり、アポ率や訪問からの受注率をデータ化したりして、営業がうまくいかない場合はどこに問題があるのかを分析して、改善策を考えるようにしています。そのPDCAを回すことで、目標を達成するような行動ができていると思います。
診断前:あやまんの自己PR
面接官:では自己紹介をお願いします。
あやまん:千葉県生まれ、千葉県育ち、千葉県在住のあやまんです。私はしゃべることより書くことが得意で、大学では言語学を学んでいました。卒業後は働きたくなくて、半年ほど実家の手伝いをしていました。いわゆるニートです(笑)。でもそれも飽きてしまい、就活してITベンチャーに採用人事として入社しました。動きの激しい会社だったので、新卒を100人採用したり、新たに4拠点くらいオープンしたりと、4年間でさまざまな経験ができました。その後、当時の役員が新たに会社を立ち上げたので、ついて行きました。その会社では文章を書くのが得意だからという理由でSEO記事のライティングを任され、記事を量産していました。でもめちゃめちゃ辛くて、もっと楽しい記事が書きたくなって2018年にLIGに転職しました。
面接官:ご自分の強みはどんなところにあると思いますか?
あやまん:うーん、前職は二社ともベンチャーで未経験で入社しており、どちらもハードな職場だったので、根性はかなりある方だと思います。あとは一人でライティングをしていたので、知らない分野のことを調べる力や、一人でなんとかするコミット力はついたと思います!
診断、そして結果を分析してみよう
二人とも転職活動をしてから年数が経っていないせいか、ぶっつけの割にカタチになっていましたね!
さて現在のレベルがわかったところで、コンピテンシー診断を受けてもらいました! 所要時間は約25分です。
ー25分後ー
あきと:お疲れ様でした、どうでしたか?
あやまん:なんか同じような質問が何回もでてきた気がします(笑)。
イチロー:結構長かったです。でも変わった質問も多くて面白かったです。この結果はどう面接に活かしたらいいんですか? 僕のなかなかいいスコアだと思うんですよ!
あきと:いや、それが数字が高けりゃいいってもんじゃないんだよね。今回はそのあたりの結果の見方と自己PRへの盛り込み方を教えてもらうために、アドバイザーをお呼びしました!
ミイダス株式会社の藤元さんです!
- 藤元さん
- ミイダス株式会社のタレントアクイジションゼネラルマネージャー。法人向けプロダクト開発や営業を担当。温泉マニアで、47都道府県の温泉制覇を目指している。週一回は温泉に行くノルマがあり、遠出できない日は近くのスーパー銭湯に行って、ミッションを果たしている。
あきと:それじゃあ温泉大好き藤元さんと一緒に、二人の結果を分析してみましょう!
イチローの結果分析
イチロー:めっちゃ細かく結果が出るんですね! どうですか? 「パーソナリティの特徴」のところ、8とか9が多いので優等生ですよね?
藤元:いえ、この数字はあくまで仕事における行動特性や、パフォーマンスが発揮できる環境を表しているので、数字が高ければいいというものではないんですよ。コンピテンシーというのはあくまでもその人の行動や思考の特徴です。仕事にその特徴がマッチしていればパフォーマンスを発揮できるんですよ。逆に数字が高くても仕事とマッチしていなければパフォーマンスは発揮できません。低い方が良い場合もあります。
▲コンピテンシーの特徴
イチロー:あ、そうですか……しょんぼりです。
藤元:それで結果ですが、イチローさんは「ヴァイタリティ」「創造的思考力」「問題解決力」が8〜9と高いですね。これは自己PRでお話しされていた、テレアポの分析シートを作って分析・改善するなど、自分でPDCAを回す力が現れたものだと思います。どれも営業職には必要な要素なので、今の仕事は向いていると思います。
藤元:ヴァイタリティは気力や体力に優れていて、結果に対して必ず達成しよう! という気概がある方が高い数値が出ます。創造的思考力の高い方は、困難に対して新しい切り口で柔軟に解決することが得意です。問題解決力が高い方はシンプルな問題よりも複雑な問題の方が意欲が湧くタイプです。イチローさんは「分析力」が自分の強みだと思っていらっしゃいましたが、実は3つの強みによって構成されていたということです。
イチロー:おー! 素直に嬉しいですね。
藤元:ただ先ほどの自己PRでは分析力しか伝わらなかったので、もったいなかったです。諦めず試行錯誤しながらコミットするヴァイタリティや、お客様の課題を解決する問題解決力など、複数の要素をエピソードを交えてアピールするといいと思いますよ。
イチロー:確かに、分析力しか頭になかったです。ご提案、ありがたく使わせていただきます!
あやまんの結果分析
藤元:あやまんさんは「パーソナリティの特徴」の分野で、「創造的思考力」「問題解決力」「プレッシャーへの耐力」の数値が高いですね。「創造的思考力」「問題解決力」の高さはイチローさんと共通した要素ですね。「プレッシャーへの耐力」に関しては、この数値が高いと、「感情的にならず、プレッシャーやストレスに強い状況でも平静を保つことができる。」という特徴があります。
あとは「人あたり」が2と低いのですが、これは「人の意見に左右されすぎず、自分の意思を貫くことができる」という特徴です。
あやまんさんのパーソナリティをまとめると、難易度が高いプレッシャーのある仕事に対して、様々なアイデアや発想で困難を乗り越えたり、自分で判断して解決していく力がありそうです。これは自己PRで強みとして挙げられていた「一人でなんとかする力」を構成している力だと思います。根性とか精神的な部分を強みとされていましたが、しっかり考えて行動するという強みが出ていますね。
あやまん:こんなにたくさんの強みで成り立っていたんですね。「一人でなんとかする力」ととか「根性、コミット力」としか言いようがないと思ってました。
藤元:強みって自分にとっては当たり前のことなので、気づいていない人が多いんですよ。例えばあやまんさんは最初の会社で年間100人採用していたり、次の会社で一人でSEO記事を書き続けたりしていますよね。これって、かなりすごいことですよ!前例がない環境でも問題解決力を発揮し、自分で解決方法を模索し、創造的思考力を活かして、業務や問題が変わってもいろんなアプローチで解決することができます。また難しい局面でも、プレッシャーに勝つことができるので、そういう力はもっとプッシュしていいと思います。職種や環境が違っても、強みは発揮されていると思います。
あやまん:すごいって言われると照れます(笑)。でも「人あたり」が2って、最初は問題あるのかと思っていました。
藤元:いえいえ、あくまでも適性なので、点数が低い=問題ということではないです。ポイントはその適性と仕事がマッチしてるかどうかです。あやまんさんが仕事を進める上で「人に流されずに、自分で判断する」という場面が多いのであれば、この項目の点数は低い方がむしろいいんですよ。
あやまん:よかった、安心しました!
アドバイス後の自己PR
藤元さんの的確なアドバイスを受けて、二人に自己PRをブラッシュアップしてもらいました。再挑戦です!
イチローの自己PR
面接官:ではまず自己紹介と自己PRを簡単にお願いします。
イチロー:はい! 4月で社会人2年目になるイチローです。 大学生の時に起業し、1年ほどでそちらを退職しLIGに入社しました。今はアカウントプランナーとしてLIGブログの記事広告の営業をしています。
自分の強みですが、まず営業目標に対して絶対に達成するという達成思考があります。業務は顧客に対するテレアポから、課題のヒアリング、企画の提案、クロージングを一貫して行なっておりますが、社内には仕事のマニュアルやルールがありません。なので、達成のためにはどうするべきなのかを、自分で考えてアクションをするようにしています。
例えばテレアポがどうすれば上手くいくのかKPIの分析シートを作ったり、営業の受注率をデータ化したりして、どこに課題があるのかを洗い出して改善につなげています。また、クライアントに提案する企画も、いろんな切り口で提案することを意識しています。クライアントによっては複雑な難しい課題を解決してほしいという依頼がありますが、LIGならではの斬新な企画を考えて提案することで、お客様からご期待をいただけることが多いです。
自主性を尊重してくれる環境下では、このような私の強みである分析力や問題解決力が最大限発揮できると思っています。またテレアポから訪問、請求管理まで一貫して行っているため、幅広い業務を行う適応力も培われました。
ミイダス藤元さんのジャッジ事前にアドバイスした、複数の力を挙げるというのがしっかりできていたと思います。具体的なエピソードが入っていたので、強みをイメージすることができました。 |
あやまんの自己PR
面接官:ではまず自己紹介と自己PRを簡単にお願いします。
あやまん:千葉県生まれ千葉県育ち千葉県在住のあやまんです。大学で言語学を学び、卒業後は半年間ニートをしていましたが、一念発起してITベンチャーに入社し採用人事を担当しました。
強みは、大きな課題にぶつかった時に自力で解決の糸口を探し、いろんな発想で困難を乗り越えられる力を持っていることです。実際にニートからベンチャーの採用人事になった時も、4年の在職中で国内に4拠点ほど支社を立ち上げたり、年間100人を採用したこともあります。プレッシャーの多い業務でしたが、そこまでストレスに感じず楽しむことができました。その後、当時の上司に付いて新しい会社に移り、そちらでは実務未経験でしたがSEO記事のライティングを担当していました。誰からも教えてもらえない状況でしたが、わからないことがあればGoogleで検索して調べ、一人でPDCAを回しながら記事を書き続けました。そこで難しい課題でも自分で調べて解決していく力が養われたと思います。
また、自分で判断して仕事を進めていくことも多かったので、ブレない軸を持って仕事に取り組むことができました。ただ次第に周囲からのフィードバックを受けたいと考えるようになり、当時憧れていたLIGに転職しました。
ミイダス藤元さんのジャッジ100人採用、Google検索の活用など、プレッシャーのかかる状況でも諦めずに問題解決に取り組む点がしっかり盛り込めていますね。根性論ではなく、自分の強みをしっかり実績と一緒に伝えられていたのがよかったです。退職の理由も前向きに伝えられています。 |
感想とアドバイス
あきと:コンピテンシー診断とアドバイスを受けてみて、どうでしたか?
イチロー:診断の結果と、藤元さんの指摘が的確すぎてびっくりしました。自分を見つめ直す良いきっかけにもなりました。
あやまん:私は人あたりが悪いのかなと思っていたんですが、「ブレない」「周りに流されない」という見方ができると聞いて、肯定的にとらえられるようになりました。自分にいろんな魅力があることを知り、ポジティブにもなれました。
あきと:お二人ともありがとうございます! ただ藤元さん、通常ミイダスユーザーは今回のように直接アドバイスを受けることができないですよね。ユーザー向けに診断結果の活用法を教えてもらえますか?
診断活用の活用法まとめ
1. 本当の強みこそわからない
自分の強みというのは、当たり前にやっていることなので、なかなか自分だけで気づくことができません。しかしそのような強みこそが、自分の自己RPポイントになります。だからこそ、コンピテンシー診断を受けることで、自己認知していない強みを発見することができます。
2. 複数の強みが重なって、仕事で成果を発揮していることが多い。
自分が強みを認知している場合でも、それ以外の強みを持っていることがあります。自分の思い込みだけではなく、実際の診断で他の強みが発見できるかもしれません。
3. 適正に優劣はない。
コンピテンシー診断は「高い・低い」という表現をしていますが、実際にはその人の特徴です。仕事によっては、適性が低い方が活躍できるパターンもかなりあります。
藤元:周りの人に結果をみてもらうのもいいと思います。それをふまえて、これまでの経験でその強みが現れた場面はなかったか、振り返ってみてください。面接ではそのエピソードを話すことで、説得力が増しますよ!
- ▼コンピテンシー診断のここがよかった!
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- 当たり前すぎて自分では気づいていない強みがわかる
- 向いている環境、避けた方がいい環境がわかる
- 自分の魅力に気づいてポジティブになれる
- なんとなく自分で認知していたことも、説明文とともに数値化されることによって分析しやすく、面接へ活かしやすい
コンピテンシー診断をもとにした分析、そして面接への活かし方、いかがでしたでしょうか?
これまで自己分析して終わり! 診断テスト受けて終わり! だった方は、ぜひ無料で受けれるミイダスのコンピテンシー診断を活用して、自分の魅力をたっぷり盛り込んだ自己PRをしてみてはいかがでしょうか?